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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第1章 シェリル
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発展する街

人は病気や怪我で死ぬ事が多い。

その為、私は病気や怪我の治療を行っていたんだけど、途中で考えが変わったんだ。


何故なら、患者が多過ぎたからね。

人が増えた結果だけどね。


何もしなくてもいい日がない程、魔獣の討伐と患者の治療になってしまった。

そこで私は考えたんだ。


大きな治療院を中央に作ってもらい、人の体や病気の研究をしてもらった。

人が治療を行えるようにする為にね。


今は病気や怪我の治療のお願いは減ったよ。

どうしようもない状態の怪我や病気の人の治療をする事はあるけどね。


魔獣の討伐も基本的には人が行うようしてもらった。

討伐隊を組織して訓練をする事にしたんだ。


森にいる魔獣は私が把握しているから、訓練の内容や対処方法等を指導したよ。

元冒険者が中心となって討伐隊を組織している。


暇つぶしに魔獣の討伐や訓練に参加したりするけどね。


最後に教育。

大きな教育場所も中央に作ってもらった。

新しく村の住民になる人が増えた事が原因の1つでもあるけど、教養が無いと話が上手く行かない場面が多かったんだ。

その為、子供は文字の書き取りや計算、街の決まり事を学ぶようにした。


勉強した子供が治療院の医師になったり、様々な研究をしたりしている。

今は教えている内容や、研究している内容は分からないけど、街は安定したよ。


崇められていたから、私の意見を皆が聞いてくれて話が簡単に進んで良かったよ。

吸血鬼だと怖がられていたら、何も始める事が出来なかったからね。


街は私が住んでいる社が最北にあり、そこから下に長方形に広がっている。

呼び名は、社、北西区・北東区、中央区、南西区・南東区。


それぞれの区長の中から街長を選ぶ様になっているよ。

区長を選ぶのは区の住民だよ。


今後も人が増え続ければ、呼び名は変わるかもしれないね。


街の外周を私の土魔法(ストーンウォール)の壁で囲んでいる。

農耕地など希望があれば、そこも囲むようにしているよ。


勿論、先住民がいない場合だけね。


綺麗な水を皆が使えるように井戸もたくさん用意したし、街の中央に大きな噴水も作った。

今は研究が進んで、どの家庭でも簡単に水が使える仕組みが出来たんだよ。


色々な工事は手伝ったけど、人って凄いね。

どんどん研究して、街が凄い発展していっているんだよ。


その結果、人がまた増えるんだよね。


村だった頃の面影なんて、私の社とお母さんのお墓だけだよ。

でも、私にはそれだけで十分なんだ。

基礎工事等をシャーロットにお願いすれば手伝ってくれるので、街が変わる速さは凄いです。

シャーロットはあまり関知していないようで、ほとんどを把握しています。

知らない振りをするのは、お母さんと一緒に眠っていたいだけです。

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