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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第3章 神国シェリル

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閑話 アルビーナ 恩返し

私たちハーピィはシャーロット様に救っていただいたんだ。

何かで恩返しするべきだと常々考えていた。

国防軍の募集は願っても無い事だった。


私だけでも絶対に合格してみせる。

ハーピィは私の他に数名自信のある者が参加した。


会場に着いてみると100人近くの希望者がいるね。

この中から何人の合格者が出るのか…。


どのようなテストが行われるか分からないけど、シャーロット様が死ぬ可能性を伝えているんだ。

決して甘くないテストに違いないね。


皆が自信に満ち溢れた顔をしているのが不思議だよ。

合格するのは当然と言った表情だね。


私は不安だよ。

何故そんなに自信があるのかが分からない。


相手は私たちよりはるか格上の存在なんだよ。

その人から国を任せてもいいのかテストされるんだ。


簡単な訳が無いじゃないか。


お2人が到着した。

剣を持たされた事で理解した。

心を試されると。


シャーロット様が真祖にまでなった。

これは軽い気持ちで合格する気になっていた奴はまず落ちるね。


どんどん殺気が強くなっていく。

周りの人が気絶して倒れていく。

私自身もかなりきつい。


手も足も震えてくる。

でも、ここで倒れる訳にはいかないじゃないかい。


何人のハーピィを救っていただいたのか。

翼を失ったハーピィも治していただいた。

それに、これ程の好条件に住まわせていただいている。


何も恩返しができないようじゃ、族長失格だよ!


最後の殺気が当てられる中、隊長になったのはマリアンネさんだった。

まあ、彼女なら納得だね。


シャーロット様との付き合いも長い。

街長までしていたんだ。

本気で国を守るつもりでいるに違いない。


私もなんとか合格はできたんだ。

後は国を守れるまで鍛えるだけでいい。


秘儀の到達点を見せてもらった。

本当に何も見えなかったよ。


楽な鍛錬で身につく力ではないだろうね。

でも、これ程の力を得る事ができるなら国も守れるに違いない。


俄然やる気が出て来たよ!


ハーピィはたくさんの子供が授業を受けている。

かなり気恥ずかしさはあるが、授業は本当に素晴らしいものだった。


シャーロット様の知識や技術の集大成。

子供たちは無料で教えてもらっているんだ。


とんでもなく恵まれた環境だよ。

大人に秘密にしている理由も良く分かった。

秘儀の生まれた過程を知れば、絶対に話す事はできないね。


子供たちは私よりも数段強い。

絶対にこの子たちより上に行かないといけないね。


族長が子供たちよりも弱いなんて情けないじゃないかい。

少しでもクリスタ先生に近付きたいね。


ハーピィが秘儀を使っても地上では不利な事が良く分かった。

それなら、空中で誰にも負けなければいい話じゃないか。


身近にドラゴンがいるんだ。

空中でドラゴンに負ける訳にはいかないね。

これから先、この国の空は私が守るつもりで鍛えていくよ。

恩返しは大切な事ですね。

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