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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第3章 神国シェリル

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閑話 ユッタ 規格外

何ですかあれは?

僅か1日で途轍もない程の大きな世界樹が植えられました。


何の目的があって、あれ程の大きさの世界樹を植えたのでしょうか?

ドリュアス様の保護官として気になりますね。


妖精女王としても気になります。


その世界樹を国の中に入れてしまいました。

これは聞いておくべきですね。


ドリュアス様と一緒に授業を受け、鬼ごっこが終わった後に聞いてみました。

鬼ごっこの時に新しい世界樹を皆で1周しましたが、物凄い大きさです。

これ程の巨木に成長するなんて思っていませんでした。


「ドリュアス様、何故世界樹がこれ程の巨木に成長するのでしょうか?」

「世界の崩壊を防ぐ為だね。凄いよねー。精霊より大きくしちゃうとか規格外にも程があるよ。世界樹が残ってて私が頑張って成長させていたとしても、この半分くらいの大きさにしか成長していなかったと思うよ」


世界の崩壊を防ぐ為ですか…。

話が大き過ぎるではありませんか。


「つまり、あの世界樹がなければ世界は崩壊していたのですか?」

「そうだね。予想だと1000年後くらいかな。あくまで予想だから実際は分からないけどね」


えーー!

長命種が皆死んでしまいますよ。

とんでもない秘密が隠されているではありませんか。


「どうして今まで誰にも話されなかったのですか?大変な事になるではありませんか」

「シャーロットは死なないから別に世界が滅んでも良かったんだよ。新しい星で新しい事を始めると思っていたからね」


その可能性は高いですね。

シャーロット様とヴィーネ様は死なないですから。

ドリュアス様を救ったのもシャーロット様ですからね。


これで世界の崩壊は防げた訳ですね。


流石規格外のシャーロット様です。

ドリュアス様に物凄い好かれていますね。

でも、それ程の世界樹を独占してもいいのでしょうか?


「国の中に世界樹を入れたのはシャーロット様の案ですか?」

「私が頼んだよ。これだけ目立つ大きさだと所有権を主張する種族が現れる可能性が高いからね。世界樹の恩恵を渡すつもりはないよ。私が新しい世界樹に偶に入って余分なエネルギーを全部この国に送り込むからね。もともと病人がいないから分かりにくいけど、病気にもなりにくくなるし、長寿にもなるよ。私は平等じゃないのさ!それに、この国の人は皆私が見えるでしょ。それは、シャーロットとヴィーネが魔力で覆っているからなんだよね。身体強化を習った子供は見えるけど、普通の人も見えるのはそう言う訳なのさ。それなのに、勘違いしたハイエルフが寄って来たでしょ。私の所有権を主張してたじゃない。本当に嫌だったよ。何がハイエルフなんだろうね?優れていたエルフがダークエルフって呼ばれているのはおかしいよね?シャーロットはダークエルフも見つけて連れて来てくれたからね。私はこの国を贔屓する事に決めたのさ!」


確かにあれは酷い状況でしたね。

自分たちの所有物だと主張する為に他の人たちを排斥していました。


私の娘たちも気付いたらハイエルフと住むのを止めていましたからね。

一緒に遊んでいる友達を見下し馬鹿にするような種族とは暮らしたくないですよ。


ドリュアス様の話を聞いていると優秀だったエルフを差別したのがハイエルフみたいですね。

ダークエルフは精霊様を見る事ができたので嫉妬されていたのでしょうか?


その結果が余りにも酷いですよ。


過酷な環境に適応するのは物凄い苦しかったでしょう。

シャーロット様が連れて来たダークエルフを見て驚きました。

肌が褐色に染まり加齢による皺も短命種のようにありましたから。


この国で長く生活すれば、かなり改善されるでしょうね。

ドリュアス様の恩恵を一番受けるのはダークエルフでしょう。


世界樹の精霊様が贔屓すると決めた国ですか。

本当に神の国になりましたね。


この国はお2人の力が大きく働いて成立しています。

それなのに支配していません。


様々な種族を集めた平和な国を作っている理由は聞くまでもありませんね。


確実に暇つぶしですから。

長命種は本当に暇ですからね!

暇なんです。

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