表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第3章 神国シェリル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

141/425

閑話 クリスタ 神剣

私は何度同じ過ちを繰り返せばいいのですか?

見通しの甘さが全く直りません。

神様、助けて下さい!


あー、神様から頂いた剣だから駄目だー!


本当にとんでもない黒剣だよ。

虹色に光り輝く剣身。

鍔に竜が彫り込まれている。


ヴィーネ様からの依頼だったからかな?


見ているだけで惚れ惚れしてしまうよ。

明らかに今まで見てきた剣とは違う。


オーラを感じるよ。


これはまずい。

冒険者のSランクどころか、大国の王様でも持ってないと思う。

ヴィーネ様に気軽にお願いしたのが、そもそも間違っているわね。

あんなドラゴンたちを倒しただけで、この剣を頂いては流石に申し訳が無いよ。


孤児院にこっそり入ろうと扉を開けると…。

全員が笑顔で待っていました。


なんで?

皆寝る時間だよ?

子供たちは寝てるよ?


「クリスタ、こんな夜更けにどうしたの?その鞘は何かしら?中の剣を見せてくれない?」

「いいけど叫ばないでよ?子供たちが起きるから」


私はゆっくりと剣を鞘から抜き出す。

何回見ても惚れ惚れしてしまう。


「こ、これは何かしら?値段の予想もできないんだけど」

「美しい!これ程美しい剣は見た事がありませんね」

「私でも分かるわ。この剣は途轍もないわね。どうしてクリスタが持っているのかしら?」

「凄い剣だね。竜が掘ってあるからヴィーネ様から頂いたの?」


チェルシーが鋭い!

何故最初にそこに目が行くのよ。


「本当ね。鍔に竜が彫ってあるわ。中立派のクリスタが神様から剣を頂いたのかしら?」

「なるほど。神様から頂いた剣なら納得です。それ程の逸品ですね。偽勇者の剣より凄いですね」


光魔法が付与してある魔石の剣より凄いんだ。

まあ、分かっていたけどね…。


「正直に言うわよ。この剣はヴィーネ様から頂いたの。調子に乗ったグレートドラゴンを20体倒したご褒美。シャーロット様とヴィーネ様が手伝って宇宙から剣の元になる岩を取ってきて、エルダードワーフが打ってくれた逸品だよ。魔石も斬れるしシャーロット様の爪も斬ることができるって。古代種(エンシェント)ドラゴンを斬ることができる剣だよ。値段にすると1億ギル以上だって」

「あの時の立ち合いの結果で頂いたの?あの程度のドラゴンを倒しただけで頂いたの?どうして剣を頂くことになったのか凄く気になるわ。クリスタから剣を下さいなんて言ってないわよね?」


カーリンはあの時いたもんね。

立ち合いには付いて来てないけど、ドラゴンは見てるからね。

それに、私の性格を知っているから絶対に確信を持っている。


「言いました。気軽にエルダードワーフの打った剣が欲しいと言いました。駄目ですか?私より弱い信者たちは黙ってなさい。ヴィーネ様が私に勝てるようになったら同じ剣をあげるって言ってたわよ。私より強くなって、自分の力で頂きなさい」

「あなた気軽に何て事を言っているのよ。神様に剣を下さいなんて普通言えないわよ」

「中立派は凄いですね。神様から剣を頂いたら、それは神剣です。中立派が神剣を持つなどあってはいけませんね」

「クリスタより強くなって孤児院に飾りましょう。流石に下さいとは言えないわ」

「確かに飾っても綺麗だよね。本当に惚れ惚れするような剣だよ」


「それでいいなら私に文句は無いわ。まず、私に勝つことが無理だからね。いつになったら次の段階にたどり着くのかな?子供たちと鬼ごっこでもしていなさい。お2人が参加する全力鬼ごっこだけは駄目だけどね。子供たちの楽しみだからさ」

「そんな事しないわよ。せっかくだし、試しに薪を斬ってみてよ」

「そうね。私も見てみたいわ」


確かに試し斬りはしてないわね。

切れ味は私も気になる。


「いいわよ。じゃあ外に出よっか」


剣をトンッと薪の上に乗せるつもりだった。

しかし、薪の上に剣が乗った音がしない。


え…、嘘でしょ?

剣が薪の中に沈んでいく。


止まらないよ…。

どんどん沈んでいく。

そのまま薪を切断しちゃった。


「へ、へぇー。試し斬り終わったんだ。薪の上に剣を乗せただけに見えたけど、身体強化で力を入れているわよね?」


カーリンが余りの出来事に動揺しているわね。

私も剣を持つ手が震えているわよ。


「神剣に力などいらないのですね。剣の重みだけで薪を斬る。素晴らしいです!」

「余りの切れ味に言葉が出なかったわ。本当にとんでもないものを頂いたわね」

「凄いね!こんな事があるんだ」


「そういう事よ。試し斬りなんて必要なかったわね。この剣に斬れないものは無いのよ」

「中立派が手にしてはいけない剣のようね。すぐに孤児院に飾りましょう!」

「そうね。それが一番剣の為だわ!」


「あなた達に負けるまでは私の腰に提げておくわ。努力して私に勝つ事ね」


ああ、腰にある剣が恐ろしい。

国から出すことはできないわね。

鞘から抜くこともできないわね。


この剣は鑑賞用で孤児院に飾っておくのが一番だよ。

でも、簡単に負ける訳にはいかないの。

神様と約束しちゃったもん。


今度こそ絶対に見通しの甘さを直してみせるわ!

負けられないクリスタ。

頑張れ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ