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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第3章 神国シェリル

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閑話 チャド 仕事

俺は言ったぜ。

それも大声で叫ぶようにな。

世界樹の葉を前に興奮し過ぎちまった。


どんどん仕事を持って来いと確かに言った。

そこは何も間違ってねーな。


男に二言は無いからな!


だが、限度ってもんがあるだろーが。

世界樹の葉を買いたいから金を稼ごうと思ったよ。


でも、必要以上に稼ぐつもりはなかったんだ。


それなのに、妻は食べ物に興味が出たらしく、食費を稼げと言う。

学校に通い出した子供たちはお菓子が買いたいから、お小遣いが欲しいと言う。


何で魔石の加工やら装飾品の制作やらを俺がやらなきゃいけねーんだよ。

研究したい世界樹の葉が目の前にあるんだよ。


死なねーんだから何も食う必要ねーじゃねーかよ。

本当に分かんねーな。


他の奴も酒代だけは稼ぐとか言い出しているし、どうしちまったんだよ。

積極的に研究室に出入りしている奴までいるじゃねーか。


エルダードワーフはそんな種族だったのか?

1000年会わねーうちに変わっちまったか?


まあ、確かに美味いよ。


土地神りんごと土地神りんご酒は格別だな。

元はシャーロットの嬢ちゃんが植えたりんごらしいじゃねーか。


嬢ちゃんなんて周りの連中に聞かれたら、面倒な事になるから口には出さねーけどな。

この国で神様扱いされているからよ。


まあ、短命種からしたらそう思う気持ちも分かるけどな。

話しを聞くと、それだけの事をしてきたし、してもらったみたいだからよ。


しょうがねーなー。

吸血鬼の真祖が地上で土地神やってるんだから、俺も仕事するか。

確率的には同じようなもんだろ!


大体なんでもできるが、流石に得手不得手はあるからな。

得意な奴に任せるようにすれば随分と楽になるぜ。


得意な奴は、基本的にその作業が好きで仕方がない奴だからな。

凝りに凝った逸品が出来上がってやがる。


客は大満足で大喜びだ。

次からは全部同じ奴に仕事を振らないと文句を言われそうだぜ。


適当な仕事をしろよな、まったくよー。

本当に面倒だなー。


どいつもこいつも人を振り回しやがって。

何でエルダードワーフの窓口が俺になってんだよ。


本当に意味が分かんねーな。

研究が進められねーじゃねーかよ。


まあ、世界樹の葉以外にも欲しい素材はすぐ手に入りそうだしいい環境だよ。

それだけは間違いねーな。


酒の喧嘩で追い出されたドワーフは馬鹿過ぎるだろ。

あいつらは職人じゃなくて、ただの馬鹿だな。


俺たちにその心配はないからいいが、仕事が多過ぎるんだよ。

だけどよ、流石に持って来るなとは言えねーよ。


男に二言は無いからな!


種族の店のど真ん中で叫んだんだ。

俺の本気を見せてやろうじゃねーか!


お前らが全員死ぬまで仕事をしてやるよ。

長命種なめんなよ!

彼の仕事に終わりは来るのでしょうか?

研究も少しずつ進めてはいます。

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