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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第2章 多種族国家シェリル

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閑話 ユッタ 全力鬼ごっこ

学校に通うのがこんなに楽しかったなんて。

いやいや、保護官ですから、仕方が無いですからね。


「女王様、随分と楽しんでいますね。本当は学校に通いたかったのでしょう?」

「違います。私はドリュアス様の保護官ですから」


ユッチは本当にネチネチしていますね。


「女王様、何故鬼ごっこも参加されるのですか?」

「当然ドリュアス様が参加されているからですよ」


ユッツも小さい事を気にしていますね。

普段私に怒られているから、反撃したいのでしょう。


残念ですが、私はドリュアス様の()()()です!


今日も授業が終わりましたね。

ここからが本当の楽しみなのです。


ドリュアス様がですよ?


「ドリュアス様、今日はどうされますか?」

「勿論鬼ごっこに参加してから帰るよ」


当然そうですよね。

最高に楽しいですもんね。


そんな時、シャーロット様とヴィーネ様が現れました。


「今日は()()()()()()だよ。私かヴィーネ、どちらか捕まえたら1週間お菓子食べ放題だー!」

「母さん、私をそんな風に巻き込まないでよ…」


「普段の2倍チャンスがあります。絶対に捕まえて見せます!」

「そうです。お菓子の為なら本気ですから!」

「私も頑張る!」


最後はドリュアス様ですね。

でも、みんな勢いが普段と違いますね。


目も違います。


話では聞いていました。

偶にシャーロット様が現れて鬼ごっこをすると。


こういう事だったのですね。


「ルールはいつも通り身体強化のみだよ。さあ、私たちを捕まえてみなさい。あはははは」

「母さん、完全に悪役だよ。早く逃げようよ…」


2人は凄い速さで逃げて行きました。

早速、作戦会議です。


「とりあえず、妖精は背中に隠れて不意打ちでいいよね?」

「それが1番確率が高いよ」


「ドリュアス様も誰かに隠れて下さいね」

「分かったよ。任せて!」


「当然ですけど、ユッタ様もですよ」

「勿論です!」


そして、100秒が立ちました。

私は子供の背に捕まりました。


いつもより断然速いです!

全力鬼ごっこは雰囲気がまるで違います。


これは、狩りに近いですね。


なるほど。

こうやって子供たちを訓練していたのですね。


やはり、色々と考えてくれているのですね。


「いました。右奥の大きな木の下に隠れています」

「分かりました」


隠れてサポートに徹し不意打ちで捕まえます。

完璧な作戦です。


子供たちは何度も挑戦して考えてきたのでしょう。

あ、ヴィーネ様ですね。


まずは普通に追い駆けっこですが、こちらは人数が圧倒的に多いです。

囲んでしまえばいいのです。


ヴィーネ様はどうするのでしょうか?


あれ?

魔力反応が消えました。


しかし、子供たちは走って追い駆けています。

どこにいるのか分かっているようです。


「ユッタ様。2人は鬼ごっこの前に魔力を身体強化に適した量に減らしています。つまり、足か手に集めて隠れていると思います。探ってみて下さい」


鬼ごっこの為に魔力を抜いて来たのですか?


なるほど。

全力ですね!


「いました。木に捕まっています。恐らく、魔力は手に集めていますね」

「ありがとうございます」


子供の身体能力が物凄いですね。

普通に木の上まで飛びあがります。


確実に大人より強いですね。


「枝が無い場所で、手に魔力を集めて木に穴を開けて捕まっています」

「流石ヴィーネ様。軽々と難しい事をしますね」


この子もかなり凄いですけどね。

その場所まで一気に飛び掛かれるのですから。


しかし、予想通り簡単には捕まりませんね。


また魔力反応が消えました。

手か足か…。


なかなか見つかりません。


「まさか!魔石の後ろに魔力を集めて隠れているかもしれません」

「何て無茶苦茶な。この短時間に魔石を見つけて、その後ろに魔力を集中させているのですか?」


「それが、全力鬼ごっこです。手加減はしてくれません。しかし、卒業までに捕まえたいですね」

「では、魔力の塊を全部調べましょう」


「ええ、それしかないですね。しかし、魔石はそれほど残っていません。すぐに見つけます」


そういえば、子供たちがお小遣い稼ぎで魔石探しをしていましたね。

娘たちも参加していたみたいですから。


お菓子の買う量がいつもと違うので聞いたのです。

ああ、私も参加したかったです!


「あそこの魔石、かなり怪しいですね。あんなに大きな魔石を見逃すはずがありません」


凄い判断理由ですが、本当にそこにヴィーネ様はいました。

「お!見つかっちゃった。母さんの技を使いこなしているね。嬉しいよ!」


ヴィーネ様もかなり楽しんでいますね。


「ヴィーネ様も全力鬼ごっこをするのですか?」

「いいえ。今日が初参加です。それなのに、これ程強いとは流石です!」


足の速さは流石に違いますね。

すぐに姿が見えなくなりました。


しかし、魔力は追跡しています。


「よし、ヴィーネ様を囲みました。時間もありません。不意打ちお願いします」

「任せて下さい。必ず捕まえます」


100人程にヴィーネ様は囲まれています。

姿は見えませんが、もう隠れようがありません。


「今だー!」


遠くから子供の声が聞こえました。

「行きます!」


一斉に魔力反応の場所に子供たちが集まりましたが…。

どこにもいません!


「まさか…!魔石を持って、自分の魔力と重ね合わせていたのですね。完全にやられました」

「つまり、移動していると思わせて、自分の魔力を素早く足に移動させて見えにくくさせ、魔石を投げたのですね」


「そういう事になってしまいます」


強過ぎますよ。

初参加でそこまでしますか。


流石というべきですね。


「終了ー!夕暮れだよ。今回も残念でした。また今度、捕まえてごらんなさい。おほほほほ」

「母さん恥ずかしいよ…。何で悪役になる必要があるのさ。まあ、楽しかったから、また今度だね」


お2人は笑顔で帰って行きました。


夕暮れになってすぐに解散すると思いきや、作戦会議です。


「流石に強いね。森にある魔石を全部掘り尽くすか?」

「とりあえず、対策は必要だよ。不意打ちを用意していたのに不意打ちされてるからね」

「いや、シャーロット様は無属性の魔力を操作して場所を誤魔化していたよ」

「それは、最高難易度の技術だよ。しかも、反則ぎりぎりだ。流石シャーロット様だね」

「とりあえず、反省会は明日の授業後だな」

「おっけい!」


私はドリュアス様と帰ります。

ドリュアス様はシャーロット様を追い駆けていたはずです。


「どうでしたか?」

「強過ぎるよ。あんな事できるんだね。無属性の魔力を体から出すなんて無茶苦茶だよ。でも、新しい技が見れたから楽しかったよ」


「こちらは魔石と自分の魔力の位置を合わせて移動し、途中で魔力を足に集めて見えにくくし、魔石を投げて移動したように見せかけられましたよ。本当に強過ぎますね」

「これが、全力鬼ごっこか!普段の鬼ごっこは、この為の練習だね。いやー、最高だね!」


「本当に素晴らしい技術の応酬でしたね。子供の身体強化にも驚かされました。普段とは別人かと思うような動きでしたから。普段は魔力の動かし方の練習をしながら鬼ごっこをしているのでしょうね」

「素晴らしいね。暇つぶしだと思っていたけど楽しいよ。私も勉強しないと」


本当にそうですね。

できる事はほとんど変わらないのに、咄嗟の判断力や応用力が違います。


やはり、お2人は強いですね。

シャーロット様の技術を子供たちは練習するのでしょう。


この国は凄い環境です。

こうやって、子供たちと遊ぶだけで技術を磨く機会を与えているのですから。

私も身体強化だけじゃなくて、色々とできるようにならなければいけませんね。


ドリュアス様を世界樹に送り届けた後、私は隣のお店に行きます。

最近はお店が広いので、ここで寝ている事が多いのです。


妖精たちが住みやすいお店にしてくれているのです。

ヴィーネ様の優しさですね。


「女王様、随分楽しそうでしたね。魔石探しも参加したかったのでしょう?」

「いいえ。私はドリュアス様の保護官です。お守りする為に同行しているのですよ」


シャーロット様、楽しい日々を作って下さりありがとうございます。

ヴィーネとドリュアスとユッタの為にシャーロットが企画しました。


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