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世界と悪魔と人類


かつて


世界は1柱の創造神により創造されたとされる。


創造神は8柱の神を創造した。


それぞれの神々は、世界を創造していった。


大地、太陽、月、海、空気、植物、動物、魚、虫。


神々は新たな15柱の神を産んだ。


創造神は、新たに生まれた神々に命じた。


神に仕えしものを創造せよと。


神々は創造した。


竜、天使、悪魔、精霊、妖精、巨人、エルフ、ドワーフ、人間、獣人、魚人。




そしてその中で役割が与えられた。


天使は神に仕え、竜は世界を調和し、悪魔は世界を律し、精霊は世界の根幹を担う。


エルフには森を、ドワーフには火を、妖精には水を、巨人には金を、獣人には風を、魚人には音を、そして人間には土を与えた。




しかし神により造られた存在に死は無かった。


神以外から産まれた存在にも寿命などなかった。


新たな生命は、さらに多くの生命を産んだ。


そして世界の均衡が崩れた時、争いが起きる。





その中でも増えすぎてバランスを崩す存在。


それが人間。


死ある者の食物連鎖の拮抗が崩れる。


神々は、世界が崩壊してしまう前に対策を立てた。


人間が増えすぎないように悪魔と竜が調律を行う。


しかし、人間の勢いは収まることなく


さらに過激になっていった。


そして、世界のバランスが崩れた。




神々は増えすぎて、力をつけた人間に恐怖を覚えた


そして


神々による全てをやり直す計画が立てられた。


それは、人類の滅亡。



しかし



その計画に賛成派と反対派で長い戦争が起きる。



人類滅亡賛成派には、半数以上の神々と天使。






人類滅亡反対派には、半数以下の神々と1部の天使





そして全ての悪魔がついた。





竜や精霊たちは中立となり世界の運命を見守る事にした。




戦争は数百年続いた。




戦争は賛成派が有利だった。




長い戦争の最中、悪魔は中央の大陸の地下深くへと封印されてしまう。


死の概念が無い反対派の神々も


次々と封印されていった。


そして世界は賛成派が勝利すると思われた。




しかしどこからともなく現れた人間の勇者により、賛成派は撤退。




勇者の出現により、世界から神々と天使が姿を消した




そうして長い戦争は、反対派の勝利で終わった




そして、竜の女王により世界は統治される事になる。


人間、巨人、エルフ、ドワーフ、獣人、魚人が国を築いた。


精霊は世界に溶けて、神々に変わり自然となった。





たが、人類の勝利から数年。


ある問題に気がついた。


それは“老化の呪い“


神により直接造られた存在以外に死はあったが


寿命の概念など無かった。


これまで、病気や戦いでの死はあったが


新たに寿命という死が産まれた。


これにより、人類にもバランスがもたらされた。




そして長い平和が訪れるが


ある日、竜の女王の時代は地下から復活した悪魔により終焉を迎える。


悪魔は竜に代わり、世界の統治者になると宣言し


人類の平和を脅かした。


だが、新たに現れた人間の勇者により悪魔たちは討伐された。


神々により造られ存在である悪魔たちに


死の概念は無かった。


無かったはずだが、悪魔たちに勇者は死をもたらした。



そして、竜の女王の時代は終わり人間が世界を統治した。




そして平和が訪れた






…はずだった。




それから数年。


討伐された悪魔たちは、空気中に魔力となり分散していた。


死の概念のない悪魔は、こうして無意識に存在していたのだ。


魔力が濃い所に獣や人間が近づくと取り憑かれて


魔獣や魔人となってしまうようになった。


これを“取り憑かれ“と言って人々は恐れた。


取り憑かれた物はやがて悪魔の自我を取り戻していった。


そして悪魔たちは次々と復活をはたしていった。


これに対抗すべく


人類は精霊と契約を交わし、産まれた時に祝福を受けて魔力から護られるようにした。


そして今、復活した悪魔たち《魔王軍》と《人類軍》の戦争の最中なのである。





「ってわけだ」







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