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第三章 パーティー結成

騒がしい日常の朝方の一角に二人組みのパーティーが宿から出てきた。


「さて、今日はいいクエストがあるかな?」


「そうだね、魔物退治があればいいんだけどね。」


あくまで、魔物を狩るのをメインとしているユーリに苦笑しつつヒロは質問する。


「ユーリ、いつになったらランク上げるんだい?そろそろギルドが煩くなってきたんだけど。そのうち、問答無用でランク上げられるよ?」


「ん~。あの三人次第かなぁ。バランスは良いんだけど、ヒーラーがいないからね。うちに来てくれると私が回復できるんだけど・・・自分たちで探しちゃうかもね。」


あくまで、メンバーが揃ってからだと言うユーリだった。



*****


ギルドに向かって歩いていたヒロたち二人は、狼牙(ロウガ)に呼び止められた。


「あっ、兄貴。やっと見つけたっす、俺を二人のパーティーに入れてほしいっす。お願いします。」


ヒロたちを見つけた狼牙は走ってきて目の前で頭を下げてお願いしてきた狼牙に頭を上げてまずは、ギルドに行こうとヒロが提案してきた。


「まぁ、とりあえずギルドで話を聞くからさ。それからだね。」

狼牙を連れてギルドに向かってると、向こうからヒロたちを見つけた琥珀(コハク)が寄ってきて狼牙と同じくパーティーに入れてくれと言う。琥珀にも同じく話はギルドでねと言って歩を進めると珠代(タマヨ)もきてしまい、結局は研修をした三人全員がパーティーに入れてくれと言ってきた。


「・・・。なんで、一人一人来るんだ?皆一緒に来ればいいのに。いちいち説明するの面倒なんだけど?まぁ、いいや。パーティーはこちらからもよろしくお願いするよ。」


ちょっと、イラついたヒロは三人に愚痴を言いつつパーティーに関しては入ってもいいと了承していた。


「さて、ギルドに着いたわけだが・・・これからパーティー申請書を提出するんだが、ここで問題が一つある。」


「あぁ、あれのことね?」


ユーリはヒロの一言で何のことかピンと来た。


「そうだ。あれの事だ。二人の時には気にもしなかったんだけどね。これから五人でクエストするなら絶対に必要なことだよ。」


「あの~兄貴?あれって何のことなんです?俺らにはわからないんですけど・・・。」


狼牙はさっぱりと分からないので、ヒロに恐る恐る聞いてみた。


「狼牙、実はな・・・パーティー名がないんだ。いやぁ、今まで決めてこなかったし実際ほぼ忘れてたんだよね。」


ヒロは、神妙な顔をして言ったところユーリ以外がズッコケた。


「そこで、なんか良いパーティー名ないかな?まさか、三人共来るとは思ってなくてね。考えてないんだ。」


「はいはいはい。俺、考えました・・・兄貴と愉快な仲間たち!!」


「却下!!よく物語で出てくるネタじゃねーか。だめだそんなの。」


「じゃぁ、次は私ね。その名も、ユーリと下僕たち!!」


「「「「却下」」」」


「えぇ~、じゃぁヒロは何がいいのよ?」


「それが、纏まらないから聞いているんじゃぁないか。ただ、長い名前だと覚えにくいと思うから短めがいいとは思うんだ。」


「ねぇ、話変わるんだけどさ。聞いときたいことがあるんだけどいい?ヒロ・・・この子達にも銃を持たせるの?」


パーティー名が決まらないので、とりあえず、時間を取る意味でもユーリは話を変えてヒロに質問した。


「ん?あぁ、そうだね。ボクからのプレゼントとして、全員に似合う武器を作るつもりだよ。それがどうしたの?ちゃんと、ユーリにも作る予定だけど・・・不安だった?」


「そうじゃ、ないけど。それなら、武器が統一されるからそこから、パーティー名決めればいいんでないかな?とおもってさ。で、どんな武器にするの?ミニチュアでいいから作って見せてよ。」


「いいけど、ここじゃぁ。ちょっとまずいから・・・ストラトスさんのところに行こうか。パーティー編成用紙に記入して・・・よし、残りはパーティー名だけど、これは後日にパーティー名を提出って伝えてくるね。」


ひろは用紙をもって受付に提出し、パーティー名は後日提出する事を伝え、ギルドを後にしてストラトス薬局店にやってきた。


「ストラトスさん、こんにちわ。裏の小屋使わしてほしいんだけど、いいかな?」


「おぉ、ヒロたちじゃぁないか。いらっしゃい。裏の小屋なら使っても大丈夫だぞ、また変なもん作るのか?」


「変なもんって、ひでぇな。新しくパーティーに入った子達に武器を作ってプレゼントするんですけど・・・ここしか、武器を作るのにいい小屋がないんですよ。ストラトスさんは、俺が銃を作れるのを知っているから隠す必要ないですしね。それに、他の人には言わないって信じてますから。」


「そりゃぁ、命を助けてくれた恩人に不義理なんてしないけどよ。それに、戦闘用のスキルでない限りは、見せびらかすもんでないしな。小屋はいつでも好きに使ってくれ、俺は店番してるからよ。」


「ありがとうございます。皆、ストラトスさんの好意に甘えるんだから、ここでポーションとか買うといいよ。実際他の店より品質いいからお得だよ。ただ、自分で薬草採取に行くから店が開いているかは運だけどね。それと、顔見知りになると護衛の仕事をまわしてくれるよ。」


ヒロたちは許可をもらった小屋に向かいながら大まかに利点を三人に説明してあげた。



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