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引率依頼(受付)

 ヒロたちは、朝市でギルドに来ていた。昨日ギルドに依頼されてた件の話を聞くためにである。


「おはようございます。早速昨日の件を詳しく聞きに来ました。」


「ヒロさん、おはようございます。早速ですが説明させてもらいますね。こちらの3名が今回引率してほしい方々です。期間は1週間です。その間に、基本などや採取のコツなどを教えてください。あとは、ヒロさんたちパーティーにお任せになります。後は、そうですね。ヒロさんたちの判断で期間内に独り立ちできると思ったらそこで打ち切って構いません。まぁ、いつも通りですね。以上になりますが何か質問はありますか?」


「いや、特にないが・・・新米の紹介くらいはしてほしいものだな。俺はヒロでEランク歴半年だな。まぁ、平均的に見てもEランクは一月もあれば、Dランクになれるから気楽にな。で、こっちが一緒に冒険者になったユーリだ。こう見えても基本を大事にする奴で慎重派だ。見た目に騙されるなよ。ランクはEだな。ちなみにヒーラーだから、いくらでもケガしても大丈夫だからな。」


「これでもって、何気に酷い紹介でない?ちなみに、タンクでもあるからね。」


 俺たちは、職員に新米の冒険者たちを紹介し忘れていることを注意しながら、三人の冒険者に自己紹介をする。


「じゃぁ、あたしから自己紹介しようかね?名前は、珠代(タマヨ)で武器はショートソードの二刀流だよ。種族は見ての通り、猫人族(ワーキャット)さ。よろしくね、先輩。」


「俺は、狼牙(ロウガ)で弓が得意だ。種族は、狼人族(ワーウルフ)。よろしく頼む・・・と言いたいが、半年もランクが上がらないやつが指導役で大丈夫なのかね?」


 狼牙は、俺たちの腕前に疑問があり、素直に教わる気がない態度をとる。


「まぁ、それは僕も気になるところですがまずは僕に自己紹介させてください。名前は、琥珀(コハク)と言います。武器は槍斧(ハルバート)で、種族は虎人族(ワータイガ)です。よろしくお願いします、先輩。」


 丁寧な言葉使いで素直そうな雰囲気だが、華奢ななりしてるのに、武器はハルバートをゴツイ武器でちゃんと使えるのか不安になるくらいだ。


「ランクはいろいろあって、上がっていませんが上がっていれば確実にCランクまで上がっててもおかしくない実績がありますのでご安心ください。では、ヒロさん後はお願いしますね。」


 職員は、獣人3人をヒロに会わせるとさっさと、仕事に戻っていくのであった。


「了解。さてと、今回は君達3人でパーティーを組んでもらうんだけど、研修が終われば解散になる臨時パーティーとなる。パーティーには固定と臨時の2種類がある。俺とユーリは固定パーティーであるが、自己紹介の時に気が付いた人もいると思うが、俺たちには前衛がいないのでランクを上げても行き詰まる可能性がでかいから・・・というか、確実に行き詰まる。だから、ランクを上げずに新米研修がてら見込みのある前衛に声をかけているわけだ。わかったかな、狼牙君?」


 ヒロはふてぶてしい態度の狼牙に怒りもせずに説明した。


「ぐっ、まぁ腕前は討伐依頼で見せてもらうからいいけどな。不足してたら、交代してもらうように職員に言うからな。」


 さらりと、躱された狼牙は尚も噛みついてくるがヒロはどうぞどうぞといった態度であった。


「まぁ、おしゃべりはこれくらいにしてさ。そろそろ依頼をしましょうよ。いいよね、ヒロ?」


 今まで、おとなしくしていたユーリが時間が無くなると急かしてきたので依頼を受けることにした。


「おう。大丈夫だ。では、代表して今日は珠代ちゃんが依頼を受けてきてくれ。研修中は順番に依頼を受けてそれをパーティーでやること、いいね?じゃぁ、珠代ちゃん行ってきて。あそこのボードに依頼が貼ってあるからそれを持って受付に行けば職員が受け付けてくれるからね。それと、あまりにも実力不足な場合は職員が受け付けないから覚えておくように。質問は?」


 依頼の受付の仕方を一通り説明してから三人に質問がないか聞いた。


「はい、先輩。職員が実力不足と判断する基準はなんですか?」

 琥珀から実力の基準を聞かれたひろはにっこりと笑顔になって答えた。


「うん、いい質問だね。実力基準はね、依頼の達成率や討伐した魔物の種類や数を基準にしているんだ。わかったかな。」


 基準について説明していると受付を終えた珠代が戻ってきた。


「先輩、薬草の採取依頼を受けてきたよ。」


「良い依頼を選んできたね。このように最初は採取系の依頼やお使い系の依頼をこなして地形や徘徊している魔物の種類を覚えるんだ。採取系だからといって魔物と戦ってはダメだということもないしね。」


「ヒロ~、聞くより慣れろだよ。体験したほうが覚えるんだから早く行こうよ。」


 ヒロの長い説明にうんざりしてきたユーリがまたも急かしてきた。


「そうだね。じゃぁ、次は持っていく荷物の準備だね。これを怠ると、意外なアクシデントがあったときに困る時があるからね。では、行こうか。」


 ヒロたち5人は、ギルドを出て雑貨屋に向かった。

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