プロローグ
初投稿です。
2000文字前後目処で投稿したいと思ってます。
よろしくお願いします
時は今より近未来、成人が18歳に引き下げられどの世界でも個人で銃器を手に入れられる時代。
とある家庭に明日18歳になる男がいた。この男、名を瀬会比呂・・・世界のヒーローになれるようにとつけられた名前だ。本人にしてみたらいい迷惑な話だが・・・まぁいい。
そんな比呂は親の願いも知らずに銃器に魅入られて、FPS系のゲームにはまり実銃を撃ちたいまでになっていた。
「あぁ、早く明日にならないかなぁ」
明日、ショップに実銃を買いに行くので待ちきれない比呂はもう何度目になるかわからない独り言を言っていた。
「ふふっ、もう待ちきれないみたいね。もう買いたい銃は決まってるのかしら?」
キッチンの奥から母親が聞いてくる
「いやぁ、めっちゃ悩んだんだけどさ。アサルトライフルかスナイパーライフルのどっちかにするよ」
「あらあら、結局決められなかったのね。」
「いや、これでも絞った方なんだよ?カテゴリーだけでもめっちゃあるんだから」
この手の話になると興奮して止まらなくなる比呂はぶつぶつといいながら自分の部屋に行くのだった。
「寝るには早いし、いつものFPSでもやるかな。」
待ちきれなくて時間の進みが遅く感じてきたのでゲームをしたら早く明日になるのでは?と思い、机の上にあったヘッドギアをつけてログインしたのだった。
*****
「・・・ここは?」
いつものログイン広場にダイブしたはずなのに見覚えのない神殿にいたことに数秒フリーズした比呂は周囲を見回して一言いうのが精一杯だった。
「ここは、天と地の狭間・・・神の御柱が住まう場所」
抑揚のない声に振り向いた比呂は言葉を失う、なぜならあまりにも神々しくそして美しかったからだ。
「瀬会比呂、あなたをこの地へ呼び寄せたのは私です。」
「呼び寄せた?なぜ?つか、何のゲーム?」
「まず、ここはゲームではありません。先ほども言いましたが、ここは神の御柱が住まう地。瀬会比呂にある世界を救うヒーローになってほしいのです。と言っても転生していただくだけで、半分は救われるんですが」
「俺が?世界を救うヒーロー?・・・はっ!?俺の名前がセカイヒロだから、世界のヒーローってか?笑えねー冗談だ。第一、転生ってことはテンプレでいけば死んだ奴が異世界にってことだろ?俺はゲームにログインしただけだ。」
「はい。その通りです。あなたは、ゲームを起動しログインしたちょうどその時に落雷によりPCを通して脳が焼ききれて死んでいます。ちなみに、呼び寄せるのに名前は関係ありませんよ。ただ単に条件がマッチしただけです。」
「えっ?!落・・・雷・・・・・?俺は死んだのか?」
「はい。死にました。午前零時ちょうどに落雷によってです。18歳になった直後に死んだ人で抽選に当たると異世界に転生しその世界のヒーローになれるんです。」
「そうか、死んだのか・・・実銃も撃てずにこれからって時に死んじまったのか・・・ふっざっけんな!!」
「ですが、抽選に当たったので運は良いと思いますが?」
「死んでる時点で運が悪いわ・・・いや、まてよ?18歳ちょうどに落雷で合うのはかなりの確立でないのか?しかも、普通はそのまま死んで終わりの所を抽選とはいえ当たったのは良い方・・・か?」
「はい。かなり良い方です。普通は死んだら終わりですからね。」
「そっかぁ、いいのかぁ・・・わかった。ちなみに転生する理由はなんだ?」
「ありがとうございます。転生理由ですか・・・ありきたりなんですがこれから転生する世界のマナ(魔力の根源)の補充のためです。なので、転生後はあなたの好きに生きてください。頂点を目指すも、スローライフをおくるもあなた次第です。」
「おれ次第・・・か。その世界のマナ・・・だっけか?補充って、転生しただけで出来るのか?」
「はい。こちらの世界の使わないマナを向こうの世界に送る道筋を転生したときに出来る道を使いますので、転生していただくだけで大丈夫です。転生特典として好きなスキルを授けましょう。但し、3つまでですよ?」
「3つか、なんかポル○ガみたいだな。まず・・・銃がほしいから、銃の作成スキルだな。ん?鍛冶スキルになるのか?まぁ、いっか。二つ目は弾丸作成スキルだな。これが無いと意味ないしな。あとは・・・そういえば、スキルを作成するスキルってあるのか?」
「流石にスキル作成スキルは無いですよ。」
「だよなぁ~。じゃぁ3つ目は・・・」
「わかりました。では、その3つのスキルを授けます・・・これから、向こうの世界に転生してもらいますが、向こうは科学が衰退し魔法が発達した世界で名を『アース』こちらの平行世界です。では、良い人生を」
こうして、俺はアースの世界に転生したのだった。