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安心できない家
高校生の時、自分が在るのか無いのか分からないような状態になったものの、友人のお陰でそういう症状は落ち着いた。
自分のそういう症状は落ち着いたが、母の溜め込み症状は、悪化するばかりであった。増えていく母の物、減っていく自分のスペース、『ここには自分の居場所はないんだな』と感じた。
母に虐待されているわけでも、無視されているわけでもない。しかし、母の溜め込み症の結果が、私の安心感を奪っていった。
母の溜め込み症状に私に対するメッセージなどないと頭で考えても、『お前なんかに与えるスペースなどない。お前に価値はない。』と言われているように感じてしまった。
衣食住の危機は感じたことがないのに、家は私にとっては安心できる場所では無かった。