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春夏秋冬  作者: 朱鷺
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ドール病

風が吹けば砂埃が舞い美しい自然に囲まれた国が此処に滅びかけていた・・・




この世界は四季で国が分かれている不思議な世界・・・・・・・・・・。


一年中春なのが東の国 始まりの国


一年中夏が南の国 灼熱の国


一年中秋が西の国 静寂の国


一年中冬が北の国 凍える国


一年中秋と冬の中間 無の国(かつては核の国)


核の国が戦で滅んで無の国となり無の国と同じ様に滅びかけているこの国 が始まりの国だった


春というのに見わたす限り砂漠のような荒れた土地が広がる


かつては緑溢れ動物や昆虫など人々が笑顔が絶えないこの地は今や動物さえも見受けられない時々吹く風に砂埃が舞い


まるで死にかけてるこの国 始まりの国・・・


ドール病が感染し始めてから俺はこの研究室にこもり2年が経つ


「なぜ結合しない・・・クッ!」


バン!!!!


デスクを叩き研修室から出る外は砂漠のようだ


「ふうぅぅぅ・・・」


煙草をふかしながら空を見上げ思う愛する沙羅沙は永眠カプセルで仮死状態になり2年ワクチンはまだ出来ない俺はドンドン年をかさねるが沙羅沙はあの日のままだ


=2年前=


「龍・・・お早う・・・」


「沙羅沙具合でも悪いのか?」


「うん・・・最近なんだか起きるのが辛くて・・・」


怠そうに起き上がる沙羅沙は顔色も青白く立つのが辛そうだった


「午後にでも病院に行こう」


「うん・・・」


病院で診察を受け結果を聞いた龍は叩き付けられた現実を受け止められないでいた


「先生・・・何かの間違いでは貧血の症状ですよね?」


「誠に残念ですが彼女はドール病です」


「何故・・・何処で感染したと言うんだ?」


「ワクチンが出来るまで永眠カピセルで寝てもらうしか・・・」


「そのまま人形のように死んでいくのを見過ごせと!!」


「そこまでは私が判断しかねます」


龍は沙羅沙を迎えに行くといつもの笑顔で迎えてくれる彼女


「龍・・・どうしたの?」


「何でもないんだ・・・」


「クスクス、嘘をつくのが下手ね深刻な顔しているわよ」


「病院が嫌いなだけだよ」


「クスッ、子供みたいね~」


「そ、そうか~」


「それで結果は?」


「重度の貧血だそうだよ少しカプセルで寝ていれば治るそうだ」


「そう・・・」


沙羅沙は自分の病気を知っているかのように悲しく微笑んだように見える龍


「ねぇ~龍」


「なんだい沙羅沙?」


「私また貴方の側で研究できるかしら?」


「ああ、急にどうしたんだ大丈夫だよ、少し寝るだけなんだからさ」


「そうね・・・龍愛しているわ」


「俺も愛してるよ疲れただろ寝るといい」


「ええ・・・おやすみ龍」


「おやすみ沙羅沙」


龍は沙羅沙が入ったカプセルのボタンを押し寝た沙羅沙を暫し眺めるのだった。


=ドール病=

細菌が細胞を破壊し見た目は変わらないが何時しか寝たきりになり人形のように動かなくなる病気


不思議な事に死んだ死体は腐らず人のようになると言われている。


宗教団体や信心深い人間は昔からの言い伝えを信じ皆こう言う


「天から女神が舞い降り病気を治してくれるか・・・」


居るなら早く現れてみろよ俺はこれ以上は年を重ねたくない


煙草の煙が目にしみ涙ぐむ龍は何時迄も空を眺めるのだった。


ドール病のワクチンは完成するのか?


研究所で困る龍だった


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