第2話
★★★
「知らない天井だ。」
...っと、このネタはもういいか。
あたり一面はもう真っ暗だ。
「って真っ暗!?」
「やっと起きたわね、あんた見栄張ってたくせにぶっ倒れるなんて情けないわね。」
「あ、あははは」
苦笑いするしかない。
「あんた魔力いくつくらいなの?ファイヤーストーム如きで倒れるなんて」
「えっと、30くらいです...」
「はぁっ?あんたそれ初級の魔法すら使えないじゃない」
あんの、くそハゲェェェェェ!!
よりにもよって全属性適正で初級魔法すら使えないなんて...
使えないチートじゃないか!!
「魔法の適正はあるんだけど、初級以外で僕でも使える魔法は何か無いかい?」
「そうねぇ、特にないわね」
首を傾け人差し指を唇に当ててるのが可愛い...っと今はそれどころじゃない。
「そ、そんなぁ~」
「あんたこの先使える魔法無しで生きていけるの?っとまあこの話は街でしましょ、すっかり暗くなっちゃったし」
「そうだね、案内よろしく!」
★★★
レナと街へと行く途中にこの地域の地理や常識を聞いてみた。
要約するとこうだ。
この世界には大陸は大きく分けて4つある。北にノーセス、南にサウリース、東にイーストリアちなみにこのイーストリアが僕の出身の故郷ということになっている大陸だ。そして今いる大陸が西にあるウェストラル大陸だ。
さらにウェストラルには5つの街がある。そのなかで僕達が向かっているのはこの大陸最大の街、リフレクティアルだ。この街の特徴は、魔法士のレベルが高いところだ。一般の街の魔法士のランクがEやDに対してリフレクティアルは最低でもDランク、平均Cランクである。なんでこの街の魔法士のランクが高いのかというと、この辺の魔物は強いのが多いらしいからだ。
★★★
そんな話をしていたら、いきなりレナから鋭い声が聞こえた。
「避けてっっ!!」
刃状の何かが目の前に飛んできた。
「うわっ!」
慌てて横に転がると背後から凄まじい音が聞こえた。振り返るとさっきまでそこにあった巨木が綺麗に真っ二つに切れて倒れていた。
刃状のものが飛んできた方向をみると、全長4メートルくらいでライオンとサイを足して2で割って羽が生えたような体をしている化け物がいた。
「ハクビ!大丈夫?」
「大丈夫だ、問題ない」
「問題ないって、あんたさっき変な声出してたじゃない。まあ怪我がないならいいわ、まずはあのやばいのを何とかしましょう」
「えっ?やばいの??」
チラっとレナの横顔を見ると青ざめていた。
「あいつは魔物よりももっと強い魔獣ってやつよ。なんでこんなとこにいんのよ...」
「魔獣?」
「魔獣っていうのは最低でもBランクの6人パーティーで倒せるかどうかのやつよ。しかもあいつは水属性、つまり私とは相性が最悪なのよ」
「なんでそんな奴がいんだよ!何か勝算は?」
「私の最大の魔法を叩き込めれば何とかなるかもしれない...けど、詠唱させてくれるとは思えないわ」
「なら僕が時間を稼ぐよ」
「そんな無茶よ!」
ざっと魔獣との距離は20メートルくらいか...ちょっと遠いな
「ま、そんなのやってみなくちゃわかんないよ...ねっ!」
そう言って僕は飛び出した。
最初の1歩目を踏み出した時にいつもと違う感覚がした。
まるで体が羽のように軽い...!
あっという間に彼我の距離は10メートルをきったが、魔獣も待ってくれないようでさっきと同じ攻撃をしてきた。
しかも1発だけでなく何発も飛んできた。
最初の1刃をなんとか紙一重で躱したかが二発目は頬に掠った。流石にこのまま全身するのはまずいと思い慌てて左に転がって相手の射線から外れた。
自分の頬を拭うと袖が赤い血に染まっていた。
それを見た時「俺」の中で何かがプツンと切れた...
「ってぇな。ぶち殺すぞ!!」
再び走りだし今度こそ魔獣に肉薄すると魔獣の右腕が飛んできた。それをかがんで躱し、その反動で下から打ち上げるように拳を魔獣の顎に叩き込んだ。いわゆるアッパーというやつだ。
「バウっ!!」
多少ダメージが入ればいいかな程度に考えていたがこの世界の俺の筋力は桁外れらしい。そしてこのバカデカい魔獣が軽く5メートル以上浮いた。そして地面に落ちてきた魔獣は完全に絶命していた。
振り返ると巨大な炎の塊を構えてこちらに放とうとしている状態で固まっているレナがいた。
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ハクビ・ミナセ Lv.8
性別 男 種族 人族
職業 ???
≪激化状態≫
HP 520/1800
MP 30/30
筋力 80 ≪240≫
敏捷 86 ≪258≫
魔攻 300
魔耐 300
スキル
身体能力上昇・全属性適正・鑑定
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それにしても魔獣の声変だったな...
そんなことよりMP!MPは!?上がらないのっ!!??
戦闘シーンを書くのが難しいです...