プロローグ
プロローグなので少し短めです
★★★
「ほんとにすまなかった。」
目が覚めたら、頭が禿げあがった老人が土下座していた。
★★★
学校からの帰り道で、僕は幼馴染の貴志と話していた。
「なあ、今からマッ〇いかね~?」
「わりー、今金欠だわ」
やっぱりか...こいつは女遊び激しいからな
「で、今週はいくら貢いだんだ?」
「人聞きの悪いこというなよ、ただ2人いる彼女にバッグプレゼントしただけだし」
「お前それ毎週やってんじゃん!まあいっか、昨日バイト代入ったし僕が奢ってやるよ」
僕はこの時の行動を後悔することになる。
★★★
マッ〇の前のスクランブル交差点だった。信号は青だったが急にトラックが飛び出してきた。
それに気づかずに渡ろうとする貴志。今から止めたんじゃきっと間に合わない。
僕はとっさに飛び出した。
「貴志ぃぃぃぃぃ!!!」
僕は貴志の首元を全力で引っ張った。その反動で僕がトラックの前に飛び出した。
この時、僕が考えていたことは、
死ぬのって、痛くないのかなぁ...
という、どうでもいいことだった。
★★★
「ほんとにすまなかった。」
目が覚めたら、頭が禿げあがった老人が土下座していた。
「は?まずあなた誰ですか??」
「わしは神じゃ」
土下座から勢いよく立ち上がると何故かドヤ顔で言った。
「頭大丈夫ですか?」
「最近この辺が寒くてのう」
と言って、自称神様(笑)は頭のてっぺんを擦っている。
「そこじゃないから!中身だから!!」
「そんなこと最初から知っておるわい!
信じられんかもしれんが、本当に神じゃよ」
なんか逆ギレされたし...って、そんなこと考えてる場合じゃないし。
頭を振って思考を戻す。
「さっきまで目の前にトラックがあったのに、どうしていきなり神様なんですか?」
「そう、それじゃ!!お主は本当はあそこで死ぬはずではなかったのじゃがこちらの手違いで死なせてしもうたんじゃ。ほんとに申し訳ない」
そこでまた神様は土下座した。
「というか、ここってあの世的なところですか?」
「それとはちと違うのう、あの世とは死んだ魂がいくところじゃが、こことは違うとこじゃ」
「じゃあここはどこなんですか?」
「いわゆる神界というやつじゃなあ」
「じゃあなんで僕は神界にきたんですか」
「さっきもいうたが、手違いがあってのう。別の世界に転移させてやろうと思うてのう、魔法が使えるふぁんたじーな世界じゃ」
「ま、まっじすか」
て、転移ってあれだよな?ラノベとかであるチートとか貰って俺TUEEEEE!!!ってやつか!?
「そこでお主にお詫びとして好きな能力を1つやろう」
「さっき魔法って言ってましたが、魔法って全部で何属性ですか?
あと、1人あたり何属性くらいが基本ですか?」
「魔法は全部で4属性で火・水・風・土じゃ。1人あたり大体1属性で多くて2属性じゃのう」
「全属性適正にしますっ!!あ、あと身体能力とか少し強くできますか?」
「うむ、それくらいなら多少上げてやれると思うぞい」
「それでお願いします」
「それではの、健闘を祈っておるぞ」
こうして僕の異世界ライフは始まった。
魔法の相性
火<水<土<風<火
です。