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葬祝  作者: 紀之介


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3/5

おワかレ


 その日の夕方の玄関ホール。


 スアは見送りの少女たちの前に立った。


 特に仲の良かった数人が、その近くまで駆け寄る。


----------


「どうこれ」


「スアはやっぱり、ここ一番はその服を選んじゃうかぁ」


「うん。物凄くお気に入りだし♡」


「その服を着たスアを見るのも、これが最後だねぇ」


「まあ残念だけど、仕方ないよぉ」


「だよね。スアはその体と、今からお別れなんだもん☆」


「そうだね♪」


----------


「おー 早速着てくれてるじゃん。私のあげた服!」


「スアのお見送りだから、着てきたよぉ」


「こんなに可愛い服が捨てられちゃうのは嫌だったから、皆が貰ってくれて嬉しい☆」


「だってぇ、誰にも着られないと処分されちゃうじゃん。こんなにセンスがいい服がそうなるの、もったいないもん」


「ありがと♪」


----------


「申し訳ありませんが──」


 <葬華>の迎え人が、口を開いた。


「そろそろお時間ですので」


 言葉が耳に入り、周りとじゃれるのを止めるスア。


 急いで、近くの数人と交わす握手やハイタッチ。 


 それが終わると見送りのた少女たちから離れ、出口方向に歩き出した。


----------


「行ってきます」


 迎え人の前で立ち止まるスア。


 くるりと笑顔で後ろを向くと、上げた右手を見送りの少女たちに振った。


「皆。私の体、楽しみにしててね♪」


 目を潤ませる少女たち。


 それを誤魔化すかのように、皆がスアに手を振り返した。


「「「行ってらっしゃい☆」」」

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