きョう
宮の北側にそびえる時計塔。
長針が1/60だけ動く。
時計は、短針が示す数字を宮全体に告げるべく、鐘の第1音を響かせた。
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─ ボォオーン ─
宮の講堂の出入り口付近。
そこで、ワチャワチャとじゃれ合っていた少女たちは慌てだす。
─ ボォオーン ─
─ ボォオーン ─
皆が弾かれたかの様に、自分の席に向かって移動を始めた。
─ ボォオーン ─
─ ボォオーン ─
─ ボォオーン ─
何とか、自席にたどり着く少女たち。
─ ボォオーン ─
そのタイミングを見計らったかの様に、彼女たちよりは幾分年長に見える少女が入室した。
─ ボォオーン ─
─ ボォオーン ─
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「今日の<葬華>は、スアさんでしたよね?」
刻を告げる鐘の9音目。
その余韻が消えるのを待って、ソカは演台で口を開いた。
頷きながら、スアは自席で立ち上がる。
目だけでそれを確認したソカは、他の少女たちに見渡した
「では皆さん。お祝いしましょう」
少女たちは、パラパラと手をたたき始める。
その拍手の音は、ひとつに大きくまとまった。
スアは満面の笑みで、その場で軽くお辞儀する。
「みんなぁ、ありがとね☆」
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「ソカ姉様」
拍手が収まるのを待ってたかの様に、少女のひとりが手を上げる。
「なら…今日のお昼は……」
期待のこもった顔に、ソカは頷いた。
「はい。当然、<葬祝>です」
既に座っていたスアも含め、全ての少女たちが一斉に立ち上がる。
「やったー♪」




