小説家と腰痛
香絵は小説家を目指している。
保育士と書店員のバイトを掛け持ちしながら
日々、執筆をしている。
赤ちゃんのお世話や子どもと遊ぶことが好きなので、
保育士の仕事を選んだ。
書店員ではその保育士の経験を活かしつつ、
児童書の担当をしている。
今の夫と出会って、とんとん拍子で結婚に
至った香絵。
結婚してからは、バイトを辞め、小説を書くことに
専念していた。
専念できる環境を作ってくれた夫には本当に感謝
している。
しかし、書きたいことはどんどん浮かぶのに
なかなかそれが世に認められることがなかった。
それでも香絵はがむしゃらに、
いつか有名な小説家になるんだ。と
心に決めていた。
ある日。
香絵は腰の痛みを感じる。
元々腰は弱い方ではあったが、ここ最近痛みが
増している気がする。
だが、それほど気にしなかった。
それから一週間後のことだ。
、、、痛すぎる。。
香絵の腰は限界が来ていた。
執筆でいつも同じような体勢を
長くつづけている事が原因かもしれない。
そこではじめて香絵は一度、整形外科で
診てもらうことした。
比較的、香絵の自宅から近くにある通いやすい
整形外科で診てもらうことにした。
その整形外科の医師が大晴であった。
後にこのふたりの出会いが、ふたりの人生を
大きく変えていくことになるとはまだ誰も
知る由もない。




