エリア
川の方からサレックの小さな舌打ちが聞こえたのを最後に、川辺は再び静けさを取り戻した。
その静寂の中でエリアは薄く瞼を開き、川辺に座り込むサレックの背中を見つめると、昨夜の出来事を思い返した。
◆◆◆
──昨夜、二十一刻。
湿り気を含んだ暑い夜だった。喉も次第に渇き始め、寝付きの悪いエリアが天幕の中で目を閉じていた頃、遠くの方から微かな音がした。
距離があったため最初は虫か野良の小動物かと思った。ここは森に近いため、夜更けに水を飲みに来る動物や飛び回る虫は珍しくない。
いつも、動物たちは水を飲んではすぐに森へ戻っていく。だからエリアは喉の渇きを堪えながら、それが収まるのを待とうとした。
だがその音は少しずつ近づいてきた。次第に音が大きくなり、動物のものとは違う重さと規律がある。四足の歩き方ではない人間の足音だ。
(……誰?)
隣ではカンラが寝言を漏らし、すぐ近くではサレックのいびきとチアーの寝息が聞こえる。
聞こえる足音はカスルでもカスタでもない。エリアは瞼を閉じたまま考え、一つの結論に辿り着いた。
(もしかして……泥棒)
夜、寝静まった頃に金品を奪う。それはトラーナ街では珍しい話ではない。
そう一度想像してしまうと、足音が天幕へ近づくたびに恐怖が強くなった。
やがて足音は天幕の目の前で止まった。
「……」
エリアは瞼を開けずに眠ったふりをした。起きていると知られたら、こちらの方が早く殺されるかもしれない。
心臓はうるさいほど鳴っていたが、それを押し殺すようにエリアは身を固めた。
数十秒の静寂の後、再び足音は動き始め、今度は遠ざかっていく。
(諦めた……?)
天幕には金目になるものはない。稼いだ金は盗まれないよう地中に埋めている。
何も得られないと分かって諦めたのだろう。そう思いながらエリアは小さく息を吐いた。
足音が十分に遠くなった頃、エリアは確認のため薄く瞼を開けた。
そこで視界に入ったのは、月明かりに照らされた青い髪だった。深海の底に小さな光が差し込んだような色。背筋は伸び、背丈は百七十後半はある。見覚えがあった。
(アオイ……)
深い青髪の者をエリアはこれまでアオイ以外に見たことがない。
そういえば数日前、新しくアオイが仲間に加わったことを思い出した。
エリアは薄く開いた瞼の隙間からアオイの背中を追った。
この時間に、一人でどこへ行くのか。
用を足しに行くのかとも思った。しかし森と反対方向へ向かっている。
(道、分からないの……?)
まだ日が浅いアオイならありえる。誰かを起こすのは気が引けて、一人で行こうとしているのかもしれない。
もしそうなら、このまま放っておけば迷うだろう。
(ついて行くべきだよね)
そう思って身体を起こしかけたが、エリアは止まった。
相手は男だ。女の自分が追えば気まずいだけかもしれない。
そう考えている間にもアオイの背は遠ざかっていった。決断できないまま視界から消えそうになった頃だった。
「あ? アオイー?」
突然、天幕の中からぼやけた眠そうな声が響き、エリアは思わず瞳を強くつぶった。
そっと再び細く瞼を開く。声は女より低いがまだ声変わりの途中で、少しガラついている。サレックの声だ。
サレックは暑気のせいかむくりと起き上がり、額の汗を腕で拭うとアオイの背中を見やった。森とは異なる方角へ歩いていく背中を眺めながら、眠気の残る口調で言う。
「……あいつ、道わかんねぇのか?」
サレックもまた用を足しに行くものと思ったのだろう。しかし方向が違うことに気づき、サレックは不満げとも呆れたような声で「あー……しょうがねぇな」と呟くと、あくびをひとつして立ち上がった。まだ眠そうなその声には面倒くささの中にどこか楽しげな色があった。
そして、ほとんど見えなくなりつつあるアオイの背中を追って駆け出した。
サレックが走り出すと、エリアは安心したように息を吐き、細く開いていた瞼を開いて横になったまま頭だけを起こし、二人が向かった方角を目で追う。
サレックが行くなら迷子になる心配もない。男同士で気まずくなることもない。
エリアはどっと敷布に頭を落とした。緊張が抜けると喉の渇きすら忘れ、逆に眠気がじわりと襲ってきた。このまま眠れそうだとエリアは思い、瞼を閉じた。
「……んっ」
しかし眠りは長く続かなかった。
暑さと、薄い敷布越しに感じる地面の硬さで身体が痛み始め、エリアは現実へと引き戻された。
(せっかく眠れたのに……)
明日も朝から稼ぎに行かなければならない。少しでも睡眠を取っておきたいところだ。
眠気が完全に覚めてしまったエリアはゆっくり瞼を開け、右手を胸元の地面につきながら上半身を起こした。
二人が川辺から離れてすでにしばらく経っている。サレックがいるなら問題なく戻っているはずだが、念のため天幕の中を見渡した。
(……あれ、二人ともまだいない)
どこにも姿はなかった。エリアは身を起こして天幕の外にも視線を向けたが、やはりいない。
用足しに時間がかかっているだけならいい。だがエリアの頭には別の可能性が浮かんだ。
一つは、二人が何かに巻き込まれたこと。
もう一つは、アオイが見えなくなるほど先に行っていたため、サレックが見失い、アオイが迷子になり、サレックが探している可能性。
どちらにしても戻ってこないという事実には変わらなかった。エリアは静かに立ち上がる。探しに行くことにしたのだ。
誰かを起こすことも考えたが、熟睡しているカンラとチアーに目をやると、起こすのはためらわれた。
エリアは一人で二人が向かった方角を思い出し、歩き出した。
二人を探し始めて十数分。
エリアは川沿いを離れ、古びた家や天幕がぽつぽつと並ぶ辺りまで来ていた。
夜気は少し湿っていて、昼に焼けた土の匂いがまだほんのり残っている。だが、その間も二人の姿はどこにもなかった。
迷っただけならいい。人気の少ないところに行っただけならいい。
だが歩くほどに巻き込まれたという考えがじわりじわりと胸の底から滲みあがってくる。歩幅が自然と大きくなる。
もっと人目のない場所かもしれない、と脇道へ足を向けかけたとき。
「死体なぁ……」
奥から、夜の静けさに沈むような低い声が響いた。
心臓が瞬いたように強く打ち、エリアの足が止まる。
「そりゃそうやろ。こんな場所で火葬なんてできるわけない。死体の一つや二つ、森に捨てるしかないわな」
脇道の奥に声が落ちていた。
聞き覚えのない発音。メグルロアとは少し違う舌の運び。
抑えた声が籠もり、誰にも聞かせたくない話だと察した。
(……なにかの取引?)
引き返そうと身体を向けた瞬間、追うようにもう一つの声が落ちてきた。
「……そう、だな」
その声が、エリアの足を踏みとどませた。
低く抑揚のない淡々とした声。それなのに、どこか涼しさと、薄く寂しさが混ざっていた。
(今のーー)
似ている声など珍しくない。聞き間違いだ、と言い聞かせる。
けれど、その裏側で“もし違わなかったら”という考えが喉の奥をきゅっと締めた。
戻るつもりだった身体が、音もなく向きを変えた。壁へ寄り、呼吸を浅くする。
足音を殺すと、胸だけが忙しなく鳴り続けているのが自分でもわかった。
壁に背を沿わせ、そっと覗く。
月明かりが細く差し込み、二つの影を淡く縁取っている。
奥の影は手前より頭ひとつ分ほど高い。黒に紫を混ぜたような髪に、鋭い細い目。
手前は細すぎず太すぎず、程よく引き締まった体つき。そして深い青髪。
アオイだ。
一瞬だけ視界に捉え、すぐに頭を引っ込めた。七割は違うと思っていたのに、感が当たってしまった。
脳裏でさっきの光景を巻き戻す。あそこにサレックの姿はなかった。
(……迷ってる途中で捕まったの?)
奥の男は、荒っぽさと裏の匂いをまとった佇まいだった。鋭い目も、慣れた立ち位置も、それを裏切らない。脅されて動けなくなっているのかもしれない。そう考えた瞬間、エリアの肺がきゅっと狭くなる。
まだ気づかれていない。覗いたのは、ほんの一瞬だけだ。
エリアは息を潜めたまま、逃げ出すタイミングを探った。
隙を見て飛び出し、アオイを連れて走る。そうするべきだと頭が動き始めた、その時だった。
不意に、耳に入ってきた会話が、思考を止めた。
「あ、そうだ。三人の稼ぎ先のことだが、チアーは荷運びで、カンラとエリアは仕立て屋だった。チアーの荷運びは酒屋の他に、時々トランセル港まで行くこともあって、人と合流する機会が多いらしい。カンラとエリアは、仕立て屋では裏作業が主な仕事だって言ってたな」
(……え)
理解の外から言葉を投げつけられたようだった。エリアの思考が、そこで凍りつく。
耳を澄ませると、アオイは続けて、金の隠し場所までを男に伝えていた。
息が、ふっと抜けた。
無意識に瞳が見開かれ、固く結んでいた口元から力が落ちる。
なぜ、アオイは、この男に自分たちのことを話しているのか。
「盗難防止なんて、ガキがよう考えたな」
アオイの声のすぐ後に続いたその一言が、凍りついた思考の奥を、静かに揺らした。
(……この人、誰? アオイの、知り合い……?)
その瞬間、別の考えが、はっきりと形を持って浮かび上がった。
(もしかして……アオイは、私たちを探るために、近づいてきたの?)
そう考えると、唐突に現れた理由にも筋が通る。
情報を渡し、代わりに何かを受け取っている。そんな図が、頭の中で組み上がっていく。
ぞくり、と背筋を冷たいものが走った。
だが、ならば。この男は、なぜ自分たちの情報を集めているのか。
考えがそこまで至った瞬間、二人の話し声が、ぴたりと途切れた。
(話終わった……!? アオイが戻ってきちゃう)
このままでは、見つかる。そう判断したエリアは、即座に踵を返した。気配を殺し、低い姿勢のまま走る。
砂と布を踏む音を殺しながら、曲がり角をひとつ、布張りの路地をふたつ、知っている限りの最短を抜ける。
天幕に滑り込んだ時には、喉が焼けるように熱かった。
まず探したのはアオイの姿――いない。
次にサレック――まだ戻っていない。
エリアは荒い息のまま、胸の奥で、先ほどの会話を何度もなぞっていた。
アオイは一体何者で、あの男とはどんなつながりがあり、自分たちの情報を流していたのか。
考えても考えても、情報が少なすぎて、エリアには分からなかった。
だが、確かめる必要がある。
もしもあの男が、子どもを売買しているような者だったとしたら、皆を守らなければならない。
そう考えたとき、ふと浮かんだ。
もしかしたら、明日の夜もアオイは、あの男に会いに行くのではないか。
エリアは、明日もう一度二人の様子を探り、なぜ自分たちの情報を集めているのかを突き止めることにした。
翌日の夜。
あの男とアオイのことを探るため、エリアは昨日と同じように敷布の上に横になり、瞼を閉じた。
寝たふりを決め込み、アオイが動き出すのを静かに待つ。
しばらくして、砂利と草を靴でかき分けるような足音が、天幕へ近づいてきた。
足音は天幕のそばで、ぴたりと止まる。
昨日と同じだ。
皆がちゃんと眠っているか、アオイが確認しに来たのだろう。
エリアは気づかれないよう、体の力をできるだけ抜いた。
数秒後、足音は再び動き出し、徐々に遠ざかっていく。
エリアは、薄く片方の瞼を開けた。暗い川辺に、遠ざかっていくアオイの後ろ姿が、かすかに見える。
すぐに動けば、尾行していることがばれる。
そう判断し、エリアはしばらく待ってから、静かに体を起こした。
一度だけサレックたちの方へ視線を向ける。
無防備に眠る皆の顔を確認すると、エリアは音を立てないよう歩き出し、昨日二人を目撃した脇道へ向かった。
周囲に気を配りながら脇道のそばまで近づくと、やがて男とアオイの声が、微かに聞こえてくる。
エリアは壁に背をつけ、できる限り足音を殺しながら、二人の会話に耳を澄ませた。
アオイは、今日あった出来事を細かく語っていた。
天幕で留守番をしていたときのこと。
サレックと交わした会話や、カスルとカスタと遊んだこと。
それから、エリアたちが戻ってきてからのやり取りや、食べた物、片付けの分担、水浴びの順番まで。
(……そんなことまで話す必要があるの?)
聞いていて、エリアは正直そう思った。
アオイの口から出てくる話は、どれも今日あった出来事ばかりだった。
男はそれを聞き、短く相槌を打つだけだった。
二人の正体につながるような話は、何ひとつ出てこない。
アオイは淡々と話し終え、そのまま会話を切り上げようとしていた。
(これじゃ……何も分からない)
そう思った、そのときだった。
「サレックは、仲介屋と繋がっとる可能性がある。注意せぇ」
男の低い声が耳に届いた瞬間、エリアの身体が強張った。
ほんの一言で、空気が変わった気がした。
姿も見えていないはずなのに、冷たいものが頬をかすめたような感覚に、エリアは無意識に唾を飲み込む。
(仲介屋……? サレックに、注意しろ……?)
男の声色が脳裏に残り、エリアは無意識にその言葉をなぞっていた。
そんな思考を遮るように、男の声音が一段、鋭さを帯びる。
「昨日ネシュカ先輩から聞いたわ。サレックが他のガキに仕事持ちかけとったらしい。そんで、その裏で仲介屋と繋がっとるんちゃうかってネシュカ先輩は睨んどる」
エリアは、ほんの少しだけ男とアオイのいる方向へ、壁越しに顔を傾けた。
荒っぽい男の声を聞き逃すまいと耳を澄ませながら、気づけば手のひらにはじっとりと汗が滲んでいた。
エリアはそれを握りしめ、息を殺す。
すると今度は、アオイの声が静かに割り込む。
「……その、仕事の話を持ちかける子どもは、本当にサレックなのか?」
感情の起伏を感じさせない、淡々とした声だった。
すぐに、男の荒い声が重なる。
「他のガキどもから、サレックっちゅう名前が上がったんやと」
「サレックは、ほとんどずっとカスルとカスタの世話をしてる。まだ稼ぎに出たこともない。誰かに仕事を持ちかけるのは難しいと思う」
「せやけど、名前が出とるのは事実や。昼刻の半ば過ぎに、最初に着替えた場所へ一人で呼び出せ」
荒っぽい男の口調と、抑揚のないアオイの声が交互に重なり合う。
そのやり取りを耳にした瞬間、エリアの胸がどくりと脈打った。
(……明日)
二人の会話に出てきたネシュカという名の人物が、何者なのかは分からない。
だが、ネシュカが裏で糸を引き、この男とアオイがその指示のもとで動いている――そしてサレックが呼び出され、連れて行かれる。
そんな嫌な想像が、頭の奥に浮かんでは消えなかった。
けれど同時に、拭いきれない違和感も残っていた。
男とアオイの会話は、子どもを売り買いする者同士のそれとは、どこか違う。
命令と確認を淡々と交わす。兵士や使いの者たちの会話に、どこか似ている気がした。
そして、もうひとつ。
引っかかっていたのは、アオイの反応だった。
男がサレックを呼び出せと言ったとき、アオイは即座に頷かなかった。
むしろ、サレックを疑うというより、庇おうとしているようにも聞こえた。
(……どうして)
慎重になっているだけなのか、それとも――。
もしかしたら二人は、裏の連中ではなく、別の目的で自分たちに近づいたのではないか。
その可能性に思い至った途端、背中を冷たいものがなぞった。
もしそうなら、アオイは何のために、ここに来たのか。
そこまで考えたところで、エリアは一度、これまでに聞いた男とアオイの会話を頭の中で並べ直した。
男は、アオイに向かって「サレックには注意しろ」と言っていた。
それは、一体何に対しての注意なのか。
そして男が集めていた情報は、ほとんどがサレックに関するものだった。
中でも、「サレックが仕事を紹介していた」という話が、妙に引っかかる。
その瞬間、エリアの記憶に、別の声が連なった。
『最近、この辺で誘拐事件が起きてるらしいわよ。狙われるのは、決まってトラーナ街の子どもたちらしいわ』
『え、そうなの? 被害がトラーナ街だけならいいけどね』
トラーナ街の住人は、人扱いされていないも同然で、騎士団が本格的に動くことはほぼない。そのくせ、被害が外へ飛び火しないことだけを祈っているのだ。
(……まさか)
もし、あの二人が誘拐を行う側ではなく、“その件”を調べに来た者たちだとしたら。
今、サレックは何か良くないことに関わっていると疑われている――。
そう思った瞬間、胸の奥から、反射のように否定が弾けた。
(違う……サレックは絶対そんなことしない……!)
サレックには動機も余裕もないし、何よりアオイの言った通り、カスルとカスタの面倒で一度だって稼ぎに出たことがない。そんなことができるはずもなければ、そんな連中と繋がる機会すらない。
確かに、サレックは時々トラーナ街の子どもたちに仕事を紹介している。だが、それはーー
エリアの心臓が、意図とは無関係に一度跳ねた。皮膚の下を、冷たい汗がするりと通り抜ける。脳裏に、ひとつの顔がゆっくりと浮かび上がる。
(……チアー)
確信なんてものも、証拠なんてものもあるわけじゃない。
ただ、サレックが仕事を振るときは、決まってチアーが条件の合う子を探してきた。
その条件をサレックは深く考えたことがない。
ただ、仕事があるなら他の子に回してやれる、そう思っていた。
だから善意でやっていた。それ以上でも以下でもなかった。
けれど、もしもチアーの条件が別の意味を持っていたとしたら。
そのとき、エリアは理由も分からないまま、歩き出していた。
まだ男とアオイの会話は続いているのに、それを背に、川辺の方へ向かって。
歩幅は次第に速まり、やがて走り出していた。
まるで、頭の中に浮かんだ考えを否定するかのように。
生ぬるい風が、追い風となって頬を打つ。
ただひたすらに走り続け、天幕へ戻ると、エリアはゆっくりと身体を横に向けた。
すやすやと眠るカンラとチアー。そして、カスルとカスタ。大の字に眠るサレック。五人の小さな寝息を、エリアはじっと見つめた。
◆◆◆
ドクン、とひとつ心臓が跳ねたあと、エリアの意識は今へと戻る。
目の前には同じ天幕、同じ薄色の布、ヒビが入った食器にバケツ。
ただ一つだけ、昨日とは違うものがあった。
チアーの姿だけが、ぽっかりとなくなっていた。
温い風が入り込み、干した草の匂いを揺らす。その静けさが、かえって胸の奥を冷たくさせた。
神血の英雄伝 第八三話
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次回も読んでくださると嬉しいです૮ ˶ᵔ ᵕ ᵔ˶ ྀིა




