裏ノ物語 ぼくに名前をくれたのは
再投稿になります。
これはチタがアイカと出会う前と出会った最初の頃のお話です。
※このお話には、読者によっては精神的に辛く感じられる場面が含まれています。暴力描写は控えていますが、苦手な方は、閲覧をご遠慮ください。
ぼくは、ちっちゃいころから ここにいた。
おそとに いったことは ない。
このおへやには、かぜも こない。
小さなあかりがひとつだけある。
うすい ぬのが ふたつあって、
おおきいはこが ひとつ。
かみが なんまいかと、いろのついたぼうとぬいぐるみ。
あと、おといれをするいれもの。
それだけ。
ママと ぼくだけが、ここにいた。
とびらは かたくて、うごかない。
ママは、いつも やさしいかおで ぼくをみてくれた。
あたたかい こえで、おはなししてくれる。
でも ときどき――
ないていた。ぼくを ぎゅって だきながら。
「ごめんね……こんなところ嫌だよね……ごめんね……」
「ママ?」
ママが どうして ごめんねっていうのか、
ぼくには よくわからなかった。
でも、いいんだ。
ママが そばに いてくれるなら、それで うれしいから。
ときどき、おとこのひとが ふたりくる。
「おい、八番と九番。時間だ」
ママが、ぼくを おもいきり だっこする。
「この子は まだ 小さいんです……許してくだい……」
「うるせえ、黙って、出せよ」
ドンッて おとがして、ママが たおれた。
ママがたおれて、うごかなくなった。
「ママ! ママ!」
ぼくが ちかづこうとしたら、うでを つかまれて とめられた。
「いっしょにいる! ママといる! やだ!」
「ガキが……いい加減にしろ……!」
バンッ、って おとがして――
めのまえが まっくらになった。
◇◇◇
ママとは ちがう おへやに つれていかれた。
そこは さむくて、まんなかに いたが あるだけ。
ぼくは そこに ねかされて、
てと あしを とめられた。
「やだ……こわい……ママぁ……」
ないたら、また おこられた。
「おい、その辺にしとけ。そいつの血は貴重なんだ」
「ち……?」
なにを いってるのか、よくわからなかった。
おとこのひとがたくさんきて なにか つめたいもの が、ぼくの てとあしに あてられた。
びっくりして こえが でた。
「いたっ……」
それから、からだが なんだか ぽかぽかして、へんなかんじがした。
「やだ! いたい! いたいよ! ママぁ!」
「うるせぇ……もう 黙れ」
なにかが くちに あたって、くるしくて、こえが つまった。
めが ぼやけて、からだが どんどん おもくなっていく。
きがついたら、また
ママのいる へやに もどってた。
たおれるように ほうりだされて、
てのさきが、ずっと しびれてた。
すこし あとに、ママも もどってきた。
よろよろと あるく そのせなかが、つかれているのが わかった。
ママの てと あしには、
ぼくと おなじ ちいさな きずが のこっていた。
「……ママ」
こえをかけようとしたけれど、
こえは のどのおくで とまっちゃう。
おなじような ひが、なんども つづいた。
いつが あさで、いつが よるなのなか、わからない。
でも――ママがいるかぎり、
ぼくは、ちゃんと ここにいた。
ママに、いちどだけ きいたことがある。
「パパは どこにいるの?」
ママは、ちょっとびっくりしたかおをしたあと、やさしく わらった。
「パパはね。私たちを 探してくれてるの。いつか きっと、むかえに きてくれるわ」
「そうなんだ」
そっか。
いつか パパが くるんだ。
そしたら、ママといっしょに ここから でられるんだ。
はやく きてくれないかな。パパ。
◇◆◇
そのひ、また とびらの むこうから おとがした。
こんどは みたことのないひとが いた。
ながい くろい かみのけと、
きらきら ひかる みどりいろの め。
そのひとは、ぼくとママを みて わらった。
どこか むねが きゅっとなった。
このひとが、パパなのかな。
パパが、ほんとうに きてくれたのかな。
「パパ……?」
ぼくが きくと、
そのひとは、わらって、くびを ふった。
「違うよ。僕は、君のパパじゃない」
ちがうの?
じゃあ……だれ?
「この二人は、連れて行く。準備をしてくれ」
「はい、ありがとうございます」
そのひとは、すぐに どこかへ いってしまった。
あとにのこった おとこのひとたちが、
ぼくとママの てとあしに、つめたいものを つけた。
そのまま、そとに つれていかれた。
うまれて はじめて でた“そと”は、
とても くらくて、なにも みえなかった。
パパは――
どこにいるのかな。
すこし あるいたら、
おみずが いっぱいある とこに きた。
すっごく ひろくて、
どこまで いっても おみずだった。
おみずの うえに、
おっきい ものが ぷかぷか ういてて、
それが「ふね」って いうんだって。
おそらも ひろくて、
かぜが びゅーって ふいてた。
「ここは、“うみ”って 言うんだよ」
きれいな めの おにいさんが、
えがおで おしえてくれた。
おにいさんの こえは、
ちょっとだけ こわい。
ふねに のったとき、
ぼくと ママは、つよく つかまれて、
なかに ぽんって いれられた。
すこし おはなししてから、
おとこのひとは どこかに いっちゃった。
ふねのなかには、
ぼくと ママと、
ほかの おにいさんたちと、
ひとりだけ おねえさんがいた。
そのひとは、きれいな みどりの かみだった。
ママは、すこし ふるえてた。
ふねが ごとごと うごいて、
かぜが びゅーびゅー。
ながく のってたら、
むこうに なにか みえてきた。
もやもやしてて、
よく わかんなかった。
◇
それから、ふねが ぴたって とまった。
「ここで 待っててね」
さっきの おにいさんが、
また わらって、ふねを おりた。
ぼくと ママだけに なった。
「大丈夫よ……ママが、いるからね」
ママは、やさしく わらった。
ぼくも、うなずいた。
すこしして、
ふたりの おんなのひとが ふねに きた。
あとから、ふたりの おにいさんも きた。
おんなのひとは、
てを うしろにしてて、
あるきかたが ふらふらしてた。
「後でいい、急げ」
おにいさんが いって、
また すぐ どこかに いった。
のこった おんなのひとが、
ふねの なかを きょろきょろ みてた。
そのひとが、
ちかくに あった ものを ひろって、
ママの とこに きた。
そのひとの くちもとが、
すこし わらってた。
ママの うごかなかった てが、うごいた。
ママが、
ぼくの ほうを みて、
ほっと した かおを してた。
でも すぐに、
ママは おんなのひとと おはなししてた。
「わたしたち、ここの住人じゃないの。なのに……」
「いいの。貴方には、子どもがいる。だから――生きて」
おんなのひとたちは、
すこしだけ、くちもとがゆるんでた。
ママは、
かなしいかおをしてた。
なにを はなしてるのか、
ぼくには よく わからなかった。
「……ありがとうございます」
ママは、ぼくを つよく だきしめて
いっぱい いっぱい はしった。
とても くらい もりに はいって、
そこに しゃがんだ。
まっくらで、 どこなのか ぜんぜん わからない。
ママは、ぼくのてをうごくようにしてくれた。
そのあと、ぼくを つつむようにして、
そのまま――ねちゃった。
つかれちゃったんだね。
きっと、いっぱい こわい おもいをしたから。
ぼくも、ママの うでのなかで めをとじた。
◇◆◇
どれくらい そうしてたのか、わからない。
ときどき、ママの からだが びくってなった。
でも、ママは なにも いわなかった。
おきたら、
あさに なってた。
そらに、
まるくて ぴかぴか ひかるものが あった。
ママが まえに おしえてくれた。
あれが、「たいよう」っていうんだって。
「ママ、ママ、おきて」
ぼくは、ママを ゆらゆら ゆらした。
ママは、ゆっくり おめめを ひらいてくれた。
「おはよう」
いつもみたいに わらってくれた。
なんだか、いつもより
げんきそうに みえた。
ママが げんきだと、
ぼくも うれしい。
そのとき、ちかくで
がさがさ いう おとが した。
だれかの こえも きこえた。
「八番と九番は まだ見つからないのか」
「早く 出てこいよ」
はちばん?
きゅうばん?
それって――
たぶん、ぼくと ママのことだ。
ふねに いた おにいさんたちが、
さがしてるんだ。
ぼくと ママを――
いじめに くるのかな。
ママが、ぼくを
ぎゅーって だいてくれた。
つよく つよく、ぎゅーって。
ママの てが、
ちょっと ふるえてた。
ぼくが ママを みたら、
ママも ぼくを みて、
わらってくれた。
でも――
すこしだけ、
なきそうな かおに もどっちゃった。
「少しだけ、ここで 待てる?」
ママが いった。
ぼくは、くびを ふった。
「やだ。ママと いる」
なんで、ママ いっちゃうの?
なんで、ぼくだけ のこすの?
ぼくが わるいこ だから?
ママを たすけられなかったから?
ママは、ぼくのこと きらいに なっちゃったの?
ぼくは、ママの ようふくを にぎった。
ママは、びっくりした かおをした。
「必ず……戻ってくるから。いい子だから、ね?」
ママは、わらって いった。
そっか。
いいこ だから。
ママの いうこと、きかないと。
「うん! まってる!」
ぼくも、わらって こたえた。
ママを、かなしませない ように。
ママは、
ないていた。
いっぱい、なみだが でてた。
でも、
やっぱり わらってた。
「だいすき」
ママが いった。
ぼくも――
ぼくも、ママのこと だいすき。
ママは たちあがって、
おとこのひとたちの ところに いった。
そのあと、
おおきな こえが きこえた。
いっぱい、いろんな おとが して――
すぐに、
しずかに なった。
「……ママ?」
ママは、ねちゃった。
ママは、もう――うごかなかった。
「何してるんだよ……!」
「だ、だって……」
おとこのひとたちが ごにょごにょ はなしてた。
こえが おこってるのか、こわがってるのか わからなかった。
どうして。
もどってくるって――
いったのに。
パパ。
パパ、いつ くるの?
ママが――
ママが、うごかないよ。
「……もういい。八番は放っておけ。九番だけでも連れて帰るぞ。探せ!」
おとこのひとたちが、
ぼくを さがしてる。
いやだ。
いきたくない。
つかまりたくない。
ママ……
だれか、たすけて。
◇◇◇
ちかくで、がさがさって おとがした。
めを あけたら――
おねえちゃんが、たってた。
すぐ そばで。
おとこのひとたちが、
おねえちゃんを じっと みてた。
おねえちゃんは、ぎんいろの かみで、
きれいな あおいろの めをしてた。
すこし ふるえてたけど、
ちゃんと――たってた。
「お嬢ちゃん、おじさんたちと 一緒に来てくれるかな。
大人しくしてくれれば、痛い思いをしなくて済むからさ」
おとこのひとたちが、
おねえちゃんに ちかづいていった。
だめ。
にげて。
おねえちゃんも、いじめられちゃう。
「ほら、大丈夫。ちょっと来てもらうだけだから――」
――バチン!
おおきな おとがして、
ぼくは、めを とじた。
あけたら――
ひとり、おとこのひとが たおれてた。
おねえちゃんが、たおしたんだ。
ふたりめの おとこのひとが、
おねえちゃんに はしっていったけど――
すぐに たおれた。
さんにんめの ひとが、にげた。
でも、すぐに しらない おじさんが あらわれた。
そのおじさんを みたとたん、
ふねのひとは ふるえてた。
おねえちゃんが、
ぼくの ところに ちかづいてきた。
ぼくは、からだを ちょっと かくした。
こわかった。
このひとも、ぼくとママを いじめるひと……?
でも、おねえちゃんは しゃがんで、
そっと、くちもとを やわらくした。
「――掴んで」
てを のばしてきた。
このひとが こわいひとか、やさしいひとか。
わかんない。
でも――
えがおが、よわそうで、つよそうで、
あったかかった。
ぼくは、
おねえちゃんの てを ぎゅって にぎった。
いっぱい。いっぱい。
はなしたくなかった。
ーーおねえちゃんの てを にぎった。
◇◇◇
ぼくは、さいごに ママに さよならを した。
たくさん、さよならを した。
ママは、「おじさんが あんぜんな ところに つれていってくれる」って、やくそくしてくれた。
おねえちゃんと いっしょに あるいた。
おねえちゃんは、ぼくの てを ずっと ぎゅって にぎってくれていた。
ぼくは、それが すこし うれしかった。
ここは「ナサむら」っていうんだって。
おねえちゃんは、ここで うまれた みたい。
でも、むらには ぼろぼろの おうちも あって、みんな かなしい かおを してた。
おねえちゃんの おうちは きれいだった。
おうちの まえには、おんなの ひとと おにいちゃんが いた。
おんなの ひとは、おねえちゃんを みたら はしってきた。
「アイカ……! どこ 行ってたの! なんで こんなに 遅いの!」
「……ごめん」
おんなの ひとは おこっていて、おねえちゃんは かなしい かおを してた。
「アイカ」は、おねえちゃんの なまえ なのかな。
「この子は……?」
おんなの ひとは、ぼくを みた。
「誰?」
おにいちゃんも ちかづいてきて、ぼくを のぞいた。
おんなの ひとも おにいちゃんも、おねえちゃんに にた ぎんいろの かみと、きれいな あおい めを していた。
ぼくは、むねがくるしくなって おねえちゃんの せなかに かくれた。
「さっき 助けた」
「助けたって……。まあ、とにかく 中に 入りましょう」
おんなの ひとと おにいちゃんが、さきに おうちに はいっていった。
ぼくも、おねえちゃんと いっしょに おうちに はいった。
とびらが へんだった。
ぼくと ママが いた おへやの とびらは、うしろと まえに おしたら あいたけど、
おねえちゃんの おうちの とびらは、よこに ひっぱったら あいた。
おうちの なかは、とても ひろかった。
ママと いた おへやより ずっと ひろい。
さいしょは、はいいろの かたい つちが あった。
その うえで、おねえちゃんたちは あしの ついてる ものを ぬいで おいていた。
ぼくは あしに なにも はいてないから、よく わからなかった。
「怪我、してるわね」
おんなの ひとが ぼくに ちかづいてきた。
こわい。
ぼくは、おねえちゃんの うでを にぎった。
おんなの ひとは、すこし びっくりした かおをしたけど
やさしく わらってくれた。
「まずは、身体を 綺麗に しないとね。
わたしは 食べものを 用意するから、アイカ、トワ、お願いね」
ママに にてた。
だから すこし、ほっとした。
すこし したら、ぼくは おにいちゃんと おねえちゃんと いっしょに そとへ でた。
おうちの となりに、ちいさな おうちが あった。
なかは、はんぶん いたが あった。
ふくを ぬいで、いたの むこうに いくと、まるくて へんな ものが あった。
その なかには、あたたかい おみずが いっぱい。
「もくしょ」っていうんだって。
おねえちゃんと おにいちゃんが、ぼくの からだを きれいに してくれた。
でも、ぼくの からだを みた とき、すこし かなしい かおを してた。
かみのけも、すこし みじかく してくれた。
おにいちゃんが、ふくを くれた。
おおきかったけど、あたたかかった。
おおきなおうちに もどると、
おんなの ひとが また ぼくを みた。
「そこに 座ってくれる?」
さっきより こわくなかった。
やっぱり、ママに にてるから かな。
ママに――
あいたいな。
ぼくは、すわった。
おんなの ひとが しゃがんで、ぼくの あしに なにかを ぬった。
「いたっ……」
じんじんする。
「ごめんね。でも、これを 塗れば 早く 治るから」
おんなの ひとは、てにも ぬった あと、
しろい ぬのを まいてくれた。
おんなのひとは、たべるものを くれた。
あかくて、あたたかくて、おいしかった。
ママといるときは、いつも ちいさな パンを たべてた。
これ、「むぎこめ」っていうんだって。
こんなに あたたかくて おいしいの、はじめて。
ぼくの ひざに、なにか つめたいのが おちた。
めから、どんどん おちていく。
とめられない。
ずっと こわかった。
だれも たすけてくれなかった。
パパは、いつ くるんだろうって。
ママも、いなくちゃって……。
「ママ……ママ」
おんなのひとは、ぼくの あたまを なでてくれた。
あたたかいかおで しずかに なでてくれた。
――きがついたら、ぼくは ねむくなってて、ねちゃった。
だれかが、ぼくを だっこしてくれた きがした。
◇◆◇
あさ、おきたら、ぬのが かかってた。
「あ、おきた?」
おにいちゃんが、ぼくを みた。
「お姉ちゃん、この子 起きたよ」
「あ、ほんと! おはよう!」
おねえちゃんも、ぼくを みた。
「よく 眠れた?」
おねえちゃんが、わらって きいた。
がらがら、って とびらの おとがした。
おじいちゃんと、もうひとり おとこのひとが はいってきた。
「お父さん、イヅキ。お帰りなさい。お疲れ様」
おんなのひとが、はなしかけた。
「ただいま。悪いが、また すぐに 出なきゃいけないんだ」
おとこのひとは、つかれた かおで はなしてた。
「イロハ、その子は……」
おじいちゃんが、ぼくを みて びっくりしてた。
ゆっくり、ぼくの ほうに ちかづいてくる。
「その 髪……」
かみ?
ぼくの かみは、みんなと ちがう。
はんぶんが きいろで、はんぶんが しろいから。
おこられるのかな。
ここに いたら いけないって、いわれるのかも。
「ぼく、お名前は?」
おじいちゃんは、しゃがんで やさしく わらった。
それが、こわくなかった。
……なまえ?
ママは、なまえを よんでくれたことは なかった。
「きゅ、きゅうばん……」
そのことばが くちから こぼれたとたん、
みんなの めが おおきくなった。
「んじゃぁ、チタ。どう?」
おねえちゃんが、おおきな こえで いった。
チタ……?
「チタ、か……。チタ。好きなだけ、ここに いるといい」
みんな、えがおで ぼくを みた。
チタ。
それが、ぼくの はじめての なまえ。
ママが いない このせかいで、
はじめて、ぼくに くれたもの。
◇◆◇
ーーあれから、七年。
今日は、ママの命日。
ぼくは、静かなお墓の前に立っていた。
ママがいないこの世界は、
ときどき すごく さみしい。
でも今、ぼくには――家族がいる。
あたたかくて、
にぎやかで、
少しうるさいけど、
それでも、大好きな人たち。
「じゃあ、また来るね、ママ」
そう言って、ぼくは走った。
広場で、アイカ姉の背中を見つける。
まっすぐ、その背中に飛びついた。
びっくりした顔が、少しおかしくて、
でも、うれしかった。
ママ、ぼくを産んでくれてありがとう。
笑ってくれて、守ってくれて――ありがとう。
ぼくね、あの時、
手を伸ばしてくれた人がいたんだ。
ママがいなくなった世界で、
はじめて ぬくもりをくれた人。
だから、いつかきっと、
あの人に、恩返しがしたい。
あの人を守れるくらい、
強くなりたい。
大丈夫、ママ。
ぼくは今、しあわせだよ。
神血の英雄伝 ぼくに名前をくれたのは
読んでいただきありがとうございました。
次回も読んでくださると嬉しいです(՞ . .՞)︎
チタは、アイカにぞっこんです(⑉ー . ー⑉)




