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先に死ぬのは許さない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

客観的に見たら相当重たいのでは?

と自問自答するんですよ。

彼奴は傍に居る仲間に対しては、それ相応に重たい感情をなんの気無しにぶつけることがある。

その片鱗を見せたのは、ゲームをプレイしていた時の事。自己犠牲を惜しまない仲間が、主人公を守る為に我が身を差し出す事も構わないと言ったシーン。

普通ならば『え……そんなにこの子の事好きなの?』と言いそうな場面であるが、彼奴は違っていた。

「死んじゃうの? やだ……死なないで……やだ……。〇〇、止めるの手伝って……。この子ならやりかねないよ。……他の奴に殺されるぐらいなら私が殺す……」

こんな言葉を、ガチの震え声で投げ付けられる精神である。


そんな精神的脆さを抱えてはいるが、普段は割と普通である。必要以上に連絡を取る事も、会いたいと願う事もない。過度に相手の精神的負担になる様な事は控えており、至って普通の相手に合わせる様な性格だった。

今日も俺に誘われるがままに、俺の好きな場所へ行き、好きな物を食べ、好きな時間に帰った。

『行きたいところは?』、『食べたいところは? 』、『そろそろ帰りたいのでは?』、それらに対して『君がいる時は君に合わせるよ。一人の時は勝手にするけど』と返ってきた。

「もっと我を通して良いんだぞ」

「うーん……。でも君と一緒にいる時くらい、君に合わせたいと言いますか。一人の時に一人でしか出来ることするから気にしなくて良いよ」

そう笑顔で返ってきた。実際、つまらなそうにしている事はなかった。ただ隣で俺の行動を見て、静かに笑っていた。まるで保護者の様に。ただ。

「でも……唯一我を通すのだとしたら、私より先に死なないで欲しいなぁ」

細めていた目を開いて、有無を言わさぬ口調で断言した。穏やかではあった、けれども反論を許さない様な絶対的な意志を持っていた。

「勿論、君だけじゃないよ。私のお友達は全員、私よりも先に死なないで欲しい。その事をお友達に話したら『君の位牌のコピーとって飾っておくよ』って返ってきた」

その時の表情。どろりとした欲はなく、ただ純粋に恋する乙女の様な無垢さで話すのだ。

「嬉しい……。本当に嬉しい。これできっと、寂しくない」

重く、重く、重たい。けれどもその重さを常時ぶつける訳ではなく、時折、根幹に関わる部分で見せつけてくる。だから。

「俺もそうする」

その時と表情を忘れない。絶対に忘れない。

ちょっと面倒臭いメンヘラが出ます。

書いてて目を見張ってます。


『お前を絶対死なせない。絶対に生きて帰す。その為に俺が犠牲になっても構わない』

なんて台詞がゲームに出て来たんです。

ネット上では『ええ〜!! 格好いい!! 大好きじゃん!!』と湧きました。


なお、この時の私の反応。

『死んだらガチで殺す。ふざんけんなよ馬鹿。

〇〇、この子止めるの手伝ってよ……。目を離した隙にこの子、本当に死んじゃうよ……。

あああ……やだぁ……やだぁ……。箱推しなんだよ……欠けちゃ駄目なんだよ……』

その後、黙って寄り添うシーンがこの前にあったと知り、

『あの時、あの時、もっと手首ガン掴みしていれば……』

と思いました。


多分目も血走ってたと思います。

まさか漫画でしか出た事が無いような台詞をボロっと出すとは思いませんでした。


この時に『あれ、なんか想像していた以上に、重いし、メンヘラだし、面倒臭いな』と思いました。


ゲームの中だけだったら良いんですけど、ふと自分の死生観を考える事がありまして、その時に思ったんですよ。

お友達が私よりも先に亡くなったら、きっと立ち直れないと。どう過ごせば良いんだろうと。


一人史上主義だし、友達と遊ぶよりも一人で居る方が好きな癖に、誰かが欠けると寂しいんか?

と言われそうですが、感情が決壊するぐらい駄目です。

どうすれば良いのか分からない。


ある程度この気持ちを決済する為に書きました。

長生きして欲しいですね。

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