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第7話
廊下に出ると、カイザーがクソ気持ち悪い顔で耳元に近付き、訊いてきた。
『(ヒロキ君・・・ぽんぽん痛いの?ん?)』
「(おッ前・・・!!なんでいるんだよ!!)」
僕はニヤニヤ笑うカイザーに掴みかかっていた。
『(きゃんっ!やだイキナリなに?)』
「(猫被りやがっていい加減キモいぞ!ストーカーしてんじゃねえ!!)」
『(うるせえ!!お前みたいなブス、好き好んで追いかけたりしねえよ!!)』
壊そうかなコイツ
『ッ・・・それに・・・だって、私は腐ってもお前のバディだからな・・・』
なっ、コイツ・・・
『腐った方がマシだな』
コイツッッッ・・・!!!!
その時、怒りが限界突破したのか、それとも昨日までの不眠が災いしたのか、僕はそこで糸が切れたように倒れ込んでしまった。
「(僕のバディ、カイザードラゴン・・・こんなはずじゃ・・・)」