第6話
チャイムのコンマ数秒前に教室に駆け込んだ僕達は、顔を上げた瞬間驚愕した。
「なっ・・・?!?!」
アイツ、なんでここに?!
『あっ、ヒロキ君!もう、置いてかれちゃってびっくりしちゃったよ〜♡』
こっ・・・このカス野郎、教卓で担任のナカジマ先生とずっと話してたらしい・・・。にしてもムカつくなコイツ。ブってんじゃねえぞ。
「ヒロキ君、今日は珍しく遅かったね?それに、バディはちゃんと大切にするんだよ?カイザーちゃん、いい子なんだから・・・」
うっ、先生!!騙されている!!コイツはそんな奴じゃない!
「カイザー?お前がカイザーかぁ!」
『まさかヒロキが♀型バディを買うとは・・・意外だな』
「よろしくなカイザー、俺はハルト」
『私はコバルト、ハルトのバディだ』
やばい・・・嘘だろ??先ずなんでコイツがここに?
『よろしくね!ハルト君とコバルト君!』
ううっ・・・寒気がしてきた。もう帰ろうかな。
『ヒロキ君、どうしたの?体調・・・悪いのかな?』
こっ・・・この野郎ォ〜〜!!!
うっっっっぜえ!!
「あ〜、うんちょっと保健室行こうかな・・・」
『私、ついてくよ!』
絶対に返品してやる。そう誓った。