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AK  作者: 回収人の部屋
全国逃亡編
76/77

EP75:鳥取県の物型霊

北へと進み鳥取県へと着いたセルキは「で、今回は?」と聞くと、「ああ今回は…」とアビスが言いかけた時、セルキの手前まで海が広がり始め、奥から何かが飛んできた。「ん?何だあれは…何かが向かってくるぞ…」とセルキが言うと、それの姿が徐々に分かってきた。それは、とてもきれいな白い毛並みがある兎であった。

しかし、ある地点を超えた時、兎を覆っていた白い毛が一気に剥がれて肌が露出していた。するとその兎が「ああ…た、助けてくださいませ。どうか、どうかお助けくださいませ…」とセルキに懇願してきた。

セルキは、ーこ、これが鳥取県ここの物型霊なのか?それにこれは…神話の一つの『因幡の白兎』じゃねえか…本来通りならここで助けるんだろうな。と思っていると、足元には蒲の穂と真水が出てきた。ーまあ、とりあえず助けてみるか…とセルキは兎を神話の『因幡の白兎』と同じように助けた。すると、兎が「助けてくださりありがとうございます!ぜひ、お礼をしたいので私とともに来てくだされ!」と言うと、ー…まあ、これくらいなら別にいいか。とセルキは思いながら兎についていくと、そこには美しい女性が立っていた。「ああ…全部神話通りじゃねえか。…兎、悪ぃがあの姫さんと一緒になるのは無理だ。」とセルキが拒むことを言うと、兎が「…なぜなのですか?あなたは、わたしたちのお礼が気に入らぬと申されるのですか?」と雰囲気を変えながら言うと、「ではではではではではでは…あなたを動けなくしてでも、お礼を受け取ってもらいます…!」と言い襲ってくると、セルキは避けながら「ちょっ…!これは神話からかけ離れすぎてんだろ!だが、押し付けがましいのもちげえからな!俺は、てめえを倒して先に進ませてもらうぜ!」とセルキは言って構えた。

「ああ…貴方もオオクニヌシ様と同じく心優しき素晴らしいお方だと思いましたが、どうやら違っていらしたようですね。」と『因幡の白兎』が言うと、「そいつぁ、悪かったな。俺ぁただ全ての絶望を操るもんだ。」とセルキが言うと、「ならば…その絶望を、貴方の中にいる闇を操る根源を貴方から絶ち、あなたを元に戻してあげましょう!」と『因幡の白兎』は言い突撃しながら自身を巨大化させて素早い蹴りをセルキにくらわせるとセルキは大きく後方に吹っ飛び、骨が何本も折れた。

「くそっ、死神の体じゃ亡霊よりも回復が遅ぇから、反撃したくても時間がかかっちまう…」とセルキが言うと、「息付く暇は与えませぬ!」と『因幡の白兎』が蹴るモーションを出しながらセルキに向かってきたが、セルキは今度は『黒炎邪剣』で防ぎ弾き、すぐさま『黒炎蛇剣』の『蛇腹八頭牙』を至近距離で『因幡の白兎』に当てると、あまりの痛さと熱さにすぐさま逃げ帰り、蒲の穂を自身の体につけてなんと、『蛇腹八頭牙』を消し去ってしまった。

「んなもんありなのかよ!」とセルキが言った後、「あれは、おそらく技や特性じゃなくてそういう体質…だから、『絶舞:絶望と混沌に染められし棺』を当てたとしても、体質までは無力化出来ねえ…」とセルキは言い、「やっぱ、これで倒すしかねえか…」とセルキは『因幡の白兎』にまず『乱舞:鬼殺し』を当てて小さな傷を何度も傷つけた。これに『因幡の白兎』はすぐさますぐ近くの蒲の穂をつけて回復しようとしますが、セルキが『乱舞:鬼殺し』で『因幡の白兎』ごと蒲の穂を刈り取っていた。『因幡の白兎』は自身の体を巨大化させており、更に傷どころで足元のところは全く気づかずに蒲の穂で回復しようにもすることが出来なかった。

そう『因幡の白兎』が気づいたときには時すでに遅し状態で、『因幡の白兎』は神話上以上の痛みに襲われて発狂し始めた。「ぎゃああああああぁぁぁぁぁ!痛い!熱い!苦しい!あの時…オオクニヌシ様の傲慢な兄弟君らの嘘で招かれた痛み以上の痛み!苦しみ!想像を絶するほどの!痛み!…許しません!許しませぬぞ!我が白きこの毛並みをよくも!よくも!」と叫ぶも、「知らねえよ。先に仕掛けてきたのはそっちだろうが。さぁて…戦意喪失したか?うさ公。ああ、後ろの女性には手は出さねえぞ。さすがの俺もそこまで鬼畜じゃねえからな。」とセルキが言うと、「…どんなに言おうと、我が毛並みを穢した貴様を許すわけがない!貴様は、ここで貴様が刈り取った蒲の穂のようにズタズタにしてやろう!」と激昂した『因幡の白兎』は再起して一気にセルキを殺してしまおうと襲いかかってきた。が、激昂して周りが見えておらず更には怒りで動きが単調になり始めてしまい、セルキはするりと躱してどんどん『因幡の白兎』へダメージを与え続けている。

「こ、このちょこまかと…!ならば、私だって!」と『因幡の白兎』は突如体を小さくして、セルキの攻撃に合わせて傷がついているとは思えないほどに華麗に飛び回り躱し始めた。「ちっ、やり方を変えてきたか。なら…『蛇腹八頭牙』!」とセルキは『因幡の白兎』に向かって『蛇腹八頭牙』を放つが『因幡の白兎』は大きさを再び変化させて『蛇腹八頭牙』を吹き飛ばした。「くそっ!直接『蛇腹八頭牙』を当てるには…一か八か、やるしかねえ!邪剣こいつ蛇剣こいつは元は俺の絶望ちからから生まれたもんだ。だったら、合体させても問題はねえはずだ!うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」とセルキは『黒炎邪剣』と『黒炎蛇剣』を一つに合わせようとした。すると、辺りに闇のように黒く淀んだ空気と地獄の業火になりそうなほどの熱気を放ち、しばらくした後、二つの異なっている形状をした刃をあしらった片手剣が誕生した。

「何なのですか?その禍々しいものは!そのような穢れ呪われしものを!我が主の前に見せるでない!」と『因幡の白兎』は最大サイズになってセルキに襲いかかるが、セルキは「的をデカくしただけじゃねえか!やるぜぇ!『双舞:黒炎邪蛇剣!」とセルキは二つのじゃ剣を合体させて誕生した新たなじゃ剣、『黒炎邪蛇剣』を『因幡の白兎』に斬りつけると、そこからまず、『蛇腹八頭牙』の蛇が切り口から出現し、『因幡の白兎』に噛みついてじわじわとすでに斬られ焼かれた『因幡の白兎』の体を更に焼いていた。

八頭蛇腹仏断斬流牙やとうじゃばらぶったぎるが!」とセルキは次々に『因幡の白兎』に向かって『黒炎邪蛇剣』で斬りつけて『蛇腹八頭牙』の蛇をひたすらにつけると『因幡の白兎』は苦しんでやがて何もすることなくただ藻掻き苦しみ、そして「も…もうおやめくださいませ…もう…これ以上は…」と先程までとは打って変わってか細い声で「もう…もう…」と繰り返していた。

だが、そんなことは気にせずにセルキはにやりと笑い「末多亡死まったなし』!」とセルキは、『蛇腹八頭牙』の蛇が開けた切り口に『黒炎邪剣』の『末多亡死』で斬り上げて『因幡の白兎』は最後まで苦しみながら消えていき、セルキは宣言した通り、『因幡の白兎』の後ろの女性:須勢理毘売命すせりびめのみことを倒すことなく飛んでいった。

そして「で、次はどこなんだ?」とセルキが聞くと、「おめえ…あんなことしといてよくもまあそんな呑気に…」とアビスが言うと、「こんなことしてる時点でもうなんでもいいだろうが。で、次は?」とセルキは目的一心の声で言うと、「はあ…俺はおめえが怖えよ時々…次は兵庫だ。」とアビスは言った。

双舞:黒炎邪蛇剣 セルキ(アビス・マエストリー)が黒炎邪剣と黒炎蛇剣を合体させて作り上げた剣。一つの柄から二股に別れた剣先は蛇のように曲がったものと鋭く尖った普通のものがある。(正直、これは即興で思いついただけで、こんな技は出る予定ではありませんでした…w)

八頭やとう蛇腹じゃばら仏断斬流牙ぶったぎるが末多亡死まったなし 黒炎邪剣と黒炎蛇剣の技の効果を合体させた圧倒的ハイブリッドな技。蛇腹八頭牙みたいな自動追尾ではなくて直接当てなければいけないが、それでもいちいち剣を切り替えて技を放つよりかは遥かに使いやすくなっている。

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