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AK  作者: 回収人の部屋
全国逃亡編
74/77

EP73:広島県の物型霊

南へ進み広島県へ着いたセルキはいつものように「で、今回は?」と言うと、「今回は…向かう方だな。廿日市市の海に行くぞ。」とアビスが言うと、セルキはそこに向かっていった。

廿日市市に着いたセルキの目の前に広がっていたのは、何一つないただの海だけであった。「おい、アビス。本当にこんななんもないところに物型霊がいるんだろうな?」とセルキが言うと、「ああ、ちゃんといるからもう少し待ってろ。」とアビスが言うと、海の方からなにか引っ張られているようにグググという音がし、海面が盛り上がり始めた。

それに伴い発生した波は海一帯に広がりザッパーンという音と共に紐に繋がれた大量の貝が現れた。「ありゃぁ…『牡蠣』か!?にしても多すぎんだろ…どんだけいるんだよ!」とセルキが言うと、「たしかにこりゃ多いな。どうする?こんな大量の『オイスター』をよ。」とアビスが言うと、「全部斬る…って言いてぇところだけどよ。あれ全部一つ一つに核が入ってるんじゃねえよな?もしそうだとしたら、『乱舞:鬼殺し』と『末多無死』でもどんだけ時間がかかるんだか。」とセルキが言うと、『牡蠣』たちは一点に集合し重なり始めた。

『牡蠣』たちは始めに一つの塊を作り始め、やがてそれは一つの赤白いツヤツヤした綺麗な球へと変化した。この赤白い球こそが、亡霊・人型霊・物型霊の核である。「おいおいおいおい、まじかよ!あいつら、自分たちを使って核を一から作りやがった!」とセルキが驚いていると、「あぁ…だがそれだけじゃねえみたいだぞセルキ!」とアビスが叫ぶのでセルキが見ると、残りの大量に余っている『牡蠣』たちのある集合体たちは丸くなり重なり、またある集合体たちは横に一直線に並んだ後に重なり、またある集合体たちはただ真っ直ぐに伸び重なりやがて『牡蠣』たちは一つの巨大で立体的な棒人間へと姿を変えた。その姿には『牡蠣』特有のゴツゴツしたものは感じられず滑らかになって完全にくっついている。

そのことに呆気にとられているセルキに向かって『牡蠣』たちは殴りかかってきた。はっと正気になったセルキはその牡蠣拳オイスターパンチを躱すと『牡蠣』が何個も重なり合って出来た拳だけありそこには大きな穴ができていた。

セルキは避けた後に『乱舞:鬼殺し』で『牡蠣』を斬ろうとしたが、一切ヒビもましてや傷の一つも付けることが出来ず、「なんっっっだ、あの硬さはよぉ!全く割れる気配がしねえんだが!?っていうか、どこからどこまでが『牡蠣』1個分なのか全くわかんねえほどに繋がってるし、元々の殻が硬えっつってもここまで硬くなっちまうもんなのかっていうくれぇに硬え!どうすりゃこいつを倒せるんだよ!」とセルキは嘆き怒っていた。

「だったらセルキ、『蛇腹八頭牙』だ!あれの炎で貝類の殻をパカッと開けさせるように炎で焼き付けてやるんだ!」とアビスが言うと、「確かに…それはありかもしれねえ!」とセルキは言い、実践してみるがそう上手くは行かないものであり、まあ『蛇腹八頭牙』を放ち当てることに成功はしたが、『牡蠣』たちの殻の結合がガッチリとしており、かなりの時間を待ってもとてもではないがうまくいきそうな感じではなかった。

「くそっ!これでもダメなのかよ!これだと、もうあいつらが…」とセルキがいいかけたとき、「誰が来るって?セルキ・マッカントリー。」と後ろから追いついてきてしまった剣道が言った。「邪魔すんじゃねえよ!てめえらに構ってる暇はねえんだよ!」とセルキは『蛇腹八頭牙』を放ったことにより、この間自分たちに向かってきたあの攻撃はセルキがしたものだと疑念から確信へと変わった。

「セルキ…『蛇腹八頭牙それ』はお前がやったことなのか?」と未だ少し信じられていないゴーキンが聞くと、「それがどうした?俺を倒す気にでもなったか?」とセルキがしれっと言ったことに対してゴーキンは驚きと落胆の表情を浮かべた。

「貴様ぁ!なぜそんなふうにヘラっとしていれるんだ!?俺達は友達じゃなかったのか!」と剣道が斬りつけてきながら言うと、「今のてめえらは俺にとっての邪魔もんなんだよ!てめえらも俺を敵として捕らえるんじゃねえ!俺を殺す勢いで来やがれ!」とセルキは言った。

ーそう言ってみたが…『牡蠣こいつら』を相手には馬鹿きついぞ…いや、あいつがあれを出してくれたら…!とセルキは思いながらゴーキンたちと『牡蠣』たちとの間で戦いながら思っていると、魔導が『天地回帰ワールドリザレクション』を発動しセルキに襲いかかってきた。

「やっぱそうくるよな!それを待ってたんだよ魔導!さあ、思いっきりぶっ放してこい!」とセルキが言うと、「言われなくてもそのつもりなのでね!『豪魔亀裂火炎球ブレイカルブレイズレイザー』!」とセルキ目掛けて放つと、セルキは『牡蠣』の後ろに行き魔導の『天地回帰』が放った『豪魔亀裂火炎球』が『牡蠣』にぶつかり貫き、一部の結合部分が無くなっていくと立て続けに他の結合部分も維持できなくなりガラガラと崩れ落ち、最初の『牡蠣』たちで作られたあの核だけが残っていた。

そしてセルキはゴーキンに向かってその核を蹴飛ばし、「この質量おばけに潰されちまえ!ゴーキン・リカマラ!」と未だにセルキと戦うべきか悩んでいるゴーキンに向かって叫んだ。「ゴーキン!」と剣道が叫ぶと、「『黄牙拳法奥義:金剛力神相殺弾』」とゴーキンはボソリと言うと、『牡蠣』たちで作られた巨大な核をバラバラにして、『牡蠣』たちは消えていった。

「セルキ・マッカントリー!お前は、何がしたいんだ!」とゴーキンがセルキに向かうと、「てめえと戦うためだっつってんだろうが!ゴーキン・リカマラ!やっと戦う気にでもなったか!?この野郎!」とセルキが言うと、「俺は…お前が何を考えてるかは知らねえけど!俺達は今、再生できるからな!お前を動けなくしてお前を止めてやる!」とセルキに殴りかかるも、「だ〜か〜ら〜!今てめえとは戦わねえって言っただろ!俺が止まるまで、大人しく後ろを追いかけるだけしときゃいいんだよ!」とゴーキンの攻撃を躱し、ゴーキンを蹴り飛ばしたセルキは、「アビス、またあの箱作ってくれねえか?」とアビスに言い、「ああ、距離を離さねえとな。」とアビスはゴーキンたちを神奈川県の時に出したものと同じものを作り出しゴーキンたちを閉じ込めた。が、「セルキーーーーーーーーーーー!」とゴーキンがその箱を一瞬で破壊してしまい、「おいおいアビス!やべえぞ!あんの野郎、すぐに破壊しやがったぞ!」とセルキが言うと、「セルキ!俺は今から限界になるまで箱を作り続けるから、おめえは速度を上げてくれ!」とアビスが言うのでセルキは頷いた。

アビスが作り出す箱は作っては壊され作っては壊されを続けていたのだが、アビスの力が先に底をつき「すまねえセルキ!これ以上はもう出来ねえ!」とアビスが言うと、「問題ねえ!それよりもなんとなくでこっちに来ちまったが、大丈夫か?」とセルキが言うと、「問題ない。どっちでも良かったからな。こっちに来たってことは…次は、岡山だな。」とアビスは言った。

豪魔亀裂火炎球ブレイカルブレイズレイザー:魔導の天地回帰ワールドリザレクションが放つ魔炎:火炎球の巨大版。レイザーとついている通り、一点集中にすれば光線のように放つこともできる。

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