EP66:鹿児島県の物型霊
西に向かい、鹿児島県へと着いたセルキは「で、今回は?」と言うと、「今回も、行くほうだ。種子島の東南端に行ってくれ。」とアビスが言うと、セルキはそこに向かっていった。
そして、かなりの時間飛んだあと、やっと種子島へ着いた。すると、何かがこちらに飛んできたのでセルキが躱すと、それは爆発を起こした。近づいてみると、そこにあったのは何かの部品の破片であった。「何だこれは?」とセルキが言うと、「目の前にあるところから発射されたもんだぞ。」とアビスが言うと、セルキは前を見た。そこには、テレビで見たことのあるロケットの発射台があった。
そしてそこには、一台のロケットが鎮座していた。そしてその周りを本来あるはずのない先程セルキめがけて飛んできたものが大量に並べられていた。それはアニメとかに出てきそうな小さい飛来爆弾であった。
「…おいアビス。ここは防衛ラインじゃねえだろ?ここは現世じゃただの宇宙センターとロケットがある場所のはずだぞ?なのに、なんで飛来爆弾があるんだよ?」とセルキが突っ込むと、「さあな。恐らくだが、侵入者を滅するために勝手に付け足されたんだろ。」とアビスは言った。
「というか、あんだけの数を水塊一つができるわけがねえんじゃねえのか?」とセルキが言うと、「…それがな、水塊の生まれは種子島なんだよ。だから、こんなバカでけえもんを再現できるし、多くの飛来爆弾を形成出来ちまうんだよ。」とアビスは言い、「で、ロケットの搬入部分を見てみろ。あそこからさっき放たれった飛来爆弾の分だけ搬入部分から出てるだろ?まず、ロケットの核を破壊したあとに、残りの飛来爆弾と他の施設たちも壊さなきゃいけねえ。この宇宙センター全体が、鹿児島の物型霊だ。」とアビスは言った。
「そりゃ…きちいな。てことは、さっきのやつらを躱したところでここのどっかからまた補充されていくんだろ?無限に出てきちまうってことだろ?こんなきちいことはまずねえぞ…」とセルキが言うと、「それでも俺達はやらなきゃなんねえんだ。」とアビスが言うと、「まあ…やってみるかぁ!?防衛基地と化しちまったここの壊滅をよぉ!」とセルキは言って、突撃していった。
どーんと遠くのほうで爆発音が響き渡り飛来爆弾とロケットが向くとセルキが周りで巡回をしていた飛来爆弾たちを破壊しまくっていた。それを補填するように、水塊がロケットの中に入り、たった数秒で飛来爆弾へと変わり、セルキへと向かって飛んでいった。セルキは上と前から来た飛来爆弾を『乱舞:鬼殺し』で破壊し、にやりと笑ったあと、集まってきた飛来爆弾たちをまとめて葬っていった。
その様子を見ていたロケットはエンジンを点火させ、空中へ逃げようと噴射しようとしたときに、突然として動きが止まった。下では、セルキが『絶舞:絶望と混沌に染められし棺』の鎖でロケットのエンジン部分に回して飛んでいくのを止めていた。
更に、セルキが触れたのかどうかは不明だが、段々とロケットの噴射の勢いが弱まっていっていた。ロケットは無理に噴射を強めようとして逃れようとするが、その行動は叶わず状況は現状維持どころか段々とセルキに有利になってしまっている。周りの飛来爆弾たちも、ほぼ消えていたので、ロケットは搬入部分から飛来爆弾をセルキめがけて飛ばした。
すると、「うおっ!飛んでても飛来爆弾飛ばしてくんのかよ!」と意外な反応をしてセルキは飛来爆弾の相手をしている間に、鎖から手を離してしまいロケットはなんとか空中へ逃げることが出来た。
なんとかすべて破壊することが出来たセルキではあったが、その間に鎖から手を離してしまった事に気づき「あああああ!やっちまった!」とセルキは叫びながら空中へと行ったロケットを見た。そして、セルキも飛び、逃げ回るロケットを追いかけ再び鎖で捕まえようとすると、ジェット噴射でロケットは逃げ回る。
そこでセルキは、わざとジェット噴射をさせたあとに先回りをし、正面から来たロケットを『ニードルホース』と同じように『邪舞:黒炎邪剣』を構えて急には止まることが出来ずに突っ込んでくるロケットを核ごと一刀両断してロケットを破壊した。
「で、あとは他の施設…組み立てるところだろ?」とセルキが言うと、「ああ、そうだな。施設内にある部品もすべてが水塊だから、全部破壊しなきゃいけねえが…如何せん、量が多いだけじゃなくてな動き回るからな。あと小せえし。かなりの時間がかかるから、早めにロケットを破壊できたのはよかった。まあ、まだ時間はあるから確実に行くぞ!」とアビスが言うと、「当然だ。早めに終わらせてやるよ!」とセルキは施設内に入っていった。
早速セルキが施設内に入ると、とてつもない量の小さい・大きい部品たちが施設内を駆けていた。そして、セルキを見ると果敢にそして無謀にもセルキに立ち向かう大きな部品、その間に裏から外へと逃げようとする小さな部品がおり、少しでも多くの部品を逃がそうとしていた。
「…悪ぃが、てめえ等を逃がすわけにはいかねえからな。」とセルキはニヤリとした。部品たちが外へ出ようとすると、ドアの先には黒い炎が燃え上がっていた。しかし、そんなのお構いなしに部品の一つが外へ出ようとするも、その炎によって外へ出た部品は燃え続けて体は黒く変色していき、核も段々と原型を留めなくなってしまいやがて塵と化してしまった。
そしてセルキはセルキで立ち向かってきた大きな部品たちの攻撃を軽々と躱し続け、どんどん斬っていった。「てめえらは一匹たりとも逃がしはしねえ。ここで他の部品たちと俺の計画の糧となりやがれ!『極舞:百手怨弾撃』!」とセルキは大きな部品全部にめがけて『百手怨弾撃』によるラッシュによってすべての核が破壊されてしまい、跡形もなく消えていった。
そして、残りの小さな部品たちにドンドンと近づいてくるセルキに恐れ、逃げようと外に出ようとしても出たら出たで苦しんで消えていってしまう。つまり、どちらにしても破壊されてしまうことに気づいた部品たちは何も出来ずにただただ立ち尽くして震えることしかできなくなっていた。「さてと…ここを跡形もなく壊すために倉庫からガソリン撒いてやったが…これが活きてくるとはな。端のほうに追いやられちまって逃げることも抵抗する精神もないてめえらは立ち向かってきたやつらよりも苦しく壊すほうがずっといいな、俺に壊されるよりもな!臆病者共が!」とセルキは『百手怨弾撃』の質量で裏口の前で止まっている小さい部品たちを押し出し、『黒炎邪剣』から出た黒炎に身を焼かれ続けながら徐々に苦しみながら全部消えていった。
その後に、黒炎であちらこちらから爆発音を立てながら全ての施設はなくなった。「…ねえ、大仏さん。セルキくん…大丈夫だよね?彼のしてることはだって…無実の人間を殺し続ける人と同じだよ…」と『琵琶子』が言うと、「……わたしたちは、見守ることしか出来ません。彼は、そうすることで仲間たちと敵対していっています。たしかに、彼らは霊を冥界に送ることが目的です。ですが、冥世で元から暮らしている水塊を一方的に破壊することは、仲間からしても許せないものです。」と『奈良の大仏』は言ったあと、ーそこまでして自分を殺させたいのですか、セルキ・マッカントリー。そして…絶望神よ。と『奈良の大仏』は徐々に人としての道を外しているセルキを不安に見ている『琵琶子』の隣で思っていた。
「ふぅ…終わったな。とりあえず、ゴーキンたちが来る前にここから九州地方に戻らねえとな。」とセルキが言うと、「…誰が来る前にって?セルキ。」と言う声が前から聞こえた。「まあ、宮崎で追いつかれちまってそっからだいぶ種子島で時間くっちまったから来ちまうよな…ゴーキン。」とセルキは前にいるゴーキンたちに言った。




