EP55:三重県の物型霊
南へと行き、三重県へとたどり着いたセルキが、「で、今回はどっちだ?」と聞くと、「ああ、今回は向かう方だ。じゃあ、とりあえず伊勢志摩まで行くぞ。ついたらそこらにいるからな。」とアビスは答えた。言われたとおりにセルキは伊勢志摩へと向かっていった。
三重県伊勢市の中心辺りに位置する伊勢志摩。ここには有名な物がある。たどりついたセルキは『そこらにいる』というアビスの言葉の意味を探すためにとりあえず海へと向かっていき、探し始めた。すると、海辺や海中が揺れ始め、何かが一箇所に集まり始めた。なんだと思いセルキは集まっていくものの一つを拾い上げるとそこには小さくて丸く美しく光っているものだった。
「これは…真珠か?」とセルキが言うと、「ああそうだ。ここは真珠が取れることで有名な場所なんだ。んで、ここは現世で拾われずに残っちまった小さい真珠たちがここら一帯に集まってだな、俺達のように人が来たら集まりだしてやがてひとつの巨大な真珠の塊へと変わっちまう。その大きさは高さは15mっつうバカでけえ真珠になるんだ。そして名前は、『パールジェム』だ。」とアビスは言った。
「てか、この名前考えたその外国人二人は言霊系の魔法かなんかを扱ってたのか?今更だけどな。」とセルキが言うと、「ああ、その外国人二人は魔法は持ってたけど、言霊系じゃねえぞ。だって、名前付く前からいるからな。」とアビスは言った。「あ、そうなんだな。」とセルキは言った。
「で、このバカでけえ真珠はどうやったら倒せんだ?」とセルキが言うと、「あー…それはだな、結構簡単な部類になっちまうんだけどな…ゴリ押しだ。」とアビスは言った。「…は?ゴリ押し?ここに来てゴリ押しっつう楽なやり方でいいのかよ!」とセルキが言うと、「仕方ねえだろ!作者が前回『琵琶子』のバックストーリー作りすぎて長くなっちまったことで結構時間がかかっちまったんだから!ただな、ゴリ押しっつっても、結構手数と時間と速度が必要になっちまうぞ…」とアビスは言った。
「まーた速度が必要なのかよ…じゃあ、また『乱舞:鬼殺し』を使ったほうがいいな。で、どんくらいはやく何回切りゃいいんだ?」とセルキが言うと、「ああそれはだな…って、セルキ来てるぞ!?」とアビスが言うと『パールジェム』から小さな真珠が弾丸のように何発の放たれてきた。そして、その真珠はゆっくりと『パールジェム』へと戻っていった。
「ちったぁ待ってくれよな!で、俺はこいつの攻撃をかわしながら聞くから、どんくらい切りゃいいんだよ?」とセルキが言うと、「それはだな、ざっと1万回はやると思えよ。」とアビスは言った。
「…は?ちょっと待て、1万!?多すぎんだろ!どんだけ固えんだよこのデカ宝石!」とセルキが言うと、「まあ、こればっかりはしょうがねえからな。甘んじて受け入れてやるしかねえぞ。」とアビスは言った。
「へいへいわーったよ。なら、ちょっと力借りるぜ。流石に生身の状態で1万回やろうとしたら腕がだれてまた最初からになっちなうからな。」とセルキは言い、絶望神の力を開放させ、『パールジェム』へと突進していった。
その様子を見ていた『パールジェム』は突撃してくるセルキに標準を合わせて真珠を飛ばしてきた。セルキはマシンガンのように飛んでくる真珠を避けながら『パールジェム』の真下まで来た。そして一気に「『乱舞:鬼殺し』!砕けろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」と叫びながらセルキは絶望神の力+乱舞:鬼殺しを放ち続けた。『パールジェム』は身の危険を感じ離れるために真珠をジェット噴射のように吐き出しながら後退していくが、絶望神の力を使って身体能力がとてつもなく向上しているセルキからしたら追いつけないことはなく、乱舞:鬼殺しをしながら並行状態で『パールジェム』を切り刻み続けていた。
逃げる『パールジェム』。並行するセルキその繰り返しを続けながらしびれを切らしたセルキが「ああもう!結構やったはずだぞ!まだひび割れねえしよ!…こうなったらいちかばちかだな。アビス、力を全開するぞ。」と言うと、「おいおい、冗談だろ?完全に慣れるのにもうちょいはかかるんだぞ!もし、もっかい暴れ出してみろ!おめえの目的は達成されなくなっちまうぞ!」とアビスは言った。
「それでもよぉ、こんだけ時間かかっちまったらあいつらが来ちまうだろうが!背に腹は代えられねえからやるしかねえだろ!」とセルキが言うと、「…はあ、わーったよ。だがな、ほんの一瞬だけだぞ?一瞬だけだからな!一発だけ技を使ったら強制的に解除させるからな!」とアビスは言った。
「あんがとよ、アビス。じゃあ行くぜ!うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」とセルキが言うと、絶望神の力を使ったときに出てくる模様が全身へと回り、目元以外を真っ黒に染めた。
「イ、イクゾ!『邪舞:黒炎邪剣』カラノ、『仏断斬流』ダ!」と黒炎邪剣を振り下ろすと真っ黒なオーラを辺りに放ちながら周りを暗くした。暗くなったのが晴れると、そこにあったのは真っ二つに割れて全身にヒビが入り今にも粉々になりそうな『パールジェム』と割れた海が見えた。
「うおっ!全開にしたらここまでなっちまうのかよ…こりゃ、あいつに使えねえな。使ったら、多分終わる。」と正気に戻ったセルキは少々驚きながら言った。「もう、次はあそこにつくまでは極力禁止だからな!」とアビスが念押しすると、「あっはい、さーせんした…」とセルキは少し反省した。そして、セルキは次の場所に向かっていった。
そして、少ししてゴーキンたちも来た。「ったく、あの女性は一体何だったんだ?セルキに加担したと思ったら成仏していくし…」と剣道が言うと、「ああ、流石にセルキが浮気するとは考えにくいから…友達かな?まあ、一体どうして加担しているのわからないけど。」とゴーキンは言った。
「で、セルキはどこに行ったんだ?大川君。」と魔導が言うと、「ええと…西だよ!」と大川が言うと、ゴーキンたちはすぐに西へと向かっていった。
「で、次はどこなんだ?」とセルキが言うと、「ああ、次は奈良県だ。」とアビスは言った。
パールジェムの特性:無数の真珠が一体に集結して巨大な真珠になり、そこからもとの大きさの真珠をマシンガンのように放つことが出来、放った後も大きさはミリ単位でしか変わらないので、あまり変化が見られないように見える。




