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AK  作者: 回収人の部屋
全国逃亡編
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EP48:神奈川県の物型霊

セルキは西へと飛び東京湾を通過しながら神奈川県へとたどり着いた。「着いたぞ、アビス。今回も待つんじゃねえだろうな?」とセルキが聞くと、「今回は待つんじゃなくて、向かっていくぞ。横浜市の中区にな。」とアビスは言った。

セルキは言われたとおりに、横浜市の中区に向かい辿り着くと、「ん?何か小せえときに一回来たことがあるかのような場所あたりに見たことあるもんがあんだけどよぉ…ありゃ、赤レンガ倉庫か?」とセルキが言うと、「ああ、あれが神奈川県の物型霊『レッドブリックス』だ。」とアビスは言った。

冥世こっちでも現世むこうでもやっぱでけえな…あっこでやってるいちごのやつはありゃよかったなぁ。」とセルキは感傷に浸っていたが、「セルキ、危ねえぞ!」とアビスが直ぐに言ってきたので、セルキが目を前に向き直すと、5m離れた距離までレンガが飛んできていた。セルキはとっさに『黒炎邪剣』でガードしたが、弾き飛ばされた。「ちっ、感傷にすら浸らせてくれねえのかよ…だったら、てめえの復興不可能になるまで破壊してやるよ!」とセルキは意気込んだ。

セルキは、早速『黒炎邪剣』を取り出して、レッドブリックスの方へ突っ走った。レッドブリックスは、その行動に反応して自分のレンガを次々と飛ばしてきた。セルキは、それをかわしながら徐々に近づいていった。

「おらおら!攻撃にムラがありすぎるぜ、レッドブリックス!そんなんじゃ…」とセルキが言いかけたとき、後ろからなにか衝撃があった。セルキは、ーっ!まさか、ゴーキンたちが来たのか!?いやだが、この衝撃は、打撃じゃねえ…何か固えもんが当たったような衝撃だ。と感じていた。

セルキが後ろの方を向いてみると、先程までレッドブリックスが放っていたレンガたちが、レッドブリックスの元へと帰るように後ろから迫っていた。セルキは、前からくるレンガをかわしながら、後ろからくるレンガを『黒炎邪剣』で受けようとするが、そう簡単に上手くいかず何回かは当たってしまう。

そうこうしている間にも、ゴーキンたちは自分の方に来ていることをわかっているセルキは、少し焦りを見せていた。なぜなら、勢いよく突っ走ったはいいが、後ろからくるレンガによって後ろの方にも対処しながら、進むことは大抵の場合出来ないことが多いからである。つまり、セルキは今、立ち往生をしている状態になっている。

ーまっじぃな…急がねえとゴーキンたちが来ちまうが、かといって、今この状況をどうにも出来てねえ俺にゃそんなことを考えたところで時間の無駄になっちまう。だったら、少しでもあいつに近づいてやる!とセルキは考え、セルキは少しづつ進んでいった。いくら時間がかかってもいい、少しでもレッドブリックスに近づいて射程範囲内に入り、少しでも早く決着をつけることに集中した。

少しづつ、本当に少しづつセルキは多少当たりながらも進んでいった。そして、進んでいくごとにレッドブリックスも攻撃する速度が速くなり、量もまた多くなっている。何度も何度もセルキは固くて、普通の人なら倒れたり、最悪死んでもおかしくないくらいとんでもない量のレンガに当たりながらもめげずに進んでいっていた。

一方で、ゴーキンたちも、神奈川県へとたどり着いた。すると、「ねえ、向こうの方から何かが当たっている音がする!」と大川が言うと、ゴーキンたちは、その方向へと向くと、そこには、誰かが何かと戦っているのが見えた。今、ここにいるのは、ゴーキンたちの他にはセルキしかいないと考え、ゴーキンたちは、急いでその方向へと向かった。

一方でセルキは、あと少しでレッドブリックスに近づけるところまでいっていた。その背中はボロボロで、何度もレンガが当たった傷が所々破れてしまっている服から見えていた。セルキは、立ち直りレッドブリックスの方を睨むと、レッドブリックスは、レンガをがたがた震わせていた。

セルキは、『黒炎邪剣』を上から振り下ろそうとした瞬間、レッドブリックスは後ろに忍ばせておいたレンガを飛ばそうとした。が、どういうわけかレンガが飛んでこない。セルキはこのとき、左手から『絶舞:絶望と混沌に染められし棺』を出しており、レッドブリックスの外周を取り囲んでいたので、レッドブリックスの能力が失われていた。

「よお、どうだ?手も足も出せなくなっちまった気分はよぉ…」と言いながらセルキはレッドブリックスに近づいた。レンガをもう飛ばすことができなくなってしまったレッドブリックスはレンガを震わせることしか出来ない。

「いつものことながら、優位に立っていたと思ってるやつを圧倒的不利状態に叩き落とすときが、壊し甲斐があるんだなぁこれが。絶望しろ、何もできなくなっちまった己の非力さに。」とセルキは言って、『末多無死』を連続で使い、レッドブリックスのレンガを次々と壊しながら中へ中へと入っていき、最終的にはすべてを壊して回ってレッドブリックスは消えていった。

「セルキ、お前…」と後ろから声が聞こえた。セルキは振り返ると、そこにはゴーキンたちがいた。セルキは飛んでいこうとし、ゴーキンたちは走り出した。

「じゃあな。」とセルキは言い、北西へと飛んでいった。「急ごう!」とゴーキンが叫ぶと、剣道、大川、魔導も続いて西へと向かっていった。

「アビス…次はどこだ?」とセルキが聞くと、「ああ、だが、言う前にあいつらをどうにかしてやるよ。」とアビスが言うと、透明な箱の中にゴーキンたちを閉じ込めた。

「な、何だ!?これは!」とゴーキンは戸惑った。「セルキの仕業でしょう。とにかく、破壊しますよ。」と剣道が言うと、魔導は『天地回帰』を使って、破壊をしようとしている。「兄さん…」とホーパーは呟いた。

「た、助かったぜ、アビス。」とセルキはアビスに感謝した。「ああ、いいんだよ。おめえの目標達成のためだからな。さて、次は山梨だな。」とアビスは言った。

レッドブリックスの特性:自分を形作っているレンガを無造作に飛ばす。その飛ばしたレンガはブーメランのように帰ってくるので、初見では後ろから奇襲することが出来、その後も前と後ろでレンガの対処をさせて、じわじわと相手を追い詰める。

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