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AK  作者: 回収人の部屋
全国逃亡編
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EP44:埼玉県の物型霊

セルキは翌日まで飛んでいき、セルキは埼玉県まで着いた。「セルキ、埼玉県の物型霊は川越市にいるんだ。そこまで行ってくれ。」とアビスが言うと、「おう、分かった。」とセルキが言って川越市に行った。

川越市に着くと、どこからかゴーン、ゴーンと鐘の音が流れてきた。「なんで鐘の音が急に…これが、埼玉県の物型霊なのか?」とセルキが言うと、「ああ、北の方向を見てみろ。」とアビスが言ったので、セルキが北の方を見ると、物見やぐらのような塔の建物にお寺などにある鐘があるものが見えた。

見えた瞬間、「ありゃあ…『時の鐘』か?」とセルキが聞くと、「ああ。だが、冥世こっちではベルタイムっていう名前なんだよ。」とアビスが答えた。

「…なんでそんなカッコつけみてえな名前なんだよ…」とセルキが言うと、「まあ、意味は合ってんだから、いいだろ?っていうか、この名前つけたのは旅行中に死んじまった外国人観光客の亡霊が名付けたんだからな!全国の物型霊に対してな。」と言うと、「まあ…そいつらが名付けたんならしょうがねえか。」とセルキは納得した。

「それよりも、はやく倒さねえとお仲間たちが来ちまうぜ?」とアビスが言うと、「分かってるよ。とりあえず向かうか。」とセルキが言って向かおうとしたとき、ベルタイムがゴーンと一回鳴った。セルキは身構えたが、何も起こらないので気にせずそのまま進んだが、ベルタイムが二回目の音鳴らしをすると、セルキはベルタイムから遠ざかっていた。訳も分からず、セルキはまた進んだ。ベルタイムはまた音を鳴らした。セルキは気にせずにどんどん近づいていくが、ベルタイムがまた音を鳴らすとまた遠ざかっていた。

「なんだ?この技は。近づいたと思ったらまた遠ざかっていく…あの鐘の音と関係があるとは思うが、攻撃でもねえし、距離とかは…変わってねえのか。『時の鐘』…これが何かしらのヒントになってるとは思うが…」とセルキは考え込んでいた。

そのうちセルキは何回もやりながら攻略していこうと思い何回も突っ込んだ。そして、「やっぱ回数か?偶数回のときにまた元の場所に戻っちまう…まるでゲームのセーブとロードみてぇに…ん?セーブとロード?…ああ、なんだよ。そういうことかよ。絶望神、面倒くせえ相手寄越しやがったな。」とセルキが言うと、「面倒くさいだろうが、あの技を使うことになれなきゃいけねえだろ?また暴走しちまっても困るからな。それよりも、早くしねえとあいつらが来ちまうぞ。」とアビスは言った。

「分かってら。仕組みがわかりゃこっちのもんよ。いくぜ!再び100%!」とセルキが言うと、セルキはレイ・グランティナスにとどめを刺したときと同じ姿になった。

ベルタイムは、やばいことが起きると感じ、すぐにゴーンと鳴らした。セルキは構わずに近づくが、またベルタイムの技に引っかかってしまった。が、そんなことはセルキには関係がなかった。なぜなら、近づけなくても、ベルタイムを倒す算段はできているからだ。

セルキが闇の力を100%出したときと同じとき、ゴーキンたちは黒と紫を混ぜたような色のした柱を目にした。「あれは…セルキの力だ!みんな、行こう!」とゴーキンが急ぐと、剣道たちもすぐさま後を追った。

セルキは一呼吸し、自分の中の闇の力をコントロールしていた。コントロールしなければ、再び千代田区で起こしたように暴走してしまう。そうならないためにも、そして今後再び使うかもしれないためにも、今のうちにしなければならなかった。

感覚で出来るようになったと確信したセルキは完全にコントロールできるようになった。(こんなにも早く出来ることはねえ!こいつは…怪物か?)とアビスは思っていた。そしてセルキは「さ〜〜〜〜〜って、殺るか。」と不敵な笑みをベルタイムに向かって見せながら言うと、ベルタイムは恐怖するかのように鐘を何度も鳴らした。だが、今セルキはその場から動いていないので意味がない。だが、セルキの方に向かおうとしているゴーキンたちはベルタイムの鐘の技にかかってしまっていた。それほどまでに近くにいたのである。

その間、セルキはなにか準備をしていた。ベルタイムはずっと鳴らし続けていたが、次第に何かが巻き付いていることに気がついた。ベルタイムに巻き付かれていたのは、鎖だった。その鎖はまっすぐとセルキの方から伸びていた。セルキはいきなりダッシュした。ベルタイムはまた恐れるかのように鳴らし続けた。セルキは元の場所に戻ったが、セルキはニヤリと笑った。「てめえに巻き付かれている鎖はなぁ、俺の技『絶舞:絶望と混沌に染められし棺』っつう技なんだがな。コントロールできたらよぉ、相手の技の効果の効果対象にならねえらしいんだよ。俺も今さっき知ったんだがな。」とセルキはベルタイムに語りかけていた。

「絶望神、こんな効果あんなら言ってくれても良かったじゃねえか。」とセルキが言うと、「いやぁすまんすまん。死んじまってから馬鹿みてぇに時間経ってっから忘れちまってたよ。」とアビスは笑いながら言った。

ベルタイムがまた鳴らしてセルキを遠くへとやるが、やはり巻き付いたままだった。そして、「ベルタイム、今そこから引き剥がしてやるよ!オ〜〜〜〜〜〜ラッ!」とセルキはベルタイムの塔の根元辺りに巻き付いてある『絶望と混沌に染められし棺』の鎖を引っ張り、根本から一本釣りのように引き抜いた。その瞬間、塔の部分が崩れ、ベルタイムは鐘の部分だけが残った。

セルキは鐘の部分だけとなったベルタイムに近づき「塔の部分は完全にダミーで、そっちが本体なんだな。」と言った。

ベルタイムは怖がるかのように鐘を小刻みに震わせていた。その様子を見て「物型霊って、感情みてぇなもんを持ってんのか?まあ、これから何回も見るんだろうけどな。」とセルキは言った。

「あばよ。てめえと戦って俺はもっと強くなれた。あんがとな!」とセルキは言いながら、『邪舞:黒炎邪剣』を振りかぶってベルタイムの鐘の部分を真っ二つに割り、ベルタイムは完全に消滅していった。

その時に、「セルキ!」とゴーキンが呼ぶ声が後ろから聞こえてきたセルキは「やべっ。」と言って、飛んで逃げていった。

ゴーキンはセルキの力を感じたところへと着いたが、セルキが飛んでいってから10秒後に着いたので、セルキはもういないのでもぬけの殻となっていた。

大川は風を切る音を聞き分けて、セルキの飛んでいった方向を指で指し、「セルキは北東の方向へ行っている!」と大声で叫ぶと、「よし、じゃあ行くぞ!」とゴーキンは言い、全員で北東へと進んでいった。

「で、次に行く方向はこっちでいいのか?」と飛びながらセルキがアビスに言うと、「ああ。次に行くのは栃木だ。」とアビスは答えた。

「栃木の物型霊?有名なところって言ったら、あそこになるのか?」とセルキがアビスに聞くと、「多分、おめえの思ってるもんだと思うぜ。」とアビスは言った。

大川…耳がめちゃくちゃ良すぎないか?


ベルタイムの特性:ベルを一回鳴らすと、鳴らしたときの状況をセーブする。その後、もう一回ベルを鳴らすと、そのセーブされた時間と状況へとロードされ、全体の時が元に戻るというもの。

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