EP42:暴走したセルキ
「うぅぅぅぅぅぅぅぅ…うぅぅおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!まだ、まだ破壊し足りねえぞ!壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、壊す!全部…ぶち壊してやる!」とセルキは叫んでいた。
その間アビスは「くそっ!やっぱ無理強いはするべきじゃねかった。力に耐えきれてねえ。意識が飛んでいっちまってる…俺も、飲み込まれそうだ…!あのときの俺と、絶望神になってレイを封印した後の時と同じことになっちまっている!止まるまでに結構かかったってゴーキンも言っていたしな…どうすっか?あいつはおそらく、ゴーキン・リカマラの中にいんだろな。目覚めさせれるのか、あいつの力を。この土壇場で。」と言っていると、セルキは徐々に暴走力を増していって、アビスも意識が飲み込まれそうになっていた。
アビスは「おい、セルキ!止まりやがれ!レイはもう倒したんだよ、終わってんだよ!さっさと戻って彼女との幸せな生活の戻れ!」と言うものの、セルキは聞く耳を持たなかった。「まだだ、まだなんだよ、神さんよ〜。冥界ぶち壊さねえと、亡霊がまた湧き出ちまう。レイのような野郎が出ちまう。それを避けるためにすんだよ。だからよ、邪魔すんなら中にいてくれよ!」と言って、半ば強制的にアビスの意識をセルキの中に戻そうとした。
アビスは「やっべぇ、まじで意識いっちまうなぁ、こりゃあ。こうなっちまった昔の俺が言えることは…弟の力宿してる、あの格闘家にでも託すしかねえか…頼んだぜ、ゴーキン」と言って、アビスの意識はセルキの中へと消えていった。
一方でゴーキンはセルキの暴走をただまじまじと見ることしかできなかった。すると、ゴーキンの中の謎の者が「はあ、やっぱりこうなったか…兄さん」と言ってきた。ゴーキンは「どういうことだ?やっぱりって、こうなると思っていたってこと?あんたは一体…」と聞くと謎の者は「僕は、セルキ・マッカントリーの中にいる絶望神:アビス・ホーパーの弟、希望神:ゴーキン・ホーパーといいます。名前を伏せていたのは、兄もそうしていたからなんです。」と言った。
ゴーキンは「希望神?セルキの中にもあなたと同じようなものがいて、それが暴走しているってことですか?」と言うとホーパーは「ええ、その通り…と言いたいですが、この暴走には兄は関与していません。絶望神の力に彼が抑えられなくなり、暴走をしているが正しい言い方になりますね。」と言った後続けて「そして僕は言った、『その時が来たら教える』って。今がその時。そして、僕の力を使う時。」と言った。
ゴーキンは「力を使うとき?まさか、あの光が…?」と聞くとホーパーは「うん。あの光は前も言ったけど君の希望だよ。そして、僕は希望神。希望は僕の力だ。そして、君は僕の力を使えるほどにまで希望に満ちた。そして今、このとき、君は力を使わなければいけない!」と言った。
ゴーキンは「今…ってことは、セルキの暴走を止めるってこと!?俺が…それをするんですか」と言うとホーパーは「うん。僕も何百年も前に兄さんが暴走したことがあったんだ。そのときにも僕が止めたんだ。その時は希望の光を使ったけど…君には希望の力を拳に纏わせて彼を…言い方は悪いけど殴ってもらうよ」と言った。
ゴーキンは「そうすれば、セルキは止まるのか?」と言うとホーパーは「止まるけど…彼はかなり長い間気絶すると思う。それでもいい?」と言うとゴーキンは「やるよ、希望神。」と言った。ホーパーは「じゃあ、お願い」と言うとゴーキンは現実世界に戻った。
ゴーキンは拳に集中し希望の光を徐々に纏わせていった。その間にもセルキは「壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す!!!!!!!!!!!」と叫びながら暴れている。
ゴーキンは「希望の神よ!俺に力を…貸してくれぇぇぇぇぇ!」と言い、完全に纏わせた後ゴーキンはセルキに向かって飛び出した。ゴーキンは「セルキ、戻ってこい!目を覚ませーーーーー!」と言ってセルキを殴り飛ばした。
ゴーキンの希望の光をまとった拳はセルキに直撃し、その光がセルキへと浸透していった。アビスは「やっと来たか…弟の希望の光が…」と言った。セルキはうなりながら止まり、地上へと落ちていった。セルキは気絶し、周りをゴーキンたちが取り囲んだ。
大川が「ねえ、どうするの?セルキのこと」と言うと剣道は「…わからない。ひとまず、会長たちがもうすぐ来るらしいからそれまで待っていよう」と言った。しばらくした後、福田たちがやってきた。
ゴーキンは「会長…セルキはどうなるんですか?」と聞くと福田は「セルキ・マッカントリーくんは拘束して幽閉する必要がある。非常に酷なことだが、彼女さんにも納得してもらうしかない…」と言うとその後ろにはゲートが閉ざされていなかったため、ここまでやってきた花咲が来ていた。
福田は「…君が、セルキくんの彼女さんか。申し訳ないけど、彼は暫くの間拘束しないといけない。あなたにはもうしばらく我慢してもらうことになってしまいます。…それでも大丈夫でしょうか?」と聞くと花咲は「…………セルキくんにはちゃんとした形で現世で会いたいんです。そのためなら、私は待ち続けます。私は、彼を信じていますし約束しましたから。『必ず戻ってくる』って。彼がそういってくれましたから。」と言った。
中田は「…青春ですね、会長」と言うと福田は「…そうだな、副会長。そして、この子はとてもいい子だ。セルキ君には大事にしてもらいたいね。」と言った後花咲に「さあ、もう戻りなさい。時期にゲートが閉じてしまう」と言うと花咲は一回お辞儀をした後に現世へと戻っていった。
そして、ゴーキンたちは気絶して倒れたセルキを死神委員会へ連れていき、地下にある勾留所のような見た目をしている広い空間の中央にぽつんとある全面が強固なガラスで覆われた場所へとセルキを入れた。
そんな中、アビスは「…歴史は、繰り返しちまうんだなぁ。なぁ…弟」とセルキにも聞こえないほどの声で呟いた。一方でホーパーも「…歴史は繰り返されてしまうのですかね、兄さん。」と呟いていた。
此処から先の小説内での書き方
セルキ・マッカントリー(アビス・マエストリー)→変わらずセルキ
ゴーキン・リカマラ→変わらずゴーキン
アビス・ホーパー→アビス
ゴーキン・ホーパー→ゴーキンだと上記と被るので、ホーパーで。




