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AK  作者: 回収人の部屋
本戦
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EP41:亡霊神(りそうをもとめめざすもの) vs 絶望神(りそうをこわしおとすもの)

セルキはアビスと同化して絶望神の力を開放し、レイ・グランティナスも亡霊神としての力を完全開放した。レイは「あのときと同じですかね、アビス・ホーパー」と言いアビスは「ああ、おめえが暴れ出して俺とゴーキンがおめえを封印したときのことだろ?」と言った。

レイは「ええ、そうですよ。あの時からずっと思っていたのですよ。神はこの私、人間の死後であり、ずっと残り続けるであろう亡霊神ただ一人で十分だと。しかし、人は生きる時希望と絶望を抱くもの。私より影響力が強いものの神であるあなた方が不愉快でした。なので、私はあなた方二人に封印されていた間『誰もが平和で平等な世界を作る』という名目で私が新たな世界を作りし創造神になることを。そして、創造神として過去の・旧世界の遺物であるあなた方を逆に封印してやろうと。」と言うとセルキが「それがてめえの本来の理想だったっつうことかよ」と言った。

レイは「ええ。そうですよ。全ては順調にできていた。部下を犠牲にしてまでも私はなりたかったのですよ。しかし、その計画も全てあなた方に阻まれ結局のところおじゃんにされてしまいました。」と言うとアビスが「だったら、部下に大切なメモをもたせずに秘密裏に動けばよかったんじゃねえのか?だから、おめえは頭がちっせえんだよ」と言った。まあ、元々劣悪な環境で生きていたのだから、仕方ないと同時に可哀想になってしまう(え、俺だけか?)。

レイは「……あなた達に何が分かる!いや、分からなくてもいい。私達がどれほど苦しみ、嘆き、それでも生きようとして結局は早く死んでしまう私達のことなど!…私は救いたかった。同じ脅威にさらされている人たちを。ただ、私はそれだけを…!」と言うがセルキが「いや、さっき自分で言っていたじゃねえか。てめえはそんなものは建前で自分が偉くなりたがっていただけだってな!」そう言うとレイは驚いていた。

セルキは「てめえのさっきの発言には矛盾が生じていたからな。墓穴掘ったな、レイ・グランティナス。てめえがどう言い訳しようが意味ねえんだよ」と言うとレイは唇を噛んだ。セルキは「まあ、御託はいいからさっさと決着つけようぜレイ・グランティナス。もうてめえの言い訳は聞き飽きちまったからな。いいだろ?アビス」と言うとアビスは「ああ、いいな。レイ、おめえは俺とセルキと戦うんだ。今度は封印じゃねえ、ぶっ潰しておめえを祓ってやる」と言った。

レイは「フッ、言い訳はもはや無駄…ですか。私の計画は結局は上流階級やつらとおなじだったというのか…だが、諦めるとは言っていない!私も本気を出し強制的にでも理想郷を作り出す!あいつらと同じ考えに堕ちた私にはもう何も矛盾などない!」と言った。

セルキは「あれ、本気じゃねかったのかよ。そして、とうとうぶっ壊れちまったか。…アビス、いけっか?」と言うとアビスは「ったりめえだ。俺たちであいつをぶっ倒すんだよ!」と言い、レイは「さあ、始めましょうか。決着ファイナルラウンドを!」と言った。

レイは再び『未怨剣』と『亡霊の宴』のコンボを発動させた。今、この状況で対等に戦えるのはセルキ&アビスだけなので、剣道・大川・魔導の三人はただただ傍観することしかできなかった。

セルキ&アビスは通常時のセルキのときよりも強力になった『黒炎邪剣』を使った。すると、これまでのよりも黒炎の勢いが格段に強くなっていて、『亡霊の宴』で強化されている『未怨剣』と同じ…いや、それ以上の強さを醸し出していた。

レイはそれでも果敢に攻めた。そして、それを受け流すセルキ&アビス。そして、力を込めた瞬間さらに黒炎の勢いは増し、『亡霊の宴』でできた亡霊のシェルターを一刀両断してレイの姿をあらわにした。

しかし、本気を出したレイも負けてはいられない。破られた瞬間に近づいて、セルキ&アビスに一発拳をくらわせた。セルアビ(セルキ&アビス)は吹っ飛び、レイは追いかけ何打も何打もセルアビを殴り飛ばした。セルアビは体制を立て直し、レイの拳を相殺した。そこからは激しい肉弾戦になった。

…と思いきや、数十分も経った後剣戦になった。そんな激しい攻防の繰り返しを続けていた。戦いはヒートアップしていき、次第に戦いの波動が地面にまで達した。地形はベコベコになってそこらじゅうが穴ぼこになっていた。

セルアビは原点に帰り『鬼殺し』を使った。レイは『未怨剣』で対応しようとした。しかし、『鬼殺し』の連続攻撃に歯が立たず、ところどころで鎌の傷跡が付いた。クッとレイは顔をしかめて零光線を放つも、レイが言った通り絶望神になったセルキには弾くことができた。

セルキの気をそらして零光線を放とうとも思ったが、今はアビスと意識が半分半分なので、セルキの気をそらせてもアビスの気をそらせれないのだ。

レイは『亡霊の宴』で出した亡霊たちを今までみたいに纏わせず、一斉にセルアビの方へと向かわせた。セルアビは少しひるんだが、絶望神になって大幅に強化された『鬼殺し』を使って亡霊たちを一掃した。これにより、一斉に向かわせて気がそれたところに零光線を放つというレイの計画が果たせなかった。そして、また『未怨剣』と『黒炎邪剣』の戦いになった。

『未怨剣』は見えないからこそいいが、構えや振り方からある程度予測できる。一方で『黒炎邪剣』はドス黒い炎の柱が夥しく広がって、見えない「欲無きもの」のものをあらわにしていた。これにより、『未怨剣』の特徴である見えないことが完全に意味をなさなくなってしまった。

レイが「…なぜ、なぜ貴方達兄弟はこうも私のことを邪魔するのです!私が何か迷惑をかけましたか?私がなにか禁忌を犯しましたか?」と聞くとアビスは「おめえは、自分の理想を求め過ぎだ、昔も今も。求めすぎて周りが、自分を慕ってくれる仲間がいなくなる。そして、結局は矛盾が生じちまうんだよ。それがなんであのときにわかってくれなかったかな。」と言った。

レイは「理想を求めて何が悪いのです!理想を求めてこその私達なのではないのですか!」と言った。アビスは「理想を求めるのは悪いことじゃねえ。だがな、求めすぎて周りが見えなくなるのがいけねえんだよ。そうなるといつの間にかおめえが嫌っていた独裁者と同じになっちまうんだよ馬鹿ガキが。」と言った。そのことに対してレイはしかめっ面をするしかなかった。

アビスはセルキに「なあ、セルキ。そろそろいいだろ?決着つけても」と聞くとセルキは「もう時間になったのか?…まあ、いいか。もう時間稼ぎは疲れたし、こいつも早く壊してえし。」と言った。

アビスは「よっしゃ!そんじゃレイ。おめえをその高すぎる理想をおめえごと絶望の淵に落としてやるからな」と言った後、セルアビにあった模様が左手に集結した。そこから黒い鎖を出してレイに縛り付けた。

そして縛られて動けなくなったレイを自分の方向に引っ張ってセルアビは「「さあ、絶望しろ。己が何もできなくなってしまった非力さに。『絶舞:絶望と混沌に染められし棺』!」」と言うと、模様を集結させた左手でレイを殴った。

その瞬間、レイには何重にも重なった棺に閉じ込められるという幻覚のようなものに襲われた後、鎖からレイは解除された。これといった変化は見られなかった。

レイは「驚きましたよ…なにか来るのではと思いましたのに、何も変化がないとは…まだ未完成だったというわけでしょうかね?ならば、これで終わりですよ!」と言うとセルアビは「「いいや、もうおめえは絶望することになるさ」」と言うとレイは地面に落ちた。

このことにレイ本人はもちろん、ゴーキン、剣道、大川、魔導も驚いた。セルアビは「「どうだ、びっくりしただろ?ちょいと時間ラグはあるけどよ、おめえ(てめえ)の力は全て失くなっちまったのさ。試しに、何か技を使ってみようとしてみろよ」と言うとレイは『未怨剣』を使おうとしたが、出てこなかった。

それよりも先に亡霊が集まろうとせずに自由に飛び回っている。このことから、亡霊神としての力をも失くしてしまったということが分かる。それが分かってもレイは少しの間現実逃避をした。

セルキは「現実逃避しちまうのも無理はねえ。けどよ、これがてめえの現実じじつだ」と冷たく言った。レイはその時絶望した。もう何もできない。無力・非力になりもう理想をも追い求めることができなくなってレイはただ呆然と立ち尽くし、ただただ絶望するしかなかった。

レイは徐々に近づいてくるセルアビに対し「ま、待ってくれ!私はまだ向こうに行きたくない!私はまだ、ここに留まっていたいのだ!は、反省もする。巻き込んだことも謝罪するだから、だから!」と言った。

が、セルキは「そりゃ、てめえが助かりたいだけ、自分の都合だけだろ?悪ぃが、てめえのしたことは俺を怒らせちまったんだよ…俺の大切な雪を殺ろうとしたことがな!」と言い、アビスは「一度は許したが、二度目はない。仏の顔も三度までとあるが、絶望神の顔は二度までなんだよ〜。ってなわけで、じゃあね」と言い呆気なくレイを斬りつけて核を破壊し、レイは「いやだ…あそこに行きたくはない!私は、まだ地獄あそこにはあそこにだけは!嫌だァァァァァァァァァァ!」と言いながら消滅していった。

アビスが「やったな、セルキ。」と言うとセルキの様子がなにかおかしかった。アビスは「…セルキ、どうした?」と聞くとセルキは「…まだだ。まだ、破壊し足りねえ」と言っていた。アビスは「ま、まさか…あのときの俺と同じような!破壊衝動!」と言った。

絶舞:絶望と混沌に染められし棺 絶望神の力を得たセルキの技。絶望神になった際に出てきた模様を左手に集めて出てきた鎖で縛った後、左手で殴って棺の幻覚を見せたら成功。後は、相手は技も能力も全て失うので、簡単な作業になる。ちなみに、鎖は避けようと思えば避けれるが、当たり判定は大きい且つ少しの追尾はしてくるので確率は低いものと思った方がいい。


次回は閑話のようなものだと思ってください。

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