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AK  作者: 回収人の部屋
本戦
38/77

EP37:現冥:零(リセット)計画、始動 前編

向かっていると途中で福田たちと会った。福田は「おお、君たちようやく戻ってきてくれたのか!」と言った。剣道が「アルバンさん、状況は?」と聞くとアルバンは「非常にまずい状況ですね…彼の計画の準備段階がもうすでに終わっているようです。私達も先程出てきたばかりなので、もう遅いかもしれません…」と悔しそうにいうとセルキが「…まだ終わってねえ!俺がいや、俺たちがぜってえに止めてやる!」と言った。

その言葉を待っていたとばかりに福田が「そうか、では頼んだぞ『AK』。」と言った。セルキたちは音の方へと再び向かい、そしてたどり着いた。そこには全身白色の肌に白装束をまとったいかにも亡霊だという姿をしたものがいた。

セルキが「てめえがレイ・グランティナスか。」と言うとその男、レイは「そうだ。私が亡霊神レイ・グランティナスである。」と言った。レイの後ろには巨大なゲートのようなものが一直線に連なってどこまでも並んでいた。魔導が「なんなんですか、このゲート…これが『現冥:リセット計画』を遂行させるもの…」と言うとレイは「そうだ。このゲートこそがこの世とあの世を繋ぎ、私の理想郷を作るものなのだ。これが私のすべてをかけたものなのだ。」と言った。

すると大川が「じゃあ、あんたの理想郷っていったいなんなんだよ!父ちゃんや、おいらたちの関係者までも使って、何がしたいんだよ!」と怒りながら聞くと、レイは「私の理想郷は支配や上級階級が存在しない『誰もが平和で平等な世界』なのだよ。邪魔はしないでくれ。そろそろ完成し、この世とあの世が繋がるのだ」と言いながら作業を進めていた。セルキが立ち向かって止めようとするが、レイの力によって止められた。「邪魔しないでくれと言ったはずだ。君たちはそこで見ていればいい。今から起こる現象を、私の考えが正しいということを、そして私の理想郷が完成するところを!」と言うと、ゲートを隔ててあの世の空間が現世の空間と繋がった。

一方現世の千代田区はいつもどおり人が通っていて何一つ変わりない生活があった。すると突然、荒廃した世界が出てきた。通行人は「なんだなんだ」と言いながら近づいてくる人もいれば「きゃああああ!」と叫ぶ人もいた。なぜなら、目の前を歩いていた人たちがどこかに消えていったからである。

すると一人、セルキと同じくらいの年齢の女の子が人を押しのけながら冥世ひらかれたなぞのせかいへと近づいた。すると、その女の子を見るなりセルキが「…雪?」と言うとその女の子もとい、セルキの彼女である花咲雪も「セルキ君?」と言った。

そして雪は察した。この世界はあの世なのだと。けど、同時に疑問が生まれた。だったら、どうしてあの世と繋がっているのか?と。そして雪はやっとそこにいる全身白色の肌に白装束をまとった姿の者を見た。

その者は「はじめまして、生きづらい世の中で暮らす人間たちよ。私の名はすべてのさまよえる魂たちをすべて統べるもの…つまりは、王あるいは神であるレイ・グランティナスである。本日は少し提案がありこの世とあの世を繋げたのである。ああ、繋がりによって消えていった人たちは安心してほしい。彼らは生きている。私の提案に乗るか乗らないかその答えが決まり次第、彼らは再び戻ってくる。」と言った。その時、その場に居合わせた人たちは情報量の多さから困惑していた。さまよえる魂の王?神?彼の提案?それは一体何なのか?などなど疑問が生まれていた。

すると、ある一人の男が「なあ、あんたが言う提案ってなんなんだよ!」と聞くと、レイは「落ち着いてください。勇気を持って私に質問をしてくれた人間よ。あなた達は今、幸せですか?人生楽しいですか?自分の時間、財力、苦しくないですか?」と聞いてきた。すると人々は「ああ幸せだ!」だの、「苦しいわよ!」だのみんなが各々自分の人生に対し称賛や不満を言っていた。

レイは続けて、「そうですよね、生き辛いですよね。私の提案というのはまさに、そんな生き辛く、偉い人たちがのんびりと暮らしているというそんなクソみたいな世界を変えることなのです。」と言うと、人々は「マジか!?そんな世界が作れんのかよ!」だの「ああ、神様…」だの「ありがてえ!」だの言うものもいれば「ふざけんな!」だの「冗談じゃない!」だの言うものもいた。

するとある男が「でも、一体どうやって…?」と聞くと、レイは「まずは国の支配者…つまりは大統領・首相そして上流貴族を徹底的に排除してあなたがたと同じくらいの暮らしになってもらいます。そして、その次にあなたがたが不必要だと思う事柄を順に排除していきます。そして最後にすべてが平等になるように私があなた達を導く神となり、絶対の平等な生活を送らせるという工程でいきます。」そう言うと、貧民街の人たちや搾取され続けている人たちの熱気が強まり歓声が出てき始めた。

世界中のあちらこちらでレイをもてはやす歓声が広がった。ただ、それとほとんど変わらないような人たちはまだ信じきれていなかった。本当にそんなことができて、本当に平等な世界になるのか…と。

続けてレイは「私の理想としている…私の提案である『誰もが平和で平等な世界』…そこでは搾取されない・みんなが平等の暮らしができる・差別や階級のないそんな世界を私は提案する。私のこの理想郷に賛同するか否かは君たちが決めることだ。私はただの提案者であり実行者。決断者は君たち人間だ。さあ、決めてください。こんな世界から抜け出して私の理想郷に来ることを!さあ、自分の私利私欲だけを見て我々のことを放っておいている者共に一泡吹かせてあげ、そして私達の苦しみを味合わせてあげましょう!」と言うと、多くの人たちが賛同していた。

中にはそんな世界でも必死に生きていたい人や、玉の輿を狙っている人たち、そして社長一家は断固拒否を貫いていたが、そういった人たちよりも賛同者のほうが多くなった。が、それでも悩んでいる人たちがまだ6割強いたのである。

そこでレイは、「今悩んでいる人たちよ。確かに信じられないのはわかる。そしてこの私の提案に異議を申し立てようとしているものがいるのも確かだ。そこで、私は私の提案を反対している者をここに呼びました。そのものの話を聞いた上で判断してほしい。」と言うと、賛成派の人たちは困惑した。こんなにも素晴らしい提案をしてくれているというのに、それに反対し、異議を申し立てている人がいるからだ。

レイはセルキの方を見て「君だよ、セルキ・マッカントリー。多くの人たちの前で、そして君の守る人に前で君は私の提案に対してどんな異議を立ててくれるのかな?」と言ってきた。セルキは「てめぇ…」と歯を食いしばりながらも渋々歩いてきて人々の前に立った。

レイは「みなさん、彼こそが反対派を代表する存在…元罪人兼死神刑受刑者:セルキ・マッカントリー君です。悩んでいる方々は是非、彼の主張を聞いてから判断してください。」と言った。ゴーキンたちはもちろん、セルキ自身も何故自分が選ばれたのかわかっていた。それは、セルキはこういった場に立つことをとことん嫌い、話すことをしてこなかったからである。

もちろん、レイは知っていた。彼の幼馴染である有本と原本から聞いた情報であるのだ。彼はこの場において確固たる根拠が入った主張・異議をすることは難しいと判断したのである。レイは心の中で愉悦に浸りながらセルキがどんな主張をするのか待っていた。

セルキもセルキでこの場、この状況、そしてレイ・グランティナスのさっきの演説の内容からどんな主張をするべきなのか考えていた。なかなか答えが出ないのでレイは「では、少しだけ時間をあげよう。その間に主張を考えることだ。」と言った。その間、セルキは数少ないというか、今のところAKメンバーしかいない反対派の主張を考えた。

世界はどうなる!?

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