EP27:叔父との対決
一方で剣道が進むと、なんかちょっとだけチャラそうな中年男性がいた。目があった瞬間にその男は「うげっ。お前なのかよあの弟の息子かよぉ」と嘆いていた。「父をそんな風に言わないでほしいですね。雷電さん。」と剣道は言った。
この男剣道雷電は剣道の父剣道不落の実兄である。それにしても、剣道の父親に対する反応が違ってきている。そのことに雷電も気になったのか「お前、前まではあんなに不落のこと嫌ってたのにどうしちまったんだよ?」と聞いてきた。剣道は「父がどうしてあんなことをしてしまっていたのかの意図がわかったからですよ。まあでも、そんなすぐには受け入れませんでしたけど。けど、やり方がどうであれ、俺たち兄弟を家族を守ろうとしていたということがわかってからは父を馬鹿にする人も許せなくなったんですよ、なぜか。」と答えた。
雷電は「あんなに不落に対する愚痴を聞いてあげたのにか?」と言うと、剣道は「いや、愚痴を言った覚えはありませんが。むしろ、逆に俺があなたの父に対する不満をぶつけていたと思うのですが。」と返した。正論だったのか雷電は何も言い返さなかった。
雷電は口を開いたかと思うと「ああもう!お前ら親子はほんとに似すぎて腹が立つ!急に正論ぶちかますところが特に!やっぱり帰ってきたときに不落を殺っておくべきだった。まあ、いいでしょう。ここで終わらせればいいだけなのですからね。私の刀『雷切刀』でね。」と言いながら構えた。剣道は「良いですよ、雷電さん。家族を弔うために俺も負けれませんのでね。」と言い剣道もまた構えた。
先に仕掛けたのは雷電だった。雷電はその名の如く素早さが高い。どのくらい高いかというと100m走9.76である。剣道はそんな雷電の速さにも反応できていた。なぜなら、雷電は遊びに来るたびに剣道兄弟と手合わせを何度もしていたからである。
剣道は受け流したあと、後ろに後退しながら『盗剣:水砲斬』を放った。が、やはり素早さが高いので難なく避けられていく。雷電は一気に近づいてきて、刀を振った。剣道は間一髪のところで避けたが刀身から雷の火花が散っていた。避けながら至近距離で『盗剣:水砲斬』を放って、雷電の左手を斬り落とした。
雷電は「やっぱりお前は父親と似てんなぁ。左から狙ってくるのもよぉ。そして、お前の性格もあのバカで実戦向きじゃねえ技しか使えねえ不落とそっくりで硬い男だなぁ。もっとお気楽に行こうぜ?今は、武士たちがわらわらといる世の中じゃあねえんだ。だが、俺たち一家は天皇陛下を守ったことがあるから刀を握ることが許されているだけだ。んな真面目にやったって今の時代評価されるわけでもねえからな。」と言ってきた。
剣道は「では、そんなに言うのであればこの戦いを放棄してください。そうしたら、今あなたが言ったことが正しくなるし、こちらも楽になるので。」と言うと雷電は「それとこれとは別の話だ。俺はお前たち親子を全員ぶち殺さねえと気がすまないんでね。なぜかって?それはな…あいつが俺より上の立場にいたことが腹立たしいんだよ!なんであの雑魚弟が強いと判断されたのか今でも分かんねえんだよ!だから、お前は俺の腹いせに付き合う義務がある。ってことで、さっさと終わらせますか。」と言ったあと近づいてきて「さてと…ここらへんかな?『範攻・雷式』!」と言い、雷切刀を地面に刺した。
すると、雷電の足元から剣道の足元まで半径15mの光が出た瞬間に強烈なしびれが剣道を襲った。そのしびれは脚から頭まで全てのあらゆる器官にまで行き渡った。しびれて動けなくなった所に雷電は刀で斬りつけた。かろうじて核は切られなかった。剣道は『雷式』が解除された瞬間離れた。そして一気に近づき『盗剣:火炎撃』が使えたので使った。
だが、避けられてしまう。そのとき雷電が「やっぱ、お前も不落と同じで弱いなあ。不落も穴熊もお前もやっぱ弱いやつの血ぃ引くやつは弱いんだなぁ。」と煽った。その間も剣道の怒りはみるみる上がっていく。雷電は続けて「お前ら親子はなぜあの分家共を無視しなかった?お前ら兄弟はあいつらと関わり仲良くなり、不落も不落であいつらに関わった。結局、弱いやつの考えることも弱いんだなぁ。」と煽る。剣道は「うるさいです。」と言う。
が、雷電は「今更怒ったところで何になる?俺は事実を言っているだけなんだ。不落も!穴熊も!お前も!弱っちぃんだよ!」と言った。その時、剣道の中で何かが切れた。剣道は頭が下がりゆらぁと揺れたあととんでもない速さで斬りかかってきた。「もう黙っててくださいよ、雷電。俺を愚弄するならまだしも、俺の家族を愚弄するな…!」そう言うと、烏丸からだけでなく全身から炎が上がっていた。しかし、その炎は地球では体感しない暑さだった。
雷電は「なんだよ、この暑さは?これはまさか…太陽か!?」と驚いた。剣道は「そうだ」と言い、烏丸を上げた。全身から出ていた炎が烏丸に一気に集約し、烏丸の刀身の先から球体が出てきた。その球体はどんどん大きくなっていく。やがて、ものすごい大きさの球体が出来た。剣道は「完成した」と言い、飛び上がった。
「ふざけんなよ。何で、貴様のような雑魚のせがれが、弱えやつだったはずの貴様が、なぜここまでの力があるのだ!ふざけるな、ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!」と雷電は叫ぶが、剣道は気にもせず「これが、俺も100%の怒りです。『盗剣:陽炎獄滅球』!」と言って放った。雷電は避けようにもスペースがなかった。
「ま、待て。待ってくれ!これまでのことは謝るから、だから…!」と助けを乞うが、怒り狂った剣道にはその言葉は届かない。雷電は諦め、受け切ろうとするが、その重量は重く受けきれなくなり、くらった。このときものすごい爆発音と爆風が吹いた。
その音に先に進んでいたセルキとゴーキンは同時に「「なんだ?今の音は…あの方向そしてあの音は、ゴーキンじゃねえな(セルキでは無いな)。…ってことは剣道か?だとしたらいってえ(一体)どんな技を出したんだ?」」と言った。大川は「ねえ、魔導くん。今のって…」と言うと魔導は「多分…剣道さんだね」と冷や汗をかきながら答えた。
雷電は燃えながら「はは…古次郎。お前は、お前だけは俺らが保護すべきだったかな…」と言った。雷電の体は燃え続けなんとあの硬い核さえも燃え尽くした。跡形もなくなり雷電がいなくなったことを確認して剣道は先に進みながら、「それよりも先に父を追い出さなければよかったことですよ。」と言った。
範攻・雷式 雷切刀を地面に刺して発動。自身の足元から半径15m以内に雷の閃光を発生させることでしびれさせそのすきに攻撃するという害悪技として重宝される。
盗剣:陽炎獄滅球 剣道の怒りが100%の時に発動。全身から太陽ほどの炎を上げその炎を烏丸に集約して球にし放つ。威力は太陽よりも若干弱いほど。雷電を倒した今も決して怒りが収まっていない(これからも多分収まらない)ので『盗剣:火炎撃』・『盗剣:煉獄斬』と共に使用可能である。




