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AK  作者: 回収人の部屋
本戦
26/77

EP25:幼馴染対決①

また一週間後、4回目の闘技場もどきが現れた。そしていつもどおり、大川と魔導が閉じ込められるのだが、別々に閉じ込められた。それも、大川のほうが厳重である。大川はこのやり方に見覚えがあった。「まさか…」と大川は声を漏らす。

すると、かなり背が高い大人の男性がやってきた。「来たか、バカ息子。」とその男性が言う。大川は「…父ちゃん」と言う。ゴーキンが「この人が、大川のお父さん…」と言った。男性は「やあやあどうもぉ。俺は大川鼓太郎の父親にしてミュージシャンに慣れなかった哀れな男大川白朗だ。…おい、鼓太郎。まだ俺の後を追ってんのか?」と自己紹介をしつつ、大川に問いかけた。

大川は「当然だよ!父ちゃんはおいらの憧れなんだから!」と必死になって答える。白朗は「だから、おみゃーは馬鹿なんだ!俺のあと追ったって意味ねえんだよ!いい加減追うのはやめろ。俺はそれをおみゃーに伝えるためにおみゃーの敵としてここにいる。じゃあ、そこの御三方。ちょっち気は狂っちまっただろうが、いつもどおりの流れだ。奥で待ってんぜ。」そう言いながら、白朗は奥の方へと行った。ここからはいつもどおり三方向に分かれていった。

セルキが道なりに進んでいくと、そこには何の変哲もないただただ何処にでもいそうな普通の青年が立っていた。その青年はセルキを見ると、「セっ君、久しぶりだね。もう二年前だったっけ?」とセルキを『セっ君』と呼んでいた。セルキは「今度はお前かよ…有本大志。」とセルキは言った。

有本は「水くせえな、幼馴染だろ?」と言うが、セルキは「水臭くなるわ。お前は俺が嫌いだったんだろ?」と言った。有本は「今、それは関係あんのか?」と言う。セルキは「関係なきゃ、お前がここで俺の敵として立ちはだかる理由にはなんねえだろ?」と返す。

有本は黙りこくっている。セルキは「なあ、俺の何処が気に入らなかったんだ?」と聞くと、有本は「…別に、特に気に入らなかったとかはなかった。ただな、うちの家族がちょいと異常っつうのは知ってるよな?」と言うとセルキは「あ、ああ…」と返す。

有本は「うちの両親がある一枚の写真を寄越してきたんだ。その写真にはお前の彼女『花咲雪』が写ってた。」と言うと、セルキの表情は曇った。有本は続けて「で、両親が言うには『この女と付き合え。』って言ったんだ。何考えてんのか俺にはわかんなかった。だがな、俺もこんな可愛い彼女が欲しかったところだった。だから、俺は仲良くなろうとした。それが、2019年11月20日。俺が死ぬ前日だ。俺があの日、お前に言ったこと覚えてっか?」と聞く。セルキは「『俺、花咲雪に告ろうと思う』…だろ?」と答えた。

有本は「ああ、その時花咲がお前と腕組んでるの見て、付き合ってたのかよってなってなあ。嬉しい反面、羨ましかったんだ。ただまあ、そこまでは良かったんだがな、家に帰ったあと、両親からな『馬鹿野郎!なんで付き合わなかった!』って聞かれたもんでよ、あの子はセルキと付き合ってたって言ったらよ、『奪えばよかっただろ!ったく、とんだバカ野郎だ!あの子を売れば高かったのによぉ!大志、お前は最低なことをした。だから…死んでくれ』…そう言われたあと俺は死んだ。そんとき思ったんだ。ああ、俺が死んだのは、このクソ親のせいか。そして、セルキてめえもなぁ!」と一通り言ったあとに襲いかかってきた。

セルキは「どうしちまったんだ、有本!てめえはそんなこと考えるやつじゃなかったはずだ!」と叫ぶ。有本は「うっせえ!お前が、お前が花咲と付き合っていなければァァァァ!」と激昂していた。セルキは「有本、やんなきゃなのかよ…!」と言い、構えた。

セルキは有本が来る前に攻撃を仕掛けた。セルキがいきなり『乱舞:鬼殺し』を発動するが、有本はそれを難なく避けていく。有本は幼馴染であると同時にセルキの練習試合相手である。

有本は「セルキ、その技はお前がハチャメチャになったときと同じだな!」と言ってきた。セルキは「くそっ!」と言いながらも、『乱舞」鬼殺し』を続ける。すると、横から何かが飛んできた。セルキが気づいたときにはくらってしまった。

セルキはくらったとき、「これは…石?」と口に入ったものをぺっと出しながら言った。有本は「そう、この力は不服だけど金狂いとなってしまった両親の意思が反映されてしまった力…『宝石ジュエルストーン』。体のあらゆるところから宝石が出てくるっていうものなんだ。」と言った。

セルキは「なんだよ、その悪用したらとんでもねえことになりそうな力は」と言う。有本も「そこは俺も思った。」と言った。続けて「俺は結局、こうなってもあの両親からの呪縛からは逃れられねえんだなあ。まあでも、相手がお前だったら出し惜しみはなしで一気に行くぜ!」と有本は宝石をガンガン飛ばしてきた。セルキは受け流そうとするが、有本の飛ばす宝石はとても硬いのはもちろん、受け流してもオート操縦なのかすぐにセルキに向かってくる。

ーくそっ!『聖舞:光明獄園』で飛ばそうと思ったが、これは単なる宝石だ。だから、飛ばせねえ!とセルキはこのとき思っていた。セルキは「だったらこれはどうだ有本!『極舞:百手怨弾撃』!」と言い、また腹を割いて無数の手を出現させて有本本人に攻撃させた。有本は咄嗟に宝石を自分の周りに置き、身を守った。そのすきにセルキは有本に迫り超至近距離で『乱舞:鬼殺し』を有本に浴びせた。有本は全てくらい、倒れ込んだ。

その姿を見てセルキは倒したと思いこんだが、消える時の光が出ていなかった。その瞬間、有本の宝石がセルキに直撃しセルキは倒れた。その後、有本は立ち上がり「殺ったと思っただろ、セルキ?お前のその技をくらった少しあとに宝石で合金チョッキを作ってよかったぜ。」と有本は服の下にある即製の宝石チョッキを見せた。

セルキは「くそ、やっぱこれしかないか…許せよ、有本。」とつぶやき、闇の力を80%出した。有本は「それがお前の今の最高の力か。なら、先にこっちから!『ジュエルラッシュ』!」と有本がセルキの準備が終わる前に宝石を大量に出してセルキに向かわせた。

しかし、セルキは全く動かずに全て受けていた。そして、しばらくしたあと、集中していたセルキは技の兆しを出現させた。そして、セルキの手からかなりドス黒い剣が出てきたかと思うと、有本の宝石が一瞬にして消滅した。

破壊されたなどではなく何処かへと消滅していったのだ。セルキが「有本、これが今の俺の最高技『邪舞:黒炎邪剣』だ!」と言った。有本は「くそっ、くっそおおおおおおおおお!」と叫び、宝石を一気に放出するが、セルキは『黒炎邪剣』を振り回して攻撃を防いだ。そのときセルキは「ハハハハハハハハハハハハッ!有本、楽しいよなぁ?破壊するってことはよぉ!」と笑いながら有本に迫っていった。有本はゾッとして逃げ出した。

セルキは「待てよぉ!これはお前から仕掛けてきたんだろうがよぉ!」と言いながら追いかけた。セルキは徐々に追いつきだして有本は転けてしまい、セルキに追いつかれた。もはや、セルキも今は壊れてしまっている。セルキは「なんか言いたいことあんだろ?多分、今言わねえと聞けねえと思うから今言ってくれ。」と言った。

有本は「ほんとは…分かってたんだ。あの両親が何を考えていたのかは…でも、あんな可愛い子が彼女だったらいいなとは思ってはいたんだ。でも、結局は無理だった。もし、両親が花咲さんを売り飛ばそうとしても、俺はあの子を逃していたと思う。…だからさセルキ、俺は向こうでお前と花咲さんが幸せになっていることを願っているよ。俺は、あの両親と同じでクズになっちまったんだな。」と言った。

セルキは「あんがとよ有本。心配すんな。あいつはお前の分まで俺が守ってやる。約束だ。あと、おめえはおめえの親と違う。おめえは、いいやつだ。俺がそう言ってやる。」と言った。

有本は「言ったからな?俺とお前の最後の約束破ったら向こうでぶっ飛ばすからな」と言った。セルキは「じゃあな、有本。」と言い、核を破壊し、有本は消えていった。その時に「ありがとう。」と言いながら。セルキは「雪…」と呟いて先に進んでいった。

ジュエルラッシュ 有本の体から出てきた大量に出した宝石を一気に敵に向けて攻撃する。言ってみれば、マシンガンにオート機能をつけたような技。

邪舞:黒炎邪剣 闇の力を80%以上出したときに使える技。その力は『たとえ、自分を恨まぬ亡霊であっても倒せる剣』というもの。つまり、亡霊を倒すときのルールの一つを無視できる。なお、この効果は「AK」メンバーの誰かを恨んでいると発動しない。つまり、これよりあとに出てくるNo.2とNo.1を倒すことは出来ないということである。

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