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AK  作者: 回収人の部屋
本戦
24/77

EP23:決戦No.3(フラク・サラブレイド)

続けて不落は「お前は私の理論を崩しかねん!私は弱者にやられるほどの弱きものではないのだ!私は常に強者で有り続ける。それが私の辿り着いた理論なのだ!」と言った。ーわ、私は…

剣道は「あなたの理論は永久に誰にも共感されない。それはあなたしか分かり得ない。」と反論した。すると不落は「確かにこのままでは私の築き上げた城が完全に落ちてしまう。だが、私がそうはさせない。落とさせないし、落ちはしない。落ちずの名を賜った私、剣道不落…いや」と言った瞬間に不落から黒いモヤが出始めていた。「このフラク・サラブレイドがそんなことは絶対にさせん!」と言い、剣道に斬りかかった。ー私は、孤独で、よいのだ。

剣道はかわし、「なら、俺があなたのその理論を、あなたの築き上げた城を落としてあげます」と言うと、フラクは「やってみせよ!弱き息子古次郎よ!」と答えた。ーそうだ、これで…

剣道は構え直し、フラクも構え直して一気に接近し斬りつけた。お互いに一歩も引かない状況でかなりの近い距離であるにもかかわらず、お互いの刀はお互いに当たることはなく斬撃戦が始まっている。その領域内にはたとえセルキだろうとゴーキンだろうと入ることさえ許してはいない雰囲気と緊迫さだった。

斬撃戦が終わり、少し離れるとフラクは「やるな、古次郎。腐っても私の息子か」と言った。ーそうだ、それでいい。

そしてその後すぐに斬撃線がまた始まった。剣道は怒りをあらわにしていない。一度収まった怒りというのはまたすぐに起きそうだが、いつもの冷静な剣道のまま戦っていた。セルキは「あれが、本来の剣道の戦い方だよな」と言うと、ゴーキンは「そうだね」と返し、大川は「うん!」と元気よく返し、魔導は「僕もそう思う」と返した。

再び離れるとフラクは「これ以上はただの消耗戦だな。なら、私はこの連携技を見せるとしよう」と言った後、『城天将貫』を発動して上に乗った。そして『城天将貫』の石垣の一部を刀に纏わせた。そしてその後、フラクの刀の刃先が大きくなっていく。そしてフラクが刀を一振りすると、9本くらいの刀が出現した。そして刀を両手に5本ずつ持ち「『ウォールガントレット』!」と言いながら一気に振った。ーこれで…よいのだ!

すると、その刀一本一本から斬撃が飛び出してきた。剣道は必死に受け流した。そして『城天将貫』を解除したフラクが刀を振ってきた。

剣道はガードするが、ーこの刀の一撃一撃が…重すぎる!と感じた。フラクが纏わせた石垣は刀全体に纏われており、その石垣の重さが上乗せされて重く感じているのだ。そしてその重さに耐えきれなくなってしまった剣道は、ふっ飛ばされてしまい、再び発動された『ウォールガントレット』の斬撃をくらってしまい、倒れ込んでしまった。

フラクは「どうだ?これでもまだ私の理論が間違っているというのか?」と言い、剣道を見下した。ーこれで、よかったのだろうか?月花…

続けて「穴熊も落ちぶれたものだな。こんな弟を守り自分は死んだのか。さあ、愚かなる私の息子穴熊よ。お前が守ろうとした愚かな弟古次郎をお前の方に送り、兄弟仲良く過ごさせてあげよう」と言うと、その言葉に再び怒りの火がついたのか剣道は烏丸を握りフラクに斬りかかった。フラクは「まだやるか。それでこそ、私の息子だ。」と言った。ー古次郎…それでいい。

剣道は「兄者…見ていてください。」とつぶやき、怒りを解放した。烏丸からは拳道風玄のときとは比べられないほどの炎が巻き上がっていて、それに伴って剣道はこれまでよりも速いスピードでフラクに斬りかかっていた。そのスピードと力量にフラクは「ぐぬぬ…」と声を漏らす。ー強く…なったな。

フラクは再び『城天将貫』を発動して上に避難するが、剣道が下で石垣に向かって行った。そして力をためて斬りつけると石垣が斬れて、解除された。フラクは焦り、『ウォールガントレット』を発動させるが、剣道に全て見切られて剣道の炎は更に上がった。

剣道は炎を上げながらフラクに向かった。フラクはなんとか受け流すが、剣道の刀捌きに圧倒されて刀を手から離されてしまった。フラクは「これが…か」と言い、目を閉じ、剣道の技を受け入れようとした。ーこれで、やっと、終わるのだな。

そのとき剣道から技の兆しが出てきた。そして、怒りながらも「さらばだ、親父…殿。『盗剣:煉獄斬』!」と言い、フラクの核めがけて放った。だが、その技を受けたフラクの首から下の体は破片になっていた。無論、核は粉々に破壊された。

剣道は怒りが収まり、フラクのところへと向かった。剣道は「どうだ、親父殿。やはり、理論は間違っていただろう?」と言ってきた。このとき剣道は反論するだろうと思ったが、不落の答えは「ああ、そうだな」だった。「私は…一体、何処で間違えたのだろうな。」と言ってきた。

続けて「いや、私ははじめから気づいていたのだな。お前がこれほどまでに強くなっていたことが。仲間のためにと戦っていたお前が。だが、戦っているときは私の傲慢で自分勝手な尊厳プライドが許さなかったのだろうか、認めきれなくてな。私は本当に駄目で、クズな父親だ。家族から恨まれたって仕方があるまい」と言った。

剣道は「親父殿。なぜあなたはそこまで孤独を大事にしていたのですか。」と聞いた。不落は「あれは、私が若く戦いに赴いていたときのことだ。私にも仲間がいたのだ。だが、仲間は私を庇い皆死んでしまった。そのとき、私はこう思ったのだろう。『弱者は仲間を求む。仲間を求め、仲間を頼らぬと戦えぬ精神的にも、身体的にも愚かな弱者だ。仲間を頼り、自分は何もしないただの傍観者だ。孤独だからこそ、成長できる。戦える。強者となれる』…そう思ったのかもしれないな。そんなとき、お前たちの母親:月花と出会った。私は、月花を愛せることができた。あんなことを思っていても私にもまだ人を愛すことが出来ていた。やがて、穴熊が生まれ私が抱いていた思いは消えかかっていた。だが彼女は、お前を産んだ3ヶ月後に私を恨んだ者たちにやられてしまい亡くなった。そこで確信したのかもしれんな。『やはり、孤独こそが私の道なのだ。人を愛すことは愛したものを危険に晒す行為なのだ』と。私は、父親としてお前たち兄弟に何もしてやれなかった。本当に愚かで、馬鹿で、クズな父親だ。お前たちのためだと思っていたが、結局、やり方がだめだった。思っていたことがだめだった。私は、お前たちを突き放すのではなく、寄り添えばよかったのだな。馬鹿な父親だ。」と言った。

続けて「私は穴熊と同じところへは行けぬだろうな。メモは北の壁に隠してある。それを持って戻れ。私はもう消える」と言った。剣道は「親父殿…」と言うと不落は「最後に一つ。古次郎、大きくなったな。私達の、そして拳道家ぶんけのために生きて私達の証を残してくれ」と言い、消えていった。剣道は立ち尽くしたまま動かなかった。そばには不落の刀が刺さっている。

セルキは「剣d…」と言いかけたが、大川が「今は、自分から来るまでそっとしておいたほうがおいらは良いと思う」と諭すと、セルキは「そうだな」と言った。ゴーキンは「先、行ってるね」と言うと剣道は「はい」と返した。「親父殿…どんな理由があろうとも、俺が心から許せることはないでしょう。…ですが…」と剣道は言ったその直後、剣道は誰にも聞こえないように涙を流した。「なぜ…そのようなことをしたのですか…!あなたのやり方は確かに間違っています…俺は、俺たちは、あなたと一緒に…!」自分が憎んでいた父親の行動は、結果的に古次郎を総本家の魔の手から守ることが出来た。だが、その代償はこの親子にとって大きなものとなった。

もっと父親と話したかったことに対して剣道は泣いた。悲しんだ。一通り泣き終わり、剣道は合掌をし、「願うことしか出来ませんが、どうか俺の父、剣道不落が兄者、剣道穴熊と共に向こうで楽しく過ごせることを。」と言い、続けて「そして帰らなければあの家に。兄者と、親父殿を弔うために。」と言ったあと剣道は「待ってください!」と言って皆のところに行った。左腰に烏丸を携えて、右手に不落の墓を立てるために不落の刀を持って。

ウォールガントレット 『城天将貫』で築いた石垣の一部を刀に纏わせ、そこから石の刀を最大9本まで生成し、斬撃砲をする。遠距離攻撃として飛ばすことも可能。

盗剣:煉獄斬 剣道の怒りが約68%くらいのときに使える技。炎を『盗剣:火炎撃』以上に燃え上がらせ、スピード、力量共に格段に上がる。煉獄斬は斬り口から煉獄の炎が体内に侵入し、体を破片に砕く。また、その段階の途中で大体の核は粉々に破壊する。

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