EP21:本分家対決②
一方で剣道も進むと、ガタイのいい男が立っていた。「…やあ、剣道古次郎君…息子が…世話になったな」と少しずつ話していた。剣道は「…お久しぶりです。風玄さん」と返した。
拳道風玄。ガタイのいい体からは出ないであろう凄いスピードを持っている空手家である。ゴーキンも対戦したことがあるらしく、感想を聞くと「…君の親戚は何なんだよ?まじで勝てないんだけど」と答えるほどに強いのだ。
「…なぜ…私達の元から…去ったんだ?」と聞いてきたので「…父に束縛されてしまい…」と答えると風玄は「そうか…ではなぜ、私達を…売るような…真似をした?」と聞いてきた。
剣道からしたらそれは見に覚えのないことだった。「何のことですか!?俺はそんなことはしていません!」と剣道は反論した。
すると、風玄は性格がガラリと変わり、「嘘をつくな!君に裏切られて、家族全員君に裏切られたと思い蛇楽はショックで落ち込み、泣きながら容赦なく切り捨てられたんだぞ!?やはり本家…剣道の野郎どもは滅ぼすべきだった!さしずめ、仲良くしていたのもそのためだろう!」と激昂し、殴りかかってきた。剣道は風玄のパンチを避けて「誤解です!俺はそんなことしません!」と言うが、すでに風玄の怒りは頂点に達していて「言い訳は勝ってから言え、小僧が!」と言ってきたので剣道は「結局こうなってしまうのですか…」と言いながら烏丸を取り出して構えた。
剣道はいつもどおりの動きやすい構えをし、風玄は相撲取りみたいに四股を踏み構えた。二人の構えはまるでうさぎと熊のようだった。風玄はそのがたいと構えからは出ないであろう圧倒的なスピードを出して剣道に近づいた。剣道はそれに少し怖気づきながらも構えを崩さず突きを烏丸で受け流した。そして距離を取って『盗剣:水砲斬』を放った。
だが、そのスピードでは到底当たることもなく、風玄に一気に背後を取られた。そして背中に強い一撃をくらい吹き飛ばされた。「力が強すぎる」と剣道はこぼした。風玄は「そんなものか、剣道の小僧よ!やはり、貴様の父の通り『出来損ない』のようだな」と言った。
しかし、剣道はこの発言のおかしさに気づいた。「…風玄さん、なぜ俺が『出来損ない』という話を知っているんですか」と聞いた。風玄はハッとして「それは…冥土の土産と教えられたのだ」と言うが、剣道は「いえ、それはありえません。父は家の汚点を自ら他の人に話すような人ではない。…まさか、一家殺しの罪を俺に着せようとしたのは…あなたなのですか?」と聞くと、風玄はすこし黙っていた。
しばらくして風玄は「いいや、違う」と一言言った後、「だが、今は関係ない話だ!貴様だけは必ず地獄にやってやる!『速攻:風式』!」とごまかして先程よりもスピードを上げながら迫ってきて同時に突きを出してきた。剣道は避けるでもなく、そのままくらって気絶してしまった。
風玄は気絶していると思われる剣道に対し、「見てみろ、剣道の小僧よ。仲間は宙に浮いて遊んでいるようだぞ」と言った。その瞬間、剣道は起き上がり、風玄に斬りかかった。風玄はすぐに距離を取りかわしていた。「奇襲とはな…そこまで堕ちたか剣道古次郎!」と叫んだ。
剣道は「もう…黙っててくださいよ。風玄さん…!」と目を大きく見開いて風玄を威嚇した。剣道の声や目の奥から怒りの気を風玄は感じた。「怒れるか、剣道の子よ。だが、その怒りの炎を我が風で掻き消してくれよう!」と言い、『速攻:風式』を使ってきた。剣道は一気に突っ込んでくる風玄を最小限の動きで避けた。「もう…うんざりです」と静かに剣道がそう言うと、烏丸から技の兆しが出現した。
次の瞬間、烏丸は炎を散らしていた。風玄は「それが貴様の怒りの炎か、剣道の小僧よ!あまりにも少ないんじゃないのか!」と言ってきた。剣道は「だから、黙ってと言っているんですよ…風玄さん…!」と先程よりも低い声で言ってきた。その言葉を聞き、風玄は少し怖気づいた。剣道はその一瞬をついて睨みつけながら風玄に近づいた。
風玄はー不落…どこが出来損ないだ!この小僧はお前でも脅威になるぞ。と思いながら剣道を攻撃していた。剣道は「もう…良いですよね、殺っちゃっても」と独り言のように言った後、「『盗剣:火炎撃』。」と言って、炎を先程より燃やし風玄の脚を斬り落とし核を斬りにかかった。風玄は観念しその場に留まった。剣道は肩から核にめがけて烏丸を振り下ろした。そのとき剣道はただ一言「裏切り者。」と言って核を破壊した。
風玄は崩壊していく体を見て「ふぅ、やっと死ねるのか…とは言うが、我が魂は地に堕ちるだろうがな」と言っていた。
剣道は「なぜ家族を裏切った」と聞かれ、風玄は「なぜ、か…我が命はもう疲れ切り死にたがっていたのだ。死ねる場所が機会が欲しかった。だから、あの方法を取った。だが、家族を巻き込むのは我も予想外だった。だが、不落は初めからこれが狙いだったのだろう。我が一家…拳道家全員を殺すことを」と答えた。
更に風玄は「不落を殺ってくれ剣道の子よ。我ではできなかったことを」と言うと剣道は「…言われなくともそのつもりです。」と答えた。風玄は不落に、自分の家族に対する剣道の怒りの炎が分かった。
風玄は「最後に一つ言っておこう。君のその刀は先祖の書物で見たことがある…それで不落を、君の家族を殺るんだ」そう言い風玄は消えていった。剣道は「ああ、もちろん殺るよ、義父さん…」と言い奥に進んだ。
速攻:風式 とんでもないスピードで相手に突っ込んでいきその風圧を拳に乗せて突きを放つ技。相手によれば一撃で撃沈することも。ただ、風玄のいる世界が世界なのでそのようなことはあまりない。
盗剣:火炎撃 剣道の怒りが約34%以上くらいあるときに使える技。炎の量は少ないが、かなり小回りが効き、連発で出しやすい。




