EP16:日常編③+セルキの特訓 前編
休日3回目、テレビが増えたのでいいものが見れると思ったのだが、どこを見てもニュースばかりだったので暇になった。すると、セルキが立ち上がったので「セルキー、どこに行くの?」と大川が聞くと、「ちょっとトレーニングルームに」と答えたので、「じゃあ、俺も…」とゴーキンが言うが、「いや、おめえは来ないほうがいい。」と一種の警告を出してきたので、ゴーキンは仕方なさそうな顔をして座った。
そしてその後「わりいな」と言ってセルキはトレーニングルームに行った。すると、剣道が「ねえ、皆。テレビの後ろからこんなものがあったんだ」と剣道があるものを取り出してきた。「そ、それは!論天堂の『Woo』と『Woo party』じゃないか!」と虚しさとは裏腹に久しぶりのゲームができる喜びが出てきた。
そして、早速起動したが、魔導が「何をやるんですか?」と聞いてきたのでゴーキンは「うーん。王道の『すごろく』?いや、それは前にボードの方でやったしな…」と答えを出し渋っていると剣道が、「じゃあ、俺がやり込んでいた『Mooジャン』でもいい?」と聞いてきたので「まあ、できるんなら何でも」「おいらも」「僕も」と全員賛成したので、4人で『Mooジャン』をすることになった。
「ようは色合わせでしょ?簡単だよぉ」と大川が得意げに言うが、「いや、普通にミニゲームあるけど」と剣道がツッコミ、「ええ!そうなの?」と大川が驚く。「…やったこと無いんですか?」と魔導が聞くと、「いつも『太鼓の名人』やってたから」となんとも大川家らしい返答が帰ってきた。「じゃ、じゃあそろそろやろうぜ」とゴーキンが場を和ませるように声をかけた。「今回はターン3で」とターン設定をして始めた。なお、1Pは剣道、2Pは大川、3Pは魔導、4Pはゴーキンとなっている。
ターン1−1、ミニゲームは『ドキドキスキージャンパー』に決まった。このミニゲームはギリギリまで待って、飛ぶというシンプルなチキンレースである。4人共、しばらく耐えて耐えてそして、飛ぶ瞬間になった。その時に、振る順番が早かったのは、大川→魔導→ほぼ同時でゴーキンと剣道だった。これは早いほうから先に落ちるので、まず大川が落ちて、魔導が落ちた。そしてほんのわずか1mの差で剣道が勝った。
そして剣道のターン、剣道の手持ちの色は青2、赤1、黄色1、紫1、シルバー1だった。選べる所には青、カラーマン、リセットマン、赤、黄色があり、剣道はカラーマンで青を選択し、黄色と入れ替えた。
次にゴーキンの手持ちは青1、黄色3、紫1、緑1だった。ゴーキンは青と紫を入れ替えてリーチになった。
次に魔導の手持ちは緑2、シルバー3、赤1といういきなりリーチというかなりの豪運を見せたが、あがりになれる色はなかった。仕方がないので、赤を選んでパスした。こうすれば、大川に自カラーの赤を獲得されなくできるからである。
そして大川の手持ちは青、赤、緑、黄色、紫、シルバーがそれぞれ1つずつというなんともバラバラな手持ちだった。大川はリセットマンで緑、黄色、紫があった方をリセットすると、赤2、青2、紫1、シルバー1になった。
ターン1−2、ミニゲームは『野菜の早切り』に決まった。このミニゲームは単純な高速振りである。始まった瞬間、大川がとても早く切っていた。現実で鍛えた連打力がここで活き、大川が1位になった。次に、剣道→ゴーキン→連打に慣れていない魔導の順になった。
大川のターン、選択肢はスナッチマン、青、緑、黄色、紫だった。大川はスナッチマンを選んで、魔導のシルバーを取って、紫と入れ替え、魔導には白色になったチェンジマンが残った。
次に剣道のターン、剣道は青を選んでパスをした。これで、このターンではゴーキンはあがれなくなった。
ゴーキンのターン、ゴーキンは仕方がないので、緑を選んでパスした。
魔導のターン、魔導は紫を選んで白と入れ替えた。
ターン1−3、ミニゲームは『運だけ花火』に決まった。このミニゲームは文字通りの運ゲーである。それぞれ選んだ打ち上げ台は左から剣道、魔導、大川、そしてゴーキンだった。全員選ぶと打ち上がった。まずいちばんに落ちたのはこのターンつくづく運がない大川だった。その次は剣道が落ちた。ここで魔導はゴーキンに勝たないと1ターン目はゴーキンが勝ってしまうかもしれない。が、魔導の花火は落ちてしまい、ゴーキンが勝ってしまった。
そして、運命の選択肢。出てきたのは、カラーマン、青、赤、チェンジマン、紫だった。そしてゴーキンは青を選択して緑と入れ替えてあがりになった。合計点数加算は8になった。
剣道はマイカラーが3人揃っていた+リーチだったので、4点。残りの二人は点数なしだった。これで、ターン1は終わった。
一方で、セルキは一人、トレーニングルームで瞑想をし、謎の者と対話をしていた。「なあ、あのときおれに何があったんだ?」とセルキが聞くと、「お前の中にある闇の力が『禁舞:怨恨吸滅』で奪おうとした許容量限界だった力と結びついてああなったんだ。」と答えた。「じゃあどうすりゃいい?」とまた聞くと、「そうだな…闇と完全に一体化しなきゃなんだが…お前はあのときの暴走した技、使いたいか?」と今度は逆に聞かれた。その問いに対してセルキは「あたりめえだ!」と叫んだ。
だが、実際に声に出して叫んではいない。「わかったよ。あの技を使うためにゃ、闇の力とだいたい50%くらいは一体化しねえとな。ほいっと」と謎の者が指をぱちんと鳴らすとどす黒い球体が現れた。
「これが、俺の中の闇…っていうかさ、なんで俺の中にあるもんを取り出せるんだよ」とセルキが疑問に思うと、「そりゃここはおめえの心の中だ。つまり、俺はおめえの心のなかにいるんだ。おめえの心の中にいる俺がおめえの中にあるもんを出せねえとでも思ったか?」ときひひっと笑いながら答えると「…薄々そうは思ったけどよー、やっぱそうなのか。じゃあさ、もひとつ質問。…お前の名前はなんだ?」と聞いた。
謎の者は、「俺とお前の名前は同じ名だ。」と答えた。その答えにセルキは「ふーん」と返した。「さあ、立ち話はおしめえだ。先に聞いておくぞ。覚悟は?」と聞いてきたので「覚悟しかねえ。」とセルキはニヤリとしながら答えた。




