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AK  作者: 回収人の部屋
本戦
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EP13:本分家対決①

一方で剣道も進んで行くと、奥にはいかにもねちっこい顔をした青年が空手の道着を着て待っていた。「やあ。会うのはちっちゃいときだったね、け・ん・ど・う・く・ん♡」ととても気味の悪い言い方をしてきたので剣道は思わず身震いをした。「相変わらず気味が悪いね君は。分家の拳道蛇楽」「ひどいね〜〜。僕は君と仲良くなりたいのにさ〜〜」とねちっこく、さらには気味の悪いその名の通り蛇のような男だということがよく分かる。

「じゃあさ、俺と仲良くなりたい人がなんで立ちはだかっているんです?」と剣道が聞くと、「…僕達分家は君達本家にずっと下で見られてきた。でも君たち兄弟だけだった、僕達を見下さずにましてやフレンドリーに接してくれたことは。…でもその後、本家の奴らが来て、『お前たちは我が息子たちと仲良くしているそうだな、分家の分際で。よって、お前たちを斬る!』って言ってきてさ、僕達は殺されたんだ。…君達兄弟に会わなかったらもうちょっとはマシな生活を送れたのかなと今では思うよ。だからさ、ここで僕達分家のほうが強いって、わからせてあげる。」と蛇楽は構えながら言った。「結局、父たちは父たちだな。あんな父と一緒にさせられてしまうとは、最悪の気分だよ。…やるしかないか。」と剣道も烏丸を鞘から抜き、構えた。

二人はしばらくはお互いに間合いを取って、動かなかった。そして、ふたりとも息を整えて同時に間合いを詰めた。

…かと思うと、剣道が斬りかかった瞬間に蛇楽は飛んで宙を舞い、手を蛇の形にすると、その手が蛇の長さまでうねうねしながら伸びて、腰に手を当てた。そこから手が噛み付いたように離れずにそのままでいた。剣道は手を切り落とそうとするが、なぜか力が入らない。まるで蛇が出す毒を浴びたようだった。

「まるで…本物の蛇みたいだね」「そうだよ♡僕の技『奇攻:蛇式』は手を蛇のように構えると本物の蛇のような特性を持つんだ。今、君に打ってるのは神経毒。しばらくは動けないから、思う存分君をいたぶれるんだよ。羽交い締めにしたり、体中を痺れさせたり、他にもいろんなことをして、君のことを苦しませてあ・げ・る♡」その時、剣道はこれまでにない不気味な空気を感じて、力ずくで蛇の手を振りほどいて、切った。「絶対に…嫌です!」と剣道が叫ぶと、蛇楽はショックを受けていた。

「そ…んな…」と声を漏らしながら。その光景を見ていた剣道はーやりづらい…と心のなかで密かに思っていた。ショックを受けていた蛇楽は突然、舌をぺろっと舐めて「君が切り離した手は僕の体から離れると、本物の蛇になるんだ。」と言うので、剣道は下を向いた。すると、切り離した手はウニョウニョと姿が変わっていき、本物の蛇になった。

さらには、蛇楽は亡霊なので、核が破壊されない限り体は何度でも再生する…つまりはいくら切り離そうとしても、蛇に姿を変えるだけで、更には何度でもその蛇を生産できる環境が今この場所はそうなっている。鎌で切るセルキもそうだが、今目の敵にされている剣道家の人たちにも厄介で迷惑極まりない技となっている。「…蛇楽、君はどうして俺を嫌うんだ?」「何言ってるんだよ〜僕が君を嫌うなんて…」「でも実際、君は俺と戦っている。もし、君が俺を嫌っていないなら、攻撃はしてこないはずだ」と剣道は蛇楽にそう言うと、「…さっきも言ったでしょ。キミの父親に殺されたって。君達兄弟のせいで死んだって。…でも正直、こんなことやっても意味ないって思う時があるんだ。ねぇ、剣道君。なんでキミは僕達分家に対してフレンドリーに接してくれたんだい?」と今度は蛇楽が剣道に聞くと、「ただ、友達が欲しかったんだ。俺はキミが嫌う本家…俺の父親たちからは見向きもされなかった。だから、度々家を抜け出して君に会ってた。…けど、今俺が持ってるこの刀『烏丸』を見つけて力をつけてから父親たちが急に態度を変えてきてね。」と蛇楽は言った。

「…それで、なのか。…だとしても、やはり許せないよ!向こうで反省してちょうだい」と蛇楽は再び『奇攻:蛇式』を放った時、剣道が「なあ、蛇楽。君は水龍って見たことある?俺は、ある。」と言うと、蛇楽は「何言って…」と言った後すぐに剣道の刀を見た。すると、烏丸から技の兆しが見えていたからだ。「悪しきもの…『蛇(邪)』を取り除くのは、清らかな龍である。」そう剣道が言うと、地面が急に水になってその中から2頭の龍が現れた。

「行くぞ!蛇楽!」と剣道が一気に迫る。蛇楽は『奇攻:蛇式』を放った手を前に出して防御し、切り離された手を蛇に変化して手数で攻めようとした。が、蛇楽の手は出てきた2頭の水龍に噛みちぎられ、蛇の姿に変化しなかった。「君の技は本物の蛇と、いや、生物と同じようなものなんだ。噛みちぎられたりすると、死んでしまう。これと同じ様に、キミの手も噛みちぎられたりすると、蛇の姿に変えれずにそのままになってしまう。それが君の技の弱点だ。」と剣道は言って、蛇楽の手が再生される度に水龍が噛みちぎる。

そんな戦いをして、徐々に蛇楽の回復速度が遅くなっていったときに、剣道が水龍を集合させて、烏丸に纏わせて、『盗剣:清龍水』と言い、烏丸に纏った2頭の水龍が蛇楽の四肢を噛んで抑え、蛇楽の核を探りながら斬っていき、遂に蛇楽の核を見つけそのまま核を一刀両断して破壊した。

剣道は水龍を解除して、蛇楽の近くまで行った。すると、蛇楽が「僕の…負けか…」と言い、続けて「ほんとは…分かってた。キミが…あの人達を…嫌ってる…ことを。でも、向こうに…寝返った可能性も…あると思って…君を、疑ってしまった。ごめんね、剣道君」と言った。

剣道は「いいよ。実際、あの父親のせいで来れなかったのは事実だし。先に、君に言っておくべきだった。」そういうと、蛇楽は「お互い様か」と笑い、剣道も応えるかのように笑った。

その後剣道は、「君は、レイ・グランティナスの『あの計画』に賛同していたの?」と聞くと、「いや、ぶっちゃけて言うと、あの計画が成功しても失敗しても別に良かったと当時は思っていた。…けど、今は違う。あれは現世の人たちの人生が変わってしまう。…特に、権力者にとっては。」そう言うと、蛇楽は消えていった。剣道はー『あの計画』はやはり危険なのか。と思いながら、先へ進んでいった。

奇攻:蛇式 手を蛇の形にすると、蛇の毒牙や絡みつけ攻撃も可能となる。また、切り離された手を蛇に変化させて手数を増やすことも可能。弱点は生き物と同じ様に噛みちぎられること。

盗剣:清龍水 地面から2頭の水龍を呼び出して、しばらく戦わせた後、刀に纏わせて水龍と共に攻撃する。No.またはレイ・グランティナス以外の亡霊なら、核を一刀両断することもできる。


次回、No.4戦

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