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AK  作者: 回収人の部屋
本戦
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EP10:日常編②

「まーた暇になっちまったな。今日は何するよ?」とセルキが言うと、大川が「戸棚の奥から双六を見つけたよ〜」と100マスの双六を持ってきた。すると、ゴーキン、剣道、魔導も寄ってきて剣道が「何回戦やるんだい?」と聞くとゴーキンが「4回戦やって、一人ずつ勝ち抜けしていって、最後の一人は罰ゲームで一発芸っていうのはどうだ?」と提案し、それを皆は承諾した。こうして、今回の休日は双六をやることにした。

1回戦、幸先が良かったのは大川だった。その後をセルキ→ゴーキン→魔導→剣道の順で続いている。序盤、大川は5や6の出目をかなりの確率で出して一気にマスを進めていた。一方で、セルキ、ゴーキンの二人はふたりともほぼ同じ出目を出して順位の変動やこれと言った差は見られていなかった。魔導と剣道は、抜きつ抜かれつといった感じで序盤は大川の圧勝であった。

中盤、ここで大川のサイコロ運が少しづつ減り始めた。今度は3や4の出目が多くなり、後続との差が縮まってきてしまった。セルキとゴーキンはセルキよりゴーキンのほうが若干ではあるものの、サイコロ運が少しづつ味方をし始めていき、ゴーキンがセルキを抜いて2位に躍り出て、そのままの勢いで大川に迫っていった。魔導と剣道は相変わらず抜きつ抜かれつと言った感じであった。

そして1回戦の終盤、順位が変わらないまま大川が残り5マスまで来た。大川が思いっきりサイコロを振ると出目は4であった。「…あのさ、大川君。そのマスってさ」と魔導が苦笑いをし、「ああ、よくあるやつだよね」とゴーキンが笑いをこらえる。

「『スタートに戻る』ってやつだよな」とセルキが笑いをこらえながらも少し笑い、「えっと…お疲れさまでした」と剣道が言う。すると、大川は「なんでええええええええええええ!」と叫んで、スタートに駒を戻した。

そして、その後も1回戦は続き、最後はゴーキンが4を出してゴールした。ゴールしたゴーキンは「じゃあちょっと鍛えてくる」と言って行った。「だぁぁぁ俺も鍛えてぇぇぇぇ。よしすぐ始めるぞ。ほら大川、早くしろよ」とセルキが大川を起こしながら、2回戦を始めた。

2回戦、今回幸先が良かったのは、剣道だった。そのあとを魔導→大川→セルキの順で続いている。序盤、剣道は出目自体はさほど良くはないが、『○マス進む』や『もう一回ふる』といったプラスマスを多く踏み順調に進んでいた。魔導は、出目は良いのだが、時々『○マス戻る』を踏んでいてあまり剣道との差は縮まらなかった。そのあとを続くセルキと大川は、抜きつ抜かれつと言った状況がしばらく続いたが、セルキが若干リードしていた。

中盤、剣道がここにきて失速し始めていた。出目運があまり良いとは言えなくなり、たまに『一回休み』を踏んでしまっているという状況であった。そのすきに、魔導とセルキが一気に追い上げていき、剣道、魔導、セルキに三つ巴になった。その三つ巴を大川は蚊帳の外にいる状況になっていた。そして終盤、とうとう剣道の首位が崩れ去った。その首位崩しを行ったのは、魔導ではなく、セルキであった。魔導は、一度剣道を抜かし、セルキとの差を少し広げていたのだが、ここにきてセルキのサイコロ運が大きく味方をし、魔導が剣道を抜いてから数ターンで魔導を抜き、そのままゴールへ向かう。大川はサイコロ運にも見放され、完全にこの2回戦からは孤立していた。

そして、数ターンが過ぎ、セルキがあと3マス、魔導があと5マス、剣道があと6マスのところまで来た。セルキは大きく息をつき、サイコロをそっと投げた。すると、そこに出た出目の数はぴったり3だった。そしてセルキは喜びゴールをすると、「じゃ、俺も行ってくるわ」とトレーニングルームに行った。「…さてと、3回戦やるよ大川」とまたも落ち込む大川を元気づけて3回戦を始めた。

3回戦、今回幸先が良かったのは、魔導であった。そのあとを大川→剣道と続く。序盤、魔導のサイコロ運はあまりいいものではなかったのだが、それに比例して大川と剣道のサイコロ運も悪く、大した差は開かずにいた。

中盤、ここで剣道が一気に追い上げてきて、なんと魔導の2マス後まで来ていた。が、その魔導はというと、サイコロ運はさほど変わっておらず、何時追い抜かれてもおかしくない状況だった。一方で大川は、足踏みをしている状態であった。

そして終盤、此処に来て蚊帳の外だと思われていた大川が魔導と剣道を追い越し首位に躍り出た。…のはいいのだが、そのあとまたすぐに剣道に抜かれてしまい、剣道は残り6マス、大川は残り10マス、魔導は残り13マスといったところだった。剣道は剣術の修行の時と同じくらいの精神統一を行ってからサイコロを振った。大川と魔導はーまあ、一発で6は出さないだろう。と思っていたが、剣道のそのサイコロの出目はふたりとも思いがけなかった6であった。大川と魔導が呆然としていると、「じゃあ、俺も行ってくる。」と言って、トレーニングルームに行った。残されたのは大川と魔導。今此処に最終4回戦が始まる。

4回戦、幸先が良かったのは大川だった。魔導はそのあとを続いている(当たり前)。序盤、大川のサイコロ運はそこそこよく、4,5,6がなかなかの確率で出ていて、たまに『一回休む』を踏むが、あまり影響がなかった。一方で魔導はサイコロ運はまあまあ悪く、あまり進んでいない。だが、それを補うかのように『○マス進む』をかなり踏んでおり、大川との差はあまり感じられてなかった。

中盤、今度はサイコロ運が逆転し魔導が大川を抜いた。徐々に二人の差は開いていき、大川は時々『○マス戻る』も踏み、差が開いていった。

そして終盤、この差が埋まらないまま魔導はあと2マス、大川はあと6マスになった。魔導は魔法詠唱を唱えるかのように「一発芸は嫌だ、一発芸は嫌だ、一発芸は嫌だ…」とつぶやきながらサイコロを投げた。すると、その出目は1だったので魔導は『スタートに戻る』を踏んでしまい、スタートに戻されてしまった。その時の魔導の顔は唖然としていた。大川は「じゃ、じゃあ…いくよ?」と魔導から返事が帰ってこないことを分かりながらも聞き、サイコロを投げて、6を出してゴールした。終わった後、大川は「えっと…」を濁らせていると、「大川君、みんな呼んできて。僕、準備してるから。」といった。

大川がトレーニングルームに行くと、セルキとゴーキンはタイマンをして、剣道は素振りをしていて、大川は「汗臭っ!」と叫ぶとセルキたちが気づき、「終わったのか。…魔導か。」「うん。だから早く着替えて行こう」と大川がいい、セルキたちは着替えて行くと、魔導が待っていた。

「で、魔導。何するの?」とゴーキンが言うと、魔導は「整いました。『干潟にあるもの』とかけまして、『武田信玄』と解きます」「その心は?」「どちらも『貝(甲斐)』でしょう」と魔導が言うと、みんな黙りこくってしまった。魔導が「もう寝よう、そうしよう。」といい、魔導は布団を敷き寝た。セルキたちも後に続き布団を敷き寝た。

その時、セルキは夢を見た。夢の中で何者かがセルキに「…お前は、俺様の力の片鱗を見せつつある。」と言ってきたのでセルキは「その力ってのは?」と聞くと、「亡霊神をも倒せる力だ。」と言うと、その者は消えようとしていた。セルキは「あんたは何者だ?」そう聞きかけたときにその者は消えていった。

一方でゴーキンも同様に夢を見た。こちらもまた同様に何者かが「…君の力は徐々に現れようとしている。」と言ってきたので、ゴーキンはセルキ同様に「どんな力だい?」と聞くと、「…今はセルキ・マッカントリーと同等の力としか言えない」と答えた後消えようとしたので、こちらも同様に「君は誰なんだ?」そう聞く前にその者は消えた。

一方で福田たちはAKの取ってきたメモを見ていた。「レイはこんなことを企んでいたのか…」と福田がいい、「これが出来てしまうなら、世界の理を覆してしまいますよ」とネフェリが声を荒らげて言う。「これはなんなんでしょうか?『現冥:リセット計画 決行は1月1日とする』というのは。デマを掴まされているのでは?」とアルバンが聞く。すると、中田は「レイは部下を信頼しているやつだと聞く。そんな部下に嘘を吹き込んだり、大事なメモを託さないだろう」と答えた。

神田が「とりあえず、決行日も本当だとすると、あと約1ヶ月ですよ。対策を考えましょう」といった。福田は「そうだな。とりあえず対策を考えよう」と委員会の五人はまた険悪な顔に戻った。

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