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くだらない私の日常 新人なろう作家の日常妄想系エッセイ

想い出がいっぱい

みなさまはアルバムどうしていますか?


 こんにちは。聖属性エッセイストのひだまりのねこです。


 今日も私の結界内は平和です。


 買い物をするため、結界から一歩外へ出ると、町は危険でいっぱいでした。


 パトカーや救急車が大挙して集まっており、どうやら交通事故のようでした。幸いと言って良いのかわかりませんが、双方ともに軽症で、おまわりさんの質問に答えられる程度には元気なようで、ほっとしました。


 みなさまもお気を付けくださいね。



 さて、昨日実家からアルバムが大量に届きました。


 実は、先月母が倒れて、一時心停止だったらしいのですが、なんとか回復して、現在はリハビリに通いながら日常生活を取り戻しています。


 私がそのことを知ったのはすでに回復した後でしたが、文字通り心臓が停まるかと思いました。



 母もそうですが、私もあまり心臓が強くないのです。多分死ぬときは心臓だろうな……とは日々思いながら生活しておりますが、正直マスクが本当に辛い。


 当然、一刻も早くマスク生活から解放されるように、コロナ終息のために日々祈りを捧げておりますよ。自分のために8割、残りはみなさまのために。ええ、私は正直者なのです。聖属性ですからね。


 

 アルバムの話に戻りますが、どうやら今回の件で、実家は本格的に身辺整理を始めたそうなのです。


 いまはやりのミニマリストというやつですね。


 ほとんどのものは捨てていいと言ったのですが、やはりアルバムは捨てづらい。


 

 まあそれほど量はないだろうと気軽に考えていたら、届いたのは大きな段ボール4箱……WHY?


 当然置く場所なんかありやしません。玄関先でしばらく途方にくれました。



 昨日は怖くて触れなかったんですが、今朝意を決して開封。小説書いている場合ではなくなってしまったのですよ。


 中から出てきたのは、私が生まれた当時から1か月ごとにまとめられた大量のアルバム。赤ちゃん時代が多すぎる……!?


 ちなみに私の両親は同じ美大で知り合った先輩後輩でしたから、ふたりとも絵が上手いのです。


 アルバムには可愛いセリフ付きのイラストが写真とともに描かれていて、アルバムを濡らさないようにするのが大変でした。こんなの捨てられるわけがない。



 赤ちゃん時代に登場する人々は、すでに何人かは天国にいらっしゃいます。懐かしさにこみ上げるものを感じながらページをめくっていたのですが……



 ええ、中学時代くらいから雲行きが怪しくなってまいりました。


 中二病? そんな生易しいものではありません。直視できない過去というものがあるのです。


 さすがに私の浄化も過去までは及びません。


 しかも、ご丁寧に、昔書いた日記や詩、描いた絵のノートまできれいに整理されて同封されていたのです。無限ともいわれる私のMPが枯渇寸前まで削り取られました。

 

 ですが、一つだけ前向きな材料は、これらの黒歴史が今は私の手元にあるということ。両親以外にはもう見られる心配はないというこの安心感。


 ふふふ、安心しろ、灰も残らぬよう、私の聖属性の炎で焼き尽くしてくれよう!!



 ですが、結局燃やせませんでした。そんな黒歴史も含めて私の人生の一部です。


 久しぶり……いいえ、今回、初めて生まれた時からの変遷を見てしまった以上、きっとずっとこれからも、燃やすことはできないような気がします。


 でも、死んだ後で見られたらやだなあ……死ぬと同時に消滅するようなそんな魔法がほしいのです。


 昨日届いたアルバムは、あふれるほどに想い出がいっぱいでしたよ。


 


 

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i566029
(作/秋の桜子さま)
― 新着の感想 ―
[良い点] お母さん、無事で良かったですね。 心肺停止なんて聞いたら、そら心臓止まるかと思いますよ。 [一言] 実は物としての黒歴史はあんまりないたらこです。 でも脳内には捨てるほどあって、過去のトラ…
[良い点] 手書きのメモが1つ、くっついているだけで、 とたんに捨てられなくなるんですよねぇ。 分かります。 [気になる点] お母さま、大事に至らなくて良かったですね。 私も離れて暮らしているので、…
[良い点] 私は花粉症なので、マスクの辛さを思い知ったか! と心の底で笑ってます。全人類花粉症になーれ! それはそれとしてアルバムですが、私は写真に撮られるのが嫌いで避けてたんですけど、それでも結構…
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