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俺は幼馴染み達にに手料理を振舞う。


「鍵..ない..。」


「なんかもう快斗さんが面倒見てくれって言われた理由が今ならよく分かります。」


 俺とマリーさんはスーパーから歩いて帰り、家に戻ろうとしたがマリーさんが鍵を忘れたようなので、俺は溜息を吐きながらチャイムを鳴らした。


「はーい!」


その後丁度良く起きた梨花にカギを開けてもらい、なんとか家に入ることが出来た。

ここがオートロックだったので起きた事件ではあるが、逆に言えばオートロックでなければ一時間も家を無法地帯にしていたと言うことになる。それは空き巣にどうぞ入ってくれと言っているようなものなので、将来マリーさんが一人暮らしをする時にオートロックの家じゃないところに住む可能性を考えると直さなければならないだろう。

これが外を出るたびに、毎回起こるのであればマリーさんの持ち物チェックは必ずしなければならない。と心の中で重要なこととしてメモした。

俺は買ってきた物を、キッチンの上に置いていき他のお菓子やジュースは冷蔵庫にしまった。


そしてキッチンの上にある、もも肉をまな板の上に置き一口台に切っていくそれを大きめのボールに入れ、醤油を大さじ2、みりんを大さじ1、料理酒大さじ1ずつ入れその上に塩と砂糖を大さじ1くらいかけてニンニクチューブを3センチくらくい出して混ぜ合わせていく。

家庭によっては生姜を入れたりするところもあるので、そこは好みだ。例えば甘いのが食べたい場合はみりんの量を増やしたり、逆に塩気が強めがいい場合はみりんと砂糖を無くすといい。梨花は昔甘めの唐揚げの方が美味しいと言っていたので、今回は少し甘めの味付けだ。

出来た物を冷蔵庫にしまって置く。大体一時間もあれば味は付くのでそんなに長い間漬け込まないといけない訳ではないので、半日とか置くとかたまに料理本に書いてたりするけど気にする必要はない、ただその方が味が染み込んでいて美味いので時間があるなら俺はするが、今日はもう時間がないのでこれくらいにしているだけだ。


そうして、一度まな板と包丁を綺麗に洗い拭いてから俺は付け合わせのサラダを用意する。と言ってもキャベツを4分の1を千切りにして、大きめの皿に盛りその周りに薄切りしたキュウリとトマトを周りに置いて完成だ。お洒落に見せたい場合はキャベツをできるだけ中心で高く盛ることと、トマトの切り方だ丸い状態できる場合は薄く切るとお洒落に見えるし、縦に切る場合は8等分にして切って王冠みたいに置くとそれっぽく見えるのでオススメだ。ちなみにキャベツを置く前に下にレタスの葉を敷いて置くとなお良いと思う。

出来た物を冷蔵庫に再びしまい、買ってきた味噌と豆腐を取り出して鍋に水を入れ沸騰させるまで火を入れる。

その間に鰹節を数枚鍋に入れて置く。これは出汁を取るためにやっているので、具を入れる前にこれは取るのを忘れないよう注意して欲しい。味噌の種類によっては出汁が混ぜてあるのもあるのでそれを使うとこれをする手間はかからないので食費を節約したいならそちらがオススメだ。

お湯が沸いたら、鰹節を取り出して乾燥で売っているワカメとちりめんじゃこを入れて、豆腐を9等分にして入れる。

豆腐を手に乗っけて切らないと形が崩れるので、間違ってもまな板の上に出さないようして欲しい。

そして最後に味噌を加えていき、自分の好みの味になるまで少しずつ足していけば完成だ。


俺はようやくすることが無くなったので、梨花達は何をしているのだろうと思いそちらの方を伺うと自分の荷物を部屋に持って上がっていた。かなり重そうにしていたので手を洗い

拭いてから、荷運びを手伝うことにした。


「重そうだな?俺が運ぼうか。」


「いいよ、これくらい。光ちゃんは気にせず料理してて。」


「いや、もうすること無くなったから暇なんだ。良ければ運ばせてくれ。」


「気持ちは嬉しいけど、この中身が知られと個人的に困るからやっぱり私が運ぶね!」


と言って梨花がリビングから足早に退散しようとしたが、リビングにある少しの段差につまずき転んでしまった。

言わんこっちゃないと思い梨花を起こし、段ボールの中が凹んでいないかと確認すると少し破れていてそここら、中身が見えた。それは、有名なBLマンガだった俺はそれを見て、ようやく彼女が中身を隠そうとしていた理由が分かり、同情した顔で彼女を見た。これは親にエッチな本を見られるのと同じ感じなんだろうなと思い、彼女の心にダメージを与えないようにできるだけ何も知りませんよという風を装い、梨花に段ボールを渡した。


「大丈夫か?怪我してないか?」


「う、うん大丈夫。拾ってくれてありがとう。じゃこれ私持って上がるね!」


梨花は俺から段ボールを受け取ると、素早く上の階に行ってしまった。その後梨花は段ボールが破れているのに気づき、光がこれを見たであろうことを察し絶望した。彼女しばらくベットの上で足をバタバタさせ凹んでいた。







俺は梨花が上に上がって誰もいないリビングで、スマホを弄り時間を適当に潰していると、セットしていた米が炊き上がった音が聞こえたので、料理を再開することにした。

漬けていたもも肉を取り出し、そこに卵ふたつを解いて入れ、さらに小麦粉を大さじ4くらい入れて混ぜる。

そこから、もう一つボールを用意し片栗粉を用意を入れてそれにもも肉を一つ一つ衣をつけて、温めた油に入れていく。

ジュウジュウと油で熱された音が聞こえ、さらに旨そうな香りもしてきた。それに釣られたのかいつのまにかキッチンを挟んでこちらをマリーさんがこちらを見ていた。


「唐揚げ...?」


「そうですよ。あっ、もしかして油っこいの嫌いでした?」


「ううん..大好物。初めてパパ以外の..男の人料理食べるから..楽しみ。」


「ハハッ、それはプレッシャーですね。まぁ昔から料理はしてるんで多分不味くはないと思いますよ。」


そう言いながら俺は浮かんできた、唐揚げを一度油敷きを敷いたトレイに入れていく。その後も衣を付けて残りの分も開けていく。


「光は..使ったもので要らないの頂戴..。洗っとくから..。」


マリーさんが、キッチンの上が片付いていないのが気になったのか洗い物をしてくれるようだ。


「助かります。これお願いしますね。」


肉を入れていたボールと片栗粉を入れていたものをを 彼女に渡し、マリーさんはそれを洗い始めた。今回は洗剤がどれか分からないとうことは無く、スポンジに洗剤を付けていたので少し安心した。俺は唐揚げを二度揚げして皿に盛り付けていった。


「あぁー!光ちゃん今日は唐揚げなの?これは豪華な夕食になりそうだよ。」


「もうすぐ出来るから、米を茶碗によそっておいてくれ。」


「了解であります!」


少しおどけた感じで敬礼をした梨花は、素直に米をよそってテーブルの上に置いていった。

洗い物がすんだマリーさんが、取り皿や箸を用意してくれていたので俺は唐揚げの皿とサラダを持っていき、作った味噌汁も出した。


「じゃあ、全部揃ったね。いただきます!」


「「いただきます!」」


椅子に座った俺たちは合唱をして、梨花達は真っ先に唐揚げに箸を伸ばした。


「甘めの味で私好みだよ。おいし〜!」


「うん..味もしっかり染み込んでて.本当に美味しい..。」


そう彼女達は感想を俺に伝えると、ドンドン食べていった。

幸せそうに彼女達は頬を緩めているのを見ると使った甲斐があるなと思い味噌汁をすすっていると、もう唐揚げがほとんど残っていなかったので慌てて自分の分を俺は確保するのだった。





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