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俺は幼馴染みに世話をしなくてもいいと一瞬思ったけど、やはり必要そうだった。


「足が〜!死ぬ!もうやめていいか?流石に俺の足が持たない。」


俺は10分程ギリギリの爪先立ちをして足の感覚がなくなりそうだったので、頭を撫でるのを辞めていいか尋ねた。


「ん..まだ。」


「私も〜まだまだ欲しいな〜。」


二人ともまだ足りないようなのだが生憎こちらは、先程足がつっており痛みがすざましいモノになっていたので、強制的に辞めた。その後俺は椅子の上でしばらくの間悶絶するのだった。

二人は最初は不満そうにしていたが、俺が足を掴んで悶絶しているのをみてすぐにバツが悪そうな顔していた。


「光ちゃんに無理させちゃいけないね..。」


「うん..。この時ほど彼の身長が低いのが可哀想だと..思うことはないくらい..今同情してる。」


と二人は密かに約束するのだった。








 俺が足の痛みが無くなり、ようやく落ち着いてきたので俺は二人の世話の件について特に心配はないなと考え始めた。


(この感じなら、他の家事も余裕でこなせるだろう。ったく快斗さんのやつ変なこと書きやがって。俺が世話する必要ないじゃないか。)


「光ちゃん風呂入らない?汗びっしりだよ。」


「ああ、悪いけど借りていいか?家にいた時から少し汗かいてらくらいでそんなに気にしなかったけど今の奴のせいでかなり不快だから。正直助かる。」


「じゃあ、私が入れてくるね?」


と言って梨花ぎリビングを出てお風呂場に向かって行った。俺は食べ終わった皿を、シンクに置いて洗い物をすることにした。流石にあの量のきびだんごを食べて何もしないのは気まずいので、マリーさんがやると言ってくれたが丁重にお断りして俺は皿と料理に使ったボールと箸、フライパン等を洗っていると梨花の声が風呂場から聞こえた。


「ねぇ、光ちゃんお風呂ってどうやって入れてたっけ?」


「いつもシャワーで流してバス専用の道具で洗ってただろう?」


「それはしたんだけど、風呂を沸かすやり方があっちと違って分からないの。」


「分かった、待ってろ。すぐそっちに行く。」


俺はささっと皿についた泡を水で流して、梨花の元に向かった。

すると俺は風呂場の惨状を見て絶句した。風呂場はビシャビジャなのは当然なのだが、脱衣所まで水浸しになっており、風呂を掃除していた本人もずぶ濡れだった。

彼女の着ているシャツが透けて黒のブラが見えてしまい、とてもエロい。だか当の本人は気にした様子もなく、俺を見つけると近づいてきた。


「光ちゃんこれでいいんだよね?」


「な訳あるか!なんでこんな風呂洗うだけで脱衣所がこんなに水浸しになんだよ!?てか、後風呂の横にあるボタン押すだけで終わるわ!後は俺がやっとくからささっと着替えてこい。」


梨花はまたも褒めて褒めてとこちらに嬉しそうに寄ってきているが、俺はそれよりも梨花のブラの威力が強すぎるためマイソンが元気になり始めそうだったので、梨花にすぐそばにあったバスタオルを投げて、梨花を脱衣所から追い出した。

その後俺は振り返りこの惨状をどうしようかと頭を悩ませるのだった。







なんとか風呂を沸かし、脱衣所を綺麗にした俺はすぐに風呂に入り体をサッパリさせた。風呂に入ったおかげか先程の労働の疲れも流れ落ちた様な気分になりながら、風呂を出た。


「梨花、風呂貸してくれてサンキューな。」


「ううん..。全然いいよ。それよりごめんね?迷惑かけちゃて。」


シュンとした様子で梨花は俯きながら俺に謝ってきた。俺はそういえばこいつ昔から謝るときは顔俯かせながら泣きそうになってたなと思い梨花の顔を覗くと、案の定若干涙目になっていたので見た目はこんなに変わったのに、こういう所は変わってないんだと分かりそれが何か可笑しかったのでプッと吹き出してしまった。


「どうしたの?光ちゃん私の顔見て急に笑い出してこっちは、真面目に謝ってるのに!」


「ハハッ、悪い悪い。あの程度のことを気にしてそんな真面目に謝られてもこっちが困るわ。俺は一応快斗さんにお前たちの面倒見るよう言われてな梨花達を試してたんだけど、梨花が昔と別人みたいな感じがして変わったな。と思ったらやっぱり昔と変わってないから、ついな?」


「ひどいよーー!こっちはせっかく良いところ見せようとしてたのに!」


「そんな良いところ俺に見せようとしなくていいわ!

昔からお前はよく世話が掛かってたんだ気にすんなよ。俺はきびだんご代は働かないといけないしな。こんなチビだけど家事くらい頼ってくれ。な?」


おどけながら、梨花に笑いかけると梨花はまだ目をウルウルさせながら俺に抱きついてきた。それから少しして泣き出したのでまた頭を撫でてやった。


「これからは迷惑かけていいの?」


「あぁ、俺は迷惑なんて思わないからどんどん頼れ!俺達、数年離れてたとはいえ幼馴染みだ。当たり前だろ?」


「わかった..。」


こういうところも変わってないんだな。と思いつつ光は梨花が泣き止むまで撫で続けるのだった。









短くて申し訳ない。明日は投稿します。

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