俺は幼馴染みと義妹の面倒を見ることになったけど俺いらなくね。
リアルが卒業式だったりスーツを買いに行ったりしたり慣れないことが多くて執筆出来ていませんでした。申し訳ない。こらからは、出来るだけ早くお届けします。
もう一つの幼馴染みものも再開します。
幼馴染みざまぁ覆すんや!
「うめぇ〜、うめえ!マジでうまぁこれなら無限に食えるぜ!マジでサンキューな梨花。」
俺は、数十箱あるきびだんごをものすごい勢いで食べながら梨花にお礼を言った。
「えへへ、そんなに幸せそうにしてもらえたら良かったよ!まだあるから沢山食べて?」
「これよりも食べていいのか!?本当にお前は女神じゃないか?俺今から親父に頼んで梨花の像作ってもらって毎日お前のこと崇めるわ!きびだんごの女神として。」
「それは流石に良いかな〜..?」
俺は本当にしたくてしょうがないが、梨花が苦笑いなので辞めておくことにした。何で苦笑いなんだ?きびだんごの女神なんて全人類が羨む称号なのにな。
「あっ、..粉着いてるよ..。じっとして。」
俺はマリーさんに言われて食べるのを辞めて、なすがままに顔を拭かれた。
「取れたよ..。」
「ありがとうございます。マリーさん。」
「マリーちゃんだけズルい、私もするー!!」
と言って梨花も俺がきびだんごをさらに食べて着いた粉を拭いてきた。マリーさんと梨花のような美少女に口を拭いてもらえるのは嬉しいが、このままではまともに食うことが出来ないため俺はきびだんごを食べるのをやめて、出会った時から疑問だったことを梨花に聞いた。
「そういえば、快斗さんどこだ?引越してすぐならここにいるだろ。挨拶しねえと。」
「あぁ、お父さんはここに居ないよ。」
「ん?てことは引越し当日に仕事ってことか大変だな。
でも、夜は帰ってくるだろ?」
「ううん.違う..お義父さんは外国に出張に行ってるから、居ない。」
「は!?てことはお前ら二人だけこっちに越して来たのか!?」
驚いた。確かに梨花の父である快斗さんは、自由奔放ということが似合う人で、よく俺に
「光、俺と今から釣りしね?」
とか
「光、今から外国のチョコレート買いに行くから梨花のこと頼む。」
なんて突然夜に言ってくるのだ。当然釣りは夜なので太刀魚を釣りに行くのだが当時子供だった俺には力が強過ぎて釣れないので、俺が逃したのを爆笑してきたり、梨花のことを任された時『へっ!?』とマヌケな声を出すのを見た後高笑いしながら、車に乗って本当に外国に行ってチョコレートだけ買ってすぐに戻ってくるのだ。あの人は本当に、何を考えているのか俺には分からない。こんな美少女二人だけで、生活させるなんて危険過ぎるだろ!と俺は頭を抱えた。
「うん。確かにあの人ならこの状況も頷けるけどマリーさんのお母さんは反対しなかったの?」
「..しなかった..むしろお義父さんに喜んでついて行った。」
「そっちの方もかー!」
なんだ二人の両親とも駄目じゃねぇか。まじでこれどうするんだよ!
「まぁまぁ、夏休みの終わりには帰ってくるから大丈夫だよ。」
「ん..それにこれはいつものことだから気にしてない。」
二人は気にしている様子もないので、俺はこの話題をこれ以上掘り下げるのを止めることにした。
「そういえば、お父さんから手紙預かってたんだ。これ光ちゃんに。」
「嫌な予感しかしねぇ〜..。」
大抵あの人が俺に手紙を渡してくる時はろくなことがないのだ。憂鬱な気分になりながら俺は手紙を読んだ。
『よう、我が親友の息子である光よ。元気にしているか?
俺は、新しく再婚してできた妻と一緒に元気で仕事をしているぜ。お前のことだから元気にしているだろうが、夏休みの間暇だろう?なら、家のマリーと梨花の面倒を見てくれねえか?あいつら家事がてんで出来ねぇからよ。久々に帰ったら家がゴミ屋敷になってるなんてザラだからよ。頼むわ!
お前今面倒くさえとか思ったろ?嫌とは言わせねぇぜ。何のために梨花に何万円分のきびだんごを渡したと思っている。
それを食べたということは拒否権はねぇ頼むぜ!
P.S
世話してくれるならやっても構わないぜ!あっ、避妊してくれよな高校生で妊娠なんてめんどくせぇからよ。』
「多分、しねぇわ!」
と俺はこんな美少女にしないと言い切れないから、多分をつけてキレた。自分の娘をなんかだと思ってるんだあいつ、今度あったらぶん殴ってやる。
「急にどうしたの?光ちゃんまたお父さんに変なこと書かれてたの?」
「いや、うんそんな感じだ。てか、梨花とマリーさん家事出来ないって書いてるけど本当なのか?」
「いや、できるけど?」
「私も..できる」
梨花が俺を宥めてきたので一旦落ち着いて状況の確認をすることにした。彼女達に家事が出来るのか聞くと出来ると返ってきた。一応本当にできるのか気になったので、
「なら、このTシャツ試しに畳んでくれ。」
「分かったよ!」
「ん..。」
おそらく荷解きに使っていただろう彼女たちのTシャツを拝借して畳んでもらった。だが書いていた話と違い二人とも綺麗に畳んでいた。てことは料理ができないのだろうか?
「次は、卵で一品適当になんか作ってくれ。」
「分かったよ!何かイマイチ信用されていないみたいだからここでギャフンと言わせて見せるよ。」
「私も..本気出す。」
と言って彼女達はリビングにあるダイニングキッチンに向かい調理を始めた。
数分後、最初にマリーさんから料理が出来たようだ。
持ってこられた料理はパンケーキだった。以外と料理にしては難易度が高くふわふわにするのは難しい。見た目はかなり良いので安心して食べた。
俺は、これを食った瞬間に体に電流が走った!
(なんだこれは!今まで食ってきたどのパンケーキよりもふわふわでしかも素材の甘味を最大限に活かしている!美味い、美味いぞ!)
俺は食べ始めたら手が止まらなくなり感想を言うのも忘れてパンケーキが全部なくなるまで食べた。
「どう..?」
「めっちゃめっちゃ美味かったです!毎日食べたいくらいでしたよ。」
「良かった..。」
マリーさんは、安心したのか無表情だった顔が少し緩んでいた。俺はあまりの美しいその仕草にしばし見惚れていた。
「光ちゃんできたよ〜!」
俺は梨花の声で現実に戻り、梨花が運んできた料理に意識を向けた。彼女が作ったのは、オムライスだった。
見た目はマリーさん同様に綺麗に作られていたが、ケチャップでハートマークが描かれているので、少し食べるのに躊躇したが恐る恐る食べてみると、これもまた止まらない先程と同じように俺は無言でパクパクとオムライスを食べるのだった。
「梨花のオムライスもめっちゃ旨かった。悪かったな試すようなことして。」
「本当!良かった頑張って練習した甲斐があったよ。」
俺は梨花の頭を椅子の上に立って頭を撫でてやった。梨花は昔のように撫でられて嬉しかったのかぴょんぴょん飛び跳ねた。ただ昔と違ってとてつもなく成長したお胸さまが、上下にバインッバィン震えているので眼福だったが、マリーさんの視線感じてスッと俺は視線を外した。
だがマリーさんも俺がマリーさんの方を向くと、頭をこちらに突き出してきた。どうやら彼女もして欲しいらしいので、俺は割物を扱うように優しくマリーさんの頭を撫でた。
「ん、気持ちいい..。」
何か少し色っぽい感じがしたが頭を撫でているだけなので俺は変な気分にはならなかった。それより地味に二人とも背が高くてさっきから爪先立ちをしているのでそろそろやめたいのだが二人ともまだして欲しいのか無言で頭を出してくるので俺の足が死ぬまで撫で続けるのだった。