モンスター
名前 :ゲンエイ
レベル :1
職業 :
体力 :5
魔力 :0
筋力 :3
耐久 :3
敏捷 :4
器用 :2
スキル
「これがステータス」
このステータスを見る限りこれは……なんだ?
「名前は俺のことか?」
名前の欄にはゲンエイとだけしか書かれていない。俺の名前は確かにゲンエイと読むが実際には漢字表記だしそもそも俺には名字が存在する。だがこのステータスには名前欄には名字がなく名前だけしかもカタカナ表記になっている。
「…まぁいっか!別に!」
少し疑問に思ったが、だが特別気にするほどでもなかったのでひとまずアプリを閉じることにした。
ピッコーーーーン
「今度はなんだ?」
再びスマホに通知が入った。この流れだとおそらくお金を振り込んでくださいなどの詐欺通知が入ったんだろうなぁ~などと思いながら今度の通知をタップして開くと……
『モンスターが現れました!!』
「……は?」
俺の予想を超えたまさに予想外の内容だった。
きゃあぁぁぁぁぁぁーーーー!
モンスターが現れたとの通知を確認してすぐに外から女の人の悲鳴が聞こえて来た。
「なんだ?うるさいな~」
悲鳴は一度では終わらず何度も、何度も聞こえて来て時間が経てばそれも直ぐに聞こえなくなるだろうと思っていたが、時間が経つにつれて悲鳴は大きく色んなところから聞こえてくるようになった。
「なんなんだよ?」
さすがに外で何かあったのかと思った俺は部屋のカーテンを開けて外の状況を確認して見ることにした。
「な、あれはゴブリン!?」
外を見てみるとそこにいたのは緑色の肌をしてボロボロの布を纏い、人とは思えない顔や体つきをしている存在、まさにゲームやネット小説でモンスターとして出てくるゴブリンそのものだった。
「ほ、本当にモンスターが…まさか!」
ゴブリンを見た俺はすぐさま家の玄関へと向かった。
「鍵を閉めなくちゃ!」
俺はゴブリンが家に入ってこないように鍵を閉めることにした。それから外から中へ入ってこれそうな窓などの鍵を閉まっているのを確認する。
「まさか…本当に本当だったなんて…」
俺はゴブリンを見た瞬間、あれはコスプレや人の作り物なんかじゃなく、本物、あれは偽物なんじゃない本物のモンスターゴブリンだということが分かった、いや分からさせられたという方が正しいかもしれない。なぜならゴブリンは片手に武器を持ち人を襲っていたからだ。
「な、何か武器を探さないと!」
家の鍵を閉めたからといって安全とは限らない。もしかしたらゴブリンは鍵をかかっているドアや窓をぶち破って家の中へと入ってくるかもしれない。万が一のため何も出来ないまま殺されるなんてそんなの嫌だ! だから家の中に何か武器になるものをって探したんだけど……
「何もないか……」
家にある武器になりそうなものなんて包丁かフライパンのどちらかだ。家にある包丁なんて当然モンスターを倒すようになんて作られていないので短い。ゴブリンの持つ武器である棍棒よりもはるかに短かった。だけどまぁ自分からゴブリンを倒しに行くわけではなく万が一のための武器なので一応包丁を備えておくことにした。
「…やっぱ無理かも…」
俺は包丁を手に持ちゴブリンがやって来たときに自分でゴブリンを倒すことができるか想像して見た。その結果やっぱ無理という答えが出た。そのため俺は包丁を自分で持つのではなくトラップ、罠として備えることにした。
「これならいける……お願い!」
俺は家にゴブリンが入って来たときのための罠を作り終えた。おそらくこれなら上手くいく……と信じるしかほかないので後はただただ祈るだけだ。出来れば、いや絶対に家の中へ入って来ませんようにと……。




