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『微睡み』

作者: 詩織




「仄々(ほのぼの)」には、


ほんのりうっすらという意味があります。



ほのぼのと明ける明るさも


ほんのりと暮れていく日の入りも


春のぼんやりとした情景も



初めて見る雪に戸惑う愛しの瞳も



ほのかにほのぼの揺れていました。









のどかな夢心地は



まるで春の日の微睡みをみせる。




うつらうつらと


転た寝しそうになる陽気です。




挿絵(By みてみん)



空が晴れて、



若草色の草原のような



椅子の上で、



身も心も蕩けたような



冬眠中の蛙の目を借りた猫が一匹。





*・・・・*・・・・*・・・・*




挿絵(By みてみん)





いままで見たことのない、


白くフワフワと舞い降りる雪の華…



ガラス越しには分からない


その冷たい雪に


いつか見たことがある懐かしさを


感じることがあれば…



それは、今でない世界の


ここではない時間を生きた


遙か遠い、遠い記憶。






春のまどろみを表す「蛙の目借時」という言葉は、江戸時代の書物「睡醒笑」という笑い話集にでてきます。


「春眠暁を覚えず。処々啼鳥を訊く」春先に眠気を催すのは、春先に忙しい蛙が人間の目を借りるからなのだそうです。



とすれば、一年中眠いムーは誰の目を借りたのでしょうか?(笑)



冬眠中の、蛙でしょうか?

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― 新着の感想 ―
[一言] 気持ちよさげに寝ているなぁ。 猫のこういう姿を見ているだけでほのぼのとした気持ちになります。 庭の草木に積る雪、こういう風景を楽しめるのは一戸建てに住んでいる者の特権、集合住宅で暮らし…
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