だいいちわ
書き始めちゃいました!
駄文ですがお付き合いいただけると幸いです。
俺は一ノ瀬克樹。
しがないサラリーマンだ。
彼女?聞くな。
年齢イコールだ。察しろ。
頼むから察してくれ。
俺には高校生の妹がいるんだが、世間が思うような可愛い妹じゃない。
俺もあんな風な妹が欲しかったよ!
可愛い妹が!
「お兄さま」とか呼んでくるブラコンな妹が欲しかった…。
何が悲しくて俺より女性にモテる妹を持たなきゃならんのだ?!
俺が一体何をした!?
この世に神様なんていない…。
俺に彼女が出来ないのも、全部妹が悪いんだ。
アイツの所為で俺の中の女性像がボロボロと崩れていったと言っても過言じゃない。
…昔は可愛いかったのになぁ…。
「お兄ちゃーん」って、俺の後ろを追い掛けて来ていた日が懐かしい。
何処で間違ったんだろうな…。
くだらない事を考えながら、最早作業ゲーに成り果てているゲームをする。
今日は休日なんだよ。
毎日仕事で疲れてんだよ。
どっか行く気になんかならん!
友達いないしな!
…いないんだよ。
学生時代はいたのにな。
社会人になって直ぐは、まだ飲みに行ったりとかあったんだけどな。
気づいたら遊ぶ友達はおろか、連絡を取ってる友達もいない。
みんな彼女だ仕事だで時間合わないまま疎遠になった。
それは別にいい。
オンラインの友達はいるしな!
ぼっちじゃないぜ!
今夜も狩りの約束あるし。
だが、その時間までまだあるし。
ふむ。世間のみんなはどう過ごしてるんだろう?
俺みたいにポチポチとアプリで遊んでる奴、友達になろうぜ?
あ。罵倒する奴とか俺様とかはいらないんで。
優しい人でお願いします。
出来れば女の子だと尚嬉しいです。
「かつお~」
バターン
「誰がかつおだ!後、ノックしろと何度言わせる気だ?!」
お兄様と呼べ!
これが妹だ。
髪はショートカット。
焦げ茶の髪に大きな垂れ目ぎみな眼。
成長期が訪れないと悩んでいる低身長。
その癖、頭も小さく、肩幅も華奢。
手足が長いから、単品で見ると小さく感じない。
誰か隣に並んだら縮小70%ってくらい一回りも小柄なのが分かる。
世の貧乳で悩んでいる女性の誰もが救われるほどの絶壁。
声も変声期前の男の子ってくらいの高さ。
甲高くもなく、低くもない。
一ノ瀬蓮。
高校生二年。
この妹が俺の人生を狂わせていると言っても過言じゃない原因だ。
「マダオ?」
「マダオも違う!」
一文字もあってないだろ、それ!
首傾げてんじゃない。
可愛いくないから。
いや、中性的な美形で男か女かわからん、可愛い系美少年にしか見えないから、可愛いと言えば可愛いんだが。
「で?何か用か?」
ノックのくだりはスルーしやがったなコイツ。
俺もつい、マダオに気が行ったしな…。
「コーヒーでも飲む?って聞きに来た」
コイツは、最近コーヒーを淹れるのに嵌っている。
インスタントだが。
理由は、やっと砂糖無しでも飲める様になったから。
子供か!
砂糖は無しでもカフェオレにして飲んでる所がまだ大人になりきれてない。
「あぁ。頼むわ」
「ほいよ~」
タタタターッと音がするような小走りで去って行った。
ドアを閉めろ!
このアホを絵に描いたような奴が俺の妹だ。
この物語は、この妹をネタに書いていこうと思う。