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ホラー小説

冷蔵庫の食材を守れ!

作者: オリンポス

「あー、またなくなってる!」

 冷蔵庫を開けると。

 昨夜買ってきたばかりの食品が忽然と姿を消していた。


 お陰で予定していたハムエッグが作れない。


「どうしよう?」


 私は就寝前にダイアル式の南京錠をかけることにした。

 これならば夜中に誰かが侵入してきても、とられる心配はないだろう。

 しかし念には念を入れて、チェーンも一緒に巻き付けておいた。警備は万全のはずだった。


 後日。


「あー、またなくなってる!」

 昨日同様、冷蔵庫の中身が食い散らかされていた。

 チェーンはほどかれ、南京錠も外れている。


「どうしよう?」


 私は就寝前に玄関の補助錠もかけることにした。おまけにチェーンロックも施し、戸締まりを完璧にした。警備は万全のはずだった。


「あー、またなくなってる!」

 昨日同様、冷蔵庫の中身が食い散らかされていた。

 チェーンはほどかれ、南京錠も外れている。


 ただし昨日と明らかに違うのは。

 出入り口に施錠がされていることだった。


 現場は密室だったのだ。


「どうしよう?」


 私は就寝前に。

 昨日と一昨日に実施した防犯対策に加えて、何台かビデオカメラを設置した。

 24時間録画モードにして、冷蔵庫付近に仕掛けておく。いよいよ犯人がわかりそうだ。


 後日。

 私は愕然とした。


 冷蔵庫の中身を物色していたのは。

 就寝中の、私だったのだ。


 しかしその姿は、まるで人とは思えぬ様相であった。

誕生日記念ということで、ここはひとつご容赦くださいな。

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― 新着の感想 ―
[一言] 典型的なパターンのお話ですね。 少し面白かったです。
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