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死は味方です

Xに投稿したポストを繋げた散文です

「もし私が灰になっても」と書こうとしたんだけど、私は誰かに火葬してもらえる前提で物事を考えているんだなあと気が付いた。


 恵まれているのかもしれない。

 それでも、「人生は一度しかプレイできないゲームだから何があっても最後まで楽しめ」も、「拷問が続くと殺してくれと願う」も、どちらも分かる。

折衷案として、「過ぎた負荷からは逃れろ、しかしいつか幸福に通じる負荷からは逃れ過ぎるな」を目印に生きています。


 そうはいったとて。

 美味しいものを食べても身分不相応だと考えてしまったり、迷惑メールを既読にする作業にため息を吐いたり、眠る前に今日も保湿クリームを塗れなかったことを思い出したり、そんな些細な刺激で首が絞まっていく。

 そして苦しいことを自覚してしまったら、また息が苦しくなる。


わたしは人の顔を見ると、今の姿をすり抜けて、その人が赤ちゃんだったときの姿とお棺に入ったときの姿を想像してしまうことがあるので、あまり目を合わせられない。

 笑うたびに金色の産毛が光るやわらかな頬とミルクの匂い。

 花の青い香りと共に静かに沈む顔からは綿がのぞいている。

 仏壇の香炉と線香の灰で、骨壷と遺灰が連想される。

 日常に溶け込む残酷で優しい修行。


 常に死を連想する日々だけど、一生懸命に、人からもらった親切を返せるように、寿命まで生きます。

 でももし返せなかったらゴメ〜ン!許して〜!


 実は死も悪くないものです。生物学的には、死は我々の戦略なのです。

 多細胞生物が長く生きるとDNAにエラーが蓄積され、エラーは子孫にも受け継がれ、それを繰り返すと種は絶滅してしまうそうです。

 しかし、死があることで、エラーの蓄積を防ぐことができます。


 死も味方にできます。安心して、その日が来るまで一生懸命過ごしましょうね。きっと一生懸命じゃなくてもいいですよ。生物学的には、何が有利になるか、わからないのですから。



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