【追伸】 その後 《河原崎沙衣》
俺たちが再会した翌年のみけかわ記念日に、美咲と三葉と俺は正式に家族となった。
不思議なもんだよな、運命って。
ほんのちょっとしたことの連続が運命を作って行く。
美咲と俺が教室で隣同士の席になんなかったら俺は猫と喋ることだって無かったし、ましてや獣医になろうなんて考えることなど無かった。
俺たちを取り巻くあれやこれやの周囲の思惑の言動、振る舞いがエッセンスとなり加味されて、予想打にしない結節を迎えたりするんだ。
以降、美咲も三葉も俺も、おばあちゃんとミツハシさんが住まう世界に招かれることは一度も無い。もう二度と無いのだと思う。
入籍したその日、遂にガマン出来なくなったんだろう。美咲に、猫語を教えてって言われた。
流石に妻となった美咲にだけはもう俺の秘密を話してもいいかな。
ごめん、これは言語というより感覚の変換なので、人には教えられないんだ。
落胆する事はないさ。
だって愛情相互となった動物の方はこちらの言葉を本能で理解しているし、買い主だってペットの態度や口調、語調、語勢で感情はお見通しじゃん。
相互愛があれば特別な技能なんて要らない。
家族となった俺たちは、慌ただしくも幸せな日々を送っている。
三葉と俺は美咲のひざ枕の取り合いをし、美咲と俺はどちらが三葉の気を引けるか競い合い、俺が帰宅するなり美咲と三葉は、今日の出来事を俺に話す順番を争う。
要するに、家族仲良くやっているってことで。
あと半年もすれば俺たちの赤ちゃんも加わって、更に幸せな未来が待っている。
思春期未来志向 《ほんとの終り》 ฅ^•ﻌ•^ฅ にゃ~
最後まで全部お読みいただいた方がおりましたら *:゜+.゜(´▽`人)゜+.゜
ありがとうございました (^._.^)ノ ←錯覚猫w
※自作ホラー「床下の」に登場する河原崎沙衣と、ここで登場の「河原崎沙衣」は別人です。霊と縁のある人物として「賽の河原」をイメージして考えた名前です。




