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『想像通りにいかないのは仕方ない。君は意見する立場ではないのだから』


 メアリ達が三との会話を終えた後、昼食を取る事に。


 その時には三も食堂から離れており、カイトと七が昼食を調理場から食堂へ運び、主達が先に食事をしている。


 安全だと分かった時点で、カイトと七は調理場へ。時間短縮のため、同じ時間に昼食を食べるのは良いが、前回とは違い、同じ食卓に座るのは止めた。


 ディアナだけ従者がいない事を考慮したのだろう。


 とはいえ、少し離れた場所でも死神の耳ならば、メアリ達の会話は聴けるのが救いではある。


「分かってます。メアリ様達が決めた事ですから。調べる順番が違うだけです」


 昼食後、キスはメアリ達とは別行動を取った。それは問題なく、聞いていた通りの行動。だが、探索場所が入れ替わる事に。


 キスは一階を調べ終えて、鍵が合う場所を見つける事が出来なかった。つまり、次に調べるのは二階になる。


 ディアナとメアリは十が殺された事もあり、途中で探索は止まったまま。


 死神が言うには、メアリが持つ鍵は二階にある書斎で使用出来る。それをカイトがメアリに言えるはずもなく、ディアナとメアリは一階を調べる事になってしまった。


 キスを加えて、三人で二階の探索を続けるのもありなのだが、それをアルカイズが見て、どう行動するのかも分からない。


 キス一人で行動すれば、アルカイズが接近する可能性はディアナよりは高いだろう。


「アルカイズ様にはディアナ様の変身魔法の事をメアリ様に教えて欲しいところではあるのですが」


『この時間はディアナと行動すると決めているからな。そこは諦めるしかない。一階で調べなければならない事は、地下一階に繋がる道だぞ』


 メアリが持つ鍵が使えないのであれば、探索しなければならないのは、地下一階に繋がるルート。


 館の主であるゴールド=ゴールがいるとすれば、そこの可能性が高い。


 ただし、魔法使い全員がその道を掴めずに終わっている。簡単に見つけられる場所にはないという事だ。


「それは……貴女が言っていた食堂の謎かもしれないのですよね」


 死神は食堂内にある絵の位置を動かす以外に、別の謎が隠されていると考えていた。それは食堂を見るだけでは分からないのかもしれない。


 衣装室の謎では、従者の部屋にあるベッドの数字を使用したのもある。


『そうだな。何処かにヒントが隠れているのかもしれない。部屋の中ではなく、廊下や天井も考えられる。勝手に行動出来ない以上は、見る事で情報を得るしかない』


 カイトはメアリとディアナが行く場所について行くだけ。そこを注意深く観察するしかない。魔法使いではなく、従者だからこそ、気付く箇所があるかもしれない。

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