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部屋割り

 部屋のドアの鍵を魔法で解除する事も可能らしい。鍵がある以上、魔法に回数制限があるのだから、無駄使いは出来ないはず。


 だが、先に部屋を調べる事は可能になる。それが所持した鍵の部屋であったら、情報が奪われていてもおかしくない。


 危険回避に魔法を使用するか、他の魔法使いよりも危険を冒して、情報を手に入れる方に使うか。


 探知の魔法を得意とするアルカイズならば、鍵開けの魔法も使えるだろう。危険回避よりも、探知を優先するやり方の可能性はある。


「まずはニ階から調べましょう。鍵やドアにヒントのような物があれば良いのですが」


 鍵の色や持ち手に特徴的な所はなく、部屋番号のような物も描かれていない。


『地図上、調べてないところは除外していいだろうな』


 カイトと死神が見るのは食堂で見つけた地図から更新された物。探索出来てない場所は、鍵が使えなかった事を意味している。


 二階にあるのは計十四の部屋。右側には八部屋はあり、その半分はメアリ達魔法使いの部屋だ。


 残りの三部屋は客室と表示されているが、一部屋は調べられてない。


 客室にも鍵は必要となっているのだろうか。


 零はメアリに直接部屋の鍵を渡したのだが、それは他メンバーも同じなのか。


 十や三、七は主が滞在する部屋の片付けを手伝った際に渡されていてもおかしくはない。


 左側には六部屋。書斎、絵画室、薬室、音楽室、衣装室。それと調べられていない部屋が一つ。


 どれかの部屋によって、謎解きによる死が待っている可能性はある。


『……メアリが最初に入った部屋は書斎だ。君が来た事によって、変化したかもしれないが』


 死神が過去にあったメアリの行動をカイトに伝えた。


 二日目で確実に変化は起きている。カイトの人形もそうだが、メアリが朝に従者の部屋に入る事もなかったはず。


 更に言えば、零が予知の魔法の事をあの場でで伝えたのかも分からない。


 ここは擬似的世界であり、カイトの介入で変化は起きる。どこまでがメアリ達の記憶の通りになっているのかを判断した方が良いからだろう。


「……二階ですね。勿論、僕がドアを開けるなり、調べたりするのは先にしますから。魔力を感じた時は教えてください」


 死神のアドバイスにより、カイトは先に行く事で、書斎に向かう事にする。


 そのためにカイトは従者の部屋のドアを開けたが、隙間から誰がいるのが確認出来た。それも相手は一人。


 前回も同じような場面があった。あの時は十だったが、今の状態で単独行動をするのはありえないだろう。


 それは他の従者も同じ。主と一緒に行動しているはず。


 そうなると残るのは一人しかいない。


「まだいらしていたんですね」


 ドアを開けた先には零がそこにいた。

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